夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

中国の心的外傷

2020年01月08日 15時35分17秒 | 日記
久しぶりに井上靖氏の楼蘭他の西域モノを読んだ。ふと思うに、周王朝以来、中国は絶えず北方遊牧民の侵攻に悩まされた。それを防ぐには西域の小国家群の協力を取り付けなければならず、一方その西域諸国はまさにその北方遊牧民と、加えて中国の間に在って常に勢力の強い側に組みしなければ生きて行けない、そのような難しい状況に代々の王朝は苦慮してきた。公主を単于に嫁がせたり幣帛を与えたり、時に討伐軍を派遣したり。

その、漢民族の心的外傷が現在のウイグル問題になっているのではないか?と思った。

同じ書籍の中に【補陀落渡海記】があった。これこそまさに【日本民族の非常に疎ましく陰湿で恐ろしい性格】である。