今、あるブログで見た、【形から入る】! これは重要な事だと思う。先ず形を整える。
誠に僭越な話だが数十年の昔に、天皇陛下について『たとえ皇太子時代にどのようであろうとも高御座に着かれると天照大御神の代理としてのお姿が整う』と聞いたことがある。『へぇーそんなもんかな!?』と聞き流したが今それを思い出した。
形に吹く風があるようだ。直接的な言い方をすると形、衣装、宇宙服はその中にある種の心的エネルギーを蔵している。着るとそのエネルギーに包まれて行動が変わる。
能楽者が面を着けるとその面の人格が入る、もういつもの人ではなくなる、役者が舞台に上がると役に入って別人になる、役そのものになってしまう。
いつも思う事に、例えば戦乱の地、或はスラム、共通して街路は散らかり汚水がそこここに溜まり、不衛生極まりない姿を呈している。『いろいろ不満もあろうが先ず掃除したらどうかな』と思う。いつかのTVで見たが、鹿児島県のある田舎の無人駅、落書きを消し、掃除して花を飾っている老婦人が居た。何故そうするか?との問いに放置すると落書きが増える、とのご返事だった。・・・アメリカの地下鉄を見給え、落書きを放置するから落書きだらけになっている。『それは行政の役目だ』と言う言い方の理屈は解るがそういう【理屈で世の中は変わらない】と言う事を市井の老婦人は言語化出来ない処で気着いている。
偶に【ひきこもり】の部屋の映像が出るがゴミだらけだ。まあ、ゴミを清掃する人ならひきこもりにもなっていないだろうが『何とかこの状況から這い出たい』と本気で思うなら身の周りの整理整頓から始めるのが最もとっかかりやすのではなかろうか。
日本人は年末大掃除をやる。あれは伊達にやっているのではない、【形を整える】ことが【中身を整える】ことであると知っているのだ。