つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

酔芙蓉

2007-08-07 | 短歌
 当町在住の細江さんの歌集も頂いていたのにupが遅れてしまいました。岐阜県歌人クラブ叢書第87篇、タイトルは「酔芙蓉」。この花は、朝は白色、昼頃にピンクを帯び、夕方は紅色に萎む。まるでお酒に酔うすがたに似ているということからつけられた名前です。
 彼女は華やかなイメージで、今年の岐阜県歌人クラブの新年会にもすてきな和服で登場。歌歴も長いし、油絵も得意で、歌集の見出しの作品は玄人はだしです。
 度々引っ越され、美容師として独立しておられます。

青田風ふわりと届く十数回転居の後の終の住み処に

消費社会芥を積みたる芥の山文明の果てを告げて峙つ

離婚という負のエネルギー費やして倒れんばかりの人生の階に

われに住む豹一匹を静めんと自からに課す謹慎処分

酔芙蓉酔いて残らず紅となり晩酌にはまだ間のある日暮れ
 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする