静寂のなか星を残す暁降ちの空
少しずつ色が挿し始める曙の空
山の稜線を際立たせる東雲の空
背伸びして朝陽を押し上げる空
背中を押す風を吹かせる春の空
雄大積雲を湧き立たせる夏の空
篠突く雨を降らせ大地を潤す空
真昼月とはぐれ雲を遊ばせる空
両手を広げ夕日を抱きとめる空
雪おこしの雷鳴を轟かせる冬空
さやかにさやかに照る月夜の空
時々刻々
回りつつあるこの地球を包む空
大空の真ん中でいきつつある私
今年の年賀状です
「いきつつある」というのは
香川県の妙好人・山地願船さんの言葉からいただきました
あけましておめでとうございます・・・
2012年(平成24年)のスタートです。
如何ですか・・・
賑やかですか、それとも静かに・・・
それぞれの今日、大切に!
松山のご門徒が家族みんなでお参り下さいました。
賑やかで楽しい御家族です。
ご主人をお亡くしになられ幾度となくここに座り沢山泣かれました。
泣いて泣いて・・・
今でも涙が頬をつたいますが、にっこり微笑み家族の日常の話をして下さいます。
その話をニコニコされながら聞いている息子さんと娘さん・・・
いい雰囲気です。
しんどかったけど、手を合わさせていただけるようになって良かったですね。
お墓に置かれていた白木の位牌を持参されました。
もう、色も変わり法名も消えかかっています。
「これ、どうしたらいいのでしょうか?」
「そのまま置いていただいて朽ちてきたら焼いていただきますようにご案内しています。」
「集合住宅なのでモノを燃やすことが出来ないのですが・・・」
「そうですよね・・・墓地には焼却炉はないのですか?」
「えっ、焼却炉って言ったらゴミを焼く所ですよ。そこで焼いてもいいんですか・・・」
「焼く所がないのであれば仕方ないですよね・・・墓地の焼却炉と言ってもお供えなされていたお花を焼かれるのでしょう・・・お花も命です。例え姿が変わろうともゴミではありませんよ。ゴミにしてしまっているのはこちら側のことです。むしろ、花の命が変わりゆく姿を教えて下さるのでしょう。葬儀以来抱きしめながら愛しい方を感じていた位牌です。大切にしていたいということも十分分かるつもりです・・・切ない思いを抱えつつも、ちょっと勇気を振り絞って見上げてみると広い広い空の真ん中に置いていて下さっていたことに気付かさせていただけます。」
お茶を飲みながら、いろんな事を話させていただいたことです。
焦ることはありません。
ボツボツと一緒に歩ませていただきましょう!
この道をひとすじに・・・