今日は私の曾祖母の祥月命日です。
平成元年、数え年101歳で往生しました。
100年の境涯の中にはよろこびも楽しみもしあわせなこともたくさんあったでしょうが、
悲しい別れも多かったことでしょう。
ひとりの部屋で眠る寒い夜、おばあちゃんはお布団を頭まですっぽりとかぶり・・・
「なんまんだぶ、なんまんだぶ・・・」
お念仏を称えます。
101歳のおばあちゃんは、こうつぶやきました。
「お念仏がとぎをしとってやんさるで、いっそ、さみしいこたあないな」
(お念仏がいつもいっしょにいてくださるから、少しもさみしいことはないよ)
「おふとんかぶって、お念仏申しゃあ、にぎやかでのお」
お布団の中で聞くそのお念仏の声は、先立っていった子どもたちや主人、両親、法友・・・・
悲しみの中で見送った愛しい人々の声となって聞こえていたのでしょうね。
みんな、みんな、仏さまとなっておばあちゃんの101歳のいのちを支えてくださっていたのでした。
今日は大寒・・・さみしくて寒い夜です。
お布団をすっぽりかぶって
「なんまんだあぶ、なんまんだあぶ・・・」
にぎやかな声が聞こえるでしょう・・・