「あ~っ!」・・・
親友との話の中で、「テレビでも観ようとスイッチを押そうとすると人が来る。それが度々重なると「あ~っ」って声が出る。」
「お父さん、立つ時に「あ~っ」って言うよね!」って息子さんに言われるとか・・・
私も言っています。
「あ~っ、っっっ!」って・・・
寒い時は尚更です。
そのクセ、居間の扉を開ける時には満面の笑みに顔が変わっているのですから・・・
今日の電話・・・
出る電話、出る電話悉くセールス。
示し合わせたように続く続く。
青汁は如何でしょうか・・・
コピー機は如何でしょうか・・・
法衣の洗濯は如何でしょうか・・・
健康通販ですが・・・
・・・
「『いらん』っちゅうんじゃ!」って言いはしませんが、「あ~っ!」状態です。
これも仕事なのでしょうが・・・少々イラッときます。
こちらも思いっきり外面トークになって出ている為、尚更です。
でも一応、寺の者ですから丁重にお断りをします。
「今、ウチの方では必要ありませんのでお断りします。」って。
丁寧に申し訳なさそうに言って切る方もいれば、私の言葉が終わらないうちに切る方もいる。
「必要ない」と言っているのにしつこく押してくる方もいる。
様々です。
顔が見えない相手に営業するのですから大変でしょうね。
そう思うのは私ぐらいでしょうか・・・
私は電話も大嫌いですので・・・
顔が見えないから出来るということもあるかもしれませんが・・・
営業トークってそれぞれにあるんでしょうね。
自分のリズムって言うか、流れって言うか・・・
いつもこういったことを思うとウチの車の世話をしてくれる友人を思うのです。
面白いほどの営業トークで・・・
「大袈裟な!」って出てしまうほどの彼のトーク。
これはこれで、彼が長年積み重ねて完成したモノなのだろうといつも思うのです。
いいモノを進めたい気持ちは分からんでもないのですが、必要としていないこちら側は迷惑この上ないのです。
でも、求めているものであれば聞いてみようって思うかもしれません。
ご縁いただいていろんな方々と一緒にひと時を過ごす。
でも、義理で来ていて何ら聞く気もない方においては長いお勤めや法話は苦痛でしかないのかもしれませんね。
かなりの年を重ねた方であっても落ち着きのない方もおられます。
家の隅々を見渡してみたり、平生は気にもしていない畳のゴミが気になったり、勿論、隣の方と話してみたり・・・
「簡単でいいですから!」なんて始めから言われたりするとしんどくなります。
「あ~、退屈で堪らんのやろうな~」って思うのです。
必要のないモノを紹介する営業トークに聞こえるのでしょうか・・・
聞く気になるような営業トークヨロシク流暢なお話でもできれば違うのかもしれません。
私においてはその都度、その都度、詰まりながら詰まりながらの言葉となります。
培ってきたリズムもなければ流れもありません。
ただただ、たどたどしくも阿弥陀さまが一緒にいて下さることを喜ばさせていただく事しかできません。
自分の中で必要だとかそうでないとか言って煩悩を掴む事しか考えないコイツと一緒にいてくださることを・・・
都合のいいことばっかり言うとる・・・
そう思われようとも、このことだけ聞いてよ!
「そんなあなたを追いかけて追いかけて抱きしめて下さっているんだって、この阿弥陀さん・・・何か嬉しいよね、涙が出るよ!オレは!」