今頃になって・・・
御門徒とお話しするのに、
「お変わりなかったですか?」
「それがね~、御変りありまして・・・」
「えっ、どうされたんですか?」
「事故に遭いまして・・・」
話の内容から過失無しの事故だったようで、先ずは安心。
でも、どうすることもできずぶつかってしまった愛車は全損状態だとか・・・
今の車は衝撃を吸収するようになっているとは言いながらも、身体にも衝撃があったことでしょう。
「その時には何ともなかったのですが、今日になって少し・・・」
首から腰へとしんどそうでした。
分かります、後々来るんだよな~・・・
もう何年になるでしょうか、思い出したくもありませんが私も事故に遭いました。
国道沿いの私有地から出てくる軽4、勿論、停まって確認しています。
私の視界に何気なく入る軽4は、何とニコニコの前にふらふら出てくるのです。
対向車もあり右に振ることもできずブレーキを踏みしめるもどうにもならず、「ガッシャ~ン!」
初めて受ける衝撃に、「えっ、これで死ぬんか!オレ・・・」
そう思いつつ握りしめていたハンドルから手を離し、足も動かしてみる、「お~・・・よかった、生きてる!」
その喜びも束の間、相手に対する怒りが湧きあがります。
でも、その時御葬儀の帰りで法衣姿・・・
相手を罵る言葉が喉まで出ているのにこの姿で・・・ってそんな状況でも世間体を気にしているのですから。
後で坊守に言われました、「それでよかったのよ。法衣着ててよかったね!」
相手は無保険で散々なことになったことです。
その時のニコニコの可哀想な姿・・・
痛々しく・・・
衝撃吸収なんてモノがニコニコに備わっているのかどうか知りませんが、傷つきながら守ってくれる相棒に涙がでたことです。
やっぱり後々出てきました、私もニコニコも・・・
首の痛み、胸の痛み、腰は元々悪かったのですが・・・
暫くは辛かったことです。
ニコニコも直してもらうのにも一騒動あり帰ってくるまで2,3カ月かかりました。
軽4にしてはパーツ代が無茶苦茶高い為にお金を騙し取るように思われたのでしょうか・・・
その月日の間に車体の状態も悪くなり異音も・・・
嫌な思い出です。
車って便利でいいですけど、気を付けてハンドル握らないといけませんね。
明日は、私が加害者になるかもしれないのですから・・・
先日の京都での大きな事故に続き今日も痛ましい事故が起こっていました。
怖くて震えるような感覚・・・
運転していたのが私じゃなくてよかったと思いつつも、明日は分からないことに震えるのです。
かといって、運転するのを止めるかと言われると・・・
そう言えば、先日御参りさせていただいたご門徒さんのところで、
「事故に遭っても相手の方を責める気になれなかったんです。だって、私も車乗るんですもん。何時、私がこの立場になるかもしれないと思うと責められないです。」
意識不明の重症の大きな事故だったのです。
でも、そう言われることに頭が下がる思いでした。