ざあーっと聞こえる雨の音に混じり、アナウンスの声が聞こえてくるのだが、韓国語だからわからない・・・
通訳のたかこさんが来て、外は中止で、本堂に場所を変えてやりますって言っている。
と教えてくれる。
時間は7時からだって・・・
外で出来た場合の本来の開始時間と一緒!
もう一時間を切っている、出来るの???
今回、イベントには三グループ出るのだが、「取り」は僕、と言うことになっていた。
でも、そうなると出演する時間は8時半頃・・
野外では相当冷えると思ったから、一番最初の出演にさせてもらっていたのだ。
あわてて着替え始める!
すると、主催のLeeさんがやって来て、
屋内なので、やはり最後に演奏して欲しい、と言う。
再び着替え直し、休憩・・・・
すると、今度はPA会社ハート・ワンの社長が現れ、三つの報告があると言う。
1つ目、なんとか照明、PA、本堂に運び込み、セッティングは出来たのだが、
モニタースピーカーは用意できなかった、と言う。
韓国の僕のステージでは、すべてミキシングを勤めてくれている、イ・ヨンヒョン君を信じて欲しい。
と言うのだ。
僕の編成では、実はモニターは重要である。
特にギターは、何度もブログにも書いているが、弱音楽器なので、モニターがないと
とてもあわせにくい・・・
でも、ないものはないのだから、それでやるしか仕方ない・・・・・
2番目は映像について、野外用の液晶スクリーンは使えないので、本堂にもとから設置されている
普通のスクリーンを下ろして使うと言う。
スクリーンの設置されている場所が、ステージの真ん中よりも前のため、スクリーンを下ろしてしまうと
パーカッションだけその後ろとなってしまう。
そのため、オープニングだけは映像を使えるが、僕らが出て行って、演奏を映像とクロスして始める頃には、
スクリーンを上げてしまわなければならない。
本来は、三曲目のメドレーにも映像を使う予定だったが、それは無理となってしまったのだ。
そして3番目、演奏の順番、最後にと言っていたが、機材の都合で、2番目に演奏して欲しいと言う!
しかも、既に1番目のボーカリストの演奏は最後の曲!
慌てて再び着替える!
ばたばたと本堂に向かい、すぐさまボーカリストは演奏終了!
その後、大僧侶のお話があり、その間に僕らのステージのセッティングが行われる。
「今マルチにケーブルつないでるよ!」とPスケ・・・
大僧侶が長めに話をしてくれて、準備はなんとか間に合う。
敦煌で撮影して来た映像とともに、音楽が流れる。
僕の「千の砂漠の夢」から「砂漠の彼方に」
この曲は中国の敦煌を旅して出来た曲。
まさに寺院で流れるには相応しい。
つながって、「光のように波のように」の一曲目、
「道~マールガ」のイントロのフルートが流れる。
メンバーの名前がタイトルアップされ、ステージに僕らも登場する。
流れている音とクロスするようにAyakoのチェロが流れ、演奏は始まった。
雨のため、千人以上居たお客さんの半分は帰られたと聞いた。
でも、まだ500人以上の方が残っている、とも。
こんな感じのステージ!
屋外も良かったが、本堂のこの世界も素晴らしい!
寒さの面からも、本堂で出来てよかったのかもしれない。