今日は芳晴君とのリハ。
彼は相模湖の、もう少し先に住んでいるので、都内に出てくるのは旅に近い。
先月はリハに来るのに3時間かかり、少し遅れてしまったから、
今日は昨日都内で仕事だったついでに、車中泊して早めに現れた。
偉いなあ・・・
滋賀まで行くのに集合時間を40分も遅れたPスケに、爪のあかを煎じて飲ませたいぞ!
効果ないだろうなあ・・・
芳晴君とは、もう20年近い付き合いとなる。
ステージではずいぶん話しているのだけれど、ブログは初めてかな・・この話し。
忘れもしない12月31日、まだ渋谷にジャンジャンと言うライブハウスがあった頃、
話はそれるが、高校生の頃、ユーミンと知り合って、このジャンジャンでステージを、
リハーサルから見せてもらったことがある。
ジャンジャンの駐車場から入る楽屋口で、まだそんなにビッグではなかった、(僕は大好きだった)
井上陽水とすれ違ったなあ・・
その時のリハで、その後ふきのとうでご一緒し、今でも仲良くさせていただいている、
当時ドラマーの平野肇さんと、今はアレンジャー・ギタリストとして活躍する平野融さんを
紹介していただいた。
長いおつきあいをさせていただいています、ありがとう・・
閑話休題。
そのジャンジャンで、毎年12月の31日、昼ステージで役者の冷泉公裕さんが、大晦日ライブをやっていた。
ライブを終え、打ち上げで、下北沢で飲んでいた時に、芳晴君は駅前の噴水の縁に座り、
当時流行っていた、ばかでかいラジカセから、カラオケの伴奏を流し、胡弓を弾いていたのだ。
その頃は携帯などまだない頃で、電話をするのにも、お店の電話や、公衆電話を捜さなくてはならなかった。
何度か駅前まで公衆電話を使いに店を出て、その度に・・
「ああ、胡弓のストリートライブ(その頃はそんな言葉はなかったけれど)だなあ・・珍しいなあ・・」
三度目ぐらいに、ずっと同じ曲をやっていることに気がついた。
映画音楽の、「Over the Rainbow」
とっても気になりだして、飲んでいた店に戻り、自分のCDのフライヤーを持ち、話しかけに行った。
「あのー、僕はこんなことをやっているんものなのですけれど、(とフライヤーを見せ)そこで飲んでいるんですが、
良かったら一緒に飲みませんか?」
芳晴君は、驚きながらもフライヤーを見、「行きましょう行きましょう」さっさと片付け始め・・・・
それ以来のお付き合いをさせてもらっている。
ずいぶんたくさん、CDや、ドキュメンタリーの音楽に参加してもらったなあ・・・
後から訊いたら、その時は寒くて寒くて仕方なくて、もうやめようかなあ、と思っていたそう。
渡りに船だったんだね。
写真は数年前、盛岡の精舎で演奏をした時のもの。
僕もマルチプレーヤーとか言ってもらうけれど、彼は本当にそう。
二胡意外に、琵琶やギター、ギタレレ、ウクレレ、さらに歌も歌えば、ホーミーまでやる。
とても素敵で、とても優しい、音楽家なのです。