爆発しないことは、僥倖(=思いがけない幸せ)だが・・・・・・
何も核爆発だけではない!
水素・水蒸気爆発が起こらないことは不気味だ!!
1号炉に続いて、2号、3号炉もメルトダウンしていたと報じている。素人考えであるが、メルトダウンと言うことは、炉心溶融と言うことである。炉心が溶融すると言うことは、2000度3000度というものすごい、高温度で金属が溶融すると言うことだ。
それが水に触れると、水が急激な水蒸気爆発を起こす。そういう風に認識している。それが何故起こらないのだろう。
何も爆発を期待しているのではない。
情報の不自然性を訝っているのである。こういう基本的な科学原理をスルーした情報開示は真の開示ではない。それを追求できないメディア・マスコミも役立たずである。
炉心溶融した、冷却水中で饅頭のように静かに固まっている等と、おとぎ話の話はない。子供なら騙せようが、そうはいかない。溶融した炉心が水中に没する時少なからず、水蒸気爆発は起こらないと可笑しい。
溶融した炉心が、水中に没しなかった可能性がある。それとも、炉心そのものが既に抜かれていたか、どうかと言うことだ。燃料棒がなかった。あったとしても、少しだけであった。この可能性がある。
斯くも不思議な福島第一原発事故である。こういう摩訶不思議は科学にはない。科学でなくても、宇宙森羅万象でもない。摩訶不思議というのはタネを隠しているから生ずるのである。政府・東電は隠している。
巡視船「きたかみ」 釜石港を襲う津波の中緊急出港
http://youtu.be/q2bnofK2mSc
釜石海上保安部撮影 釜石港を襲う津波映像
http://youtu.be/fFu_rh4mpGQ
それでも放射能の状況は深刻だ。これだけは隠しようがない事実だ。それにしてもそれを過小評価する向きは、その思考を疑うのみならず、悪意を否定できない。悪意というのは、知っていることを意味する。
知って、その危険性を過小評価するのは、業務上致死・致傷罪を構成する。放射能は致死・致傷する可能性をもつ物質であるのは明らかである。それを隠すのは故意による業務上致死・致傷罪を構成するに足りる。
驚いたことに、文科省は隠すばかりでなく、容認(20㍉シーベルト/Y)して飽きたらず、その不安視をPTSDの要因とばかり切って捨てた。恐ろしい話である。
【転載開始】大阪で精神科医をしています。
原発問題には以前から関心があり、今回の福島原発の事故も気が気ではなく、事態の展開を見守っていました。
最近になり、精神科医としても黙っていられない状況となり、以下のようなメールを友人の精神科医たちに送っています。
文科省が教育関係者に向けて「放射能を正しく理解するために」という文書を4月20日に発表しています。
精神科領域に関係することが書いてあるとのことでしたので、目を通してみたのですが、なんてことだと頭を抱えてしまいました。「放射能を正しく理解するために」
前半は、あの「年間20mSVまでは安全」というとんでもない基準について述べられていて、これだけでもかなり不愉快なのですが、我々精神科医に直接関係してくるのは後半です。
12ページの一番下に「放射線の影響そのものよりも、『放射能を受けた』という不安を抱き続ける心理的ストレスのほうが大きいと言われています」と 書き、13ページ以降にその説明として、心理的な強いストレスの受けたときの子供の反応を解説し、「PTSD」について述べ、「放射能のことを必要以上に 心配しすぎてしまうとかえって心身の不調を起こします」と結論付けて、「からだと心を守るために正しい知識で不安を解消!」と結んでいます。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は過去の心的外傷が原因で発症しますから、現在進行形の事態に対してPTSDを持ち出すことはそもそもおかしな話です。
また、あたかも「放射能を心配しすぎて」PTSDになるかのような説明は間違っています。「心配しすぎて」PTSDになったりすることはありません。
PTSDはレイプ、虐待、戦争体験、交通事故などなど、生命が危険にさらされる現実の出来事の後に生じる疾患です。
今、原発被害に関してPTSDを論じるのであれば、PTSDの予防ですから、「安全な場所に避難すること」と「事実を伝えること」が必要です。
ところが文科省のこの文書は「年間20mSVでも安全という間違った情報」を与え、「避難の必要はない」と言っていますから、PTSDの予防としても間違っています。
そもそも放射線の被曝による生命の危機を認めていません。
あまりのお粗末さにあきれてしまい、開いた口がふさがりません。
福島原発の事故の責任は国にあります。
この文章は加害者である国が、被害者の口を封じ、あたかも被害の責任が被害者側にあるかのような論述を組み立てています。
これは、レイプでも幼児虐待でも加害者側がよくやるやり方です。
このやり方を繰り返されているうちに、被害者は被害を受けたという事実が見えなくなり、自分を責め、PTSDであることすらわからなくなってしまいます。
PTSDという疾患概念は、被害者が自分の症状と過去の出来事との関連に気づくためのものです。
それを被害者の口封じのために利用していることに腹立ちを感じます。
こんな内容の文書を信じる人はいないだろうと思っていたのですが、先週末に福島出身の作業療法士さんと話をしたら、「そんなことありませんよ。信じ てしまいます。肩書のある偉い先生や、政府の人が言ったら、一般の人はそうかなって信じてしまいますよ。福島は混乱しています」と言っていました。事態は 切迫していて、黙っていたら加害者側に立つのと同じになってしまいます。
時間も気力も限られていますので、まずは伝わりそうな人に伝えています。
この文書の作成に協力している小児心身医学会とメールのやり取りをしているのですが、なかなか動こうとしません。
トラウマティックストレス学会には原発事故の際の心のケアについてちゃんとした文章が載っていました。
原発事故による避難者/被災者のメンタルヘルス支援について
以上です。
福島の皆さんにこのことを知らせたいと思っています。
文科省に文書を撤回させることはできなくても、知識を広めることで文書を無効化してしまえたらと思います。
転送等していただけたらありがたいです。
チェルノブイリの事故の後、心身の不調を訴える人々に対してソ連が「放射能恐怖症」という精神科的な病名をつけて、
放射線被曝の後遺症を認めようとしなかったことがありました。
それと同じことが日本でも起こるのではないかと心配しています。
放射線被曝の被害を矮小化しようとする国の態度は正さなければなりませんし、そのために精神医学が利用されることを防ぎたいと思っています。【転載終了】