頼りにしています
前の日に風に吹かれて寒い思いをしたので、昨日は毛糸の帽子とマフラーという出で立ちで散歩出かけました。しかし同じ晴れていても、風があるのと無いのでは違いますね。昨日は帽子もマフラーも邪魔になるくらいの暖かさでした。
いつもの公園には、前日よりも一時間ほど早く行きました。やはり公園の人影は少なく、あれほどいた鳩や雀もいませんでした。食べ物が見つかったのでしょうか、それとも公園に来る時間が決まっているのでしょうか。
どうやら行動パタンーが決まっていないのは、私だけのようですね。今頃鳥たちはどこにいるのでしょうか。雀はとにかく鳩の群れは、夜はどこで寝ているのでしょうか。
以前我が家に鳩の群れが住みついたことがありました。母が亡くなって一年くらいしたころでした。ちょうど公園で見かけたくらいの群れの鳩たちが夕方になると飛んできて、屋根の上で夜を過ごすようになったのです。
何度も追い払うのですがすぐに戻ってきて、瓦のうえは糞だらけになってしまいました。
家には要になる人がいるのですね。我が家にとってそれは父で、父の亡き後は母でした。その母が亡くなって家の要がなくなったことを、動物は悟ったのでしょうね。
でも悟ったのは動物だけでなく人間のそうでした。どことなく周りの人たちの態度が違ってきたりして、中にはあからさまに嫌がらせをする人もいました。
もちろんそんな人ばかりではありませんでした。地区で一番高齢のお婆ちゃんは、いじめられていないかといつも声をかけてくれました。その言葉にどんなにか励まされたことでしょう。そして動物もまたそうです。ハナコはまさに私にとって救世主でした。
母が亡くなってすぐのことです。鼠が我が物顔で昼間でも出没するようになったのです。でも私は鼠だけではなく人間にも負けませんでした。嫌がらせをしてくる奴には毅然とした態度で接し、鼠には猫を飼って対抗しました。その猫が我が家の飼い猫ハナコです。
ハナコは私の気持ちを察したのか、すぐに名うての鼠ハンターに成長しました。おかげでやっとチュウ害から解放されたと胸をなで下ろしたのですが、今度は鳩が屋根に住み着いてしまいました。
何度追い払ってもすぐに戻ってくるし、屋根の上は糞だらけです。どうしたものかと困り果てていた私の所に、ハナコがやって来たのです。ゴロゴロと喉を鳴らしてすり寄ってくるハナコの頭をなでながら、ふと思いついたのです。ハナコを屋根の上に放してみようかと。
当時はまだ外への出入りを自由にさせていたので、高い屋根の上でも心配はありませんでした。暗くなってからそっと窓から屋根の上にハナコを出してみました。
ハナコも私の窮地を察していたのでしょう。振り返ることなくどんどんと鳩の群れの方に進んでいきました。しばらくすると羽音が聞こえ、鳩たちは一斉に闇の中を飛び立っていました。そして二度と戻ってきませんでした。
ハナコは我が家の救世主です。今まで何度ハナコに助けられ励まされ、力を貰ったことでしょう。これからも長生きして、我が家の守り神様になってもらいたいです。
頼りにしています。
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