11月も下旬になりましたね。11月の3日から2週間ほど生家に戻っておりました。滞在中に畑やネコや古民家のでの暮らし等を書くつもりでいたのですが、草むしりに追われて書くことができませんでした。しばらくは生家での二週間をふりかえり、書いていきたいと思います。
負うた子に教えられる
九月のお彼岸過ぎに種を蒔いてそのまま東京に戻ってきました。さてその後畑はどうなっているのやら。色々と想像しておりましたが、その想像を絶する量の草でした。それでもめげずに草むしりをしておりますと、草むらの中から人参やほうれん草が出てきました。
嬉しいことに草の中でも野菜たちはたくましく成長していました。帰省中は毎日畑の中にいたのですが、その間もぐんぐん育って行きました。ただちょっと気になるのが青虫です。ブロッコリーは派手にやられていますし、キャベツや白菜も穴だらけです。
いつもなら野菜に付きっきりで青虫退治をするのですが、後から植え付けた野菜の世話に追われて、虫退治にまで時間が廻りませんでした。その上まだ暖かかったせいか、たくさんの蝶々が飛んでいました。卵を産み付けにきたのですね。
そこでひらめきました。青虫の元である蝶々を捕った方が青虫を捕るより早いのではないかと。早速ホームセンターに網を買いに行きました。ところが残念なことに魚取りの網しか在庫がありませんでした。仕方なく魚捕り用の網を買ってきて、いざ畑に……。
目の前をヒラヒラと飛んで簡単に捕まりそうなモンシロチョウですが、網ではなかなかどころか全く捕まらないのです。それでも諦めずに網を振り回しながら畑の中を走りまわっておりましたが、その時ふと孫のことを思い出した。
長男の第一子。私にとっては初孫にあたる男の子は虫や魚が大好きで、虫などは素手で捕ってしまいます。あるとき道を歩いていたら道ばたの花の近くにアゲハ蝶が飛んでいました。すると孫はそっと蝶に近づいていき、アゲハが花に止まった瞬間を狙って親指と人差し指で羽を挟んで捕まえてしまいました。
なるほどそうか。蝶が止まったときか!その時のことを思い出し、蝶が葉っぱに止まった時にさっと網を被せました。何度か失敗をしてやっとコツが掴めました。孫のおかげですね。負うた子に教わるってこんな感じかな?
でも蝶々だって命を繋いで行かなければなりませんからね。そう簡単に捕まる訳にはいきませんね。捕まえたり逃げられたりを繰り返しながら、毎日畑の中を網を持って走り回っておりました。家の畑は大きな道路の脇にあります。網を持って蝶々を追いかける私を、沿道の人々はどのように見ていたのでしょうか。ちょっと恥ずかしいですね。
それから蝶は少し位捕っても、青虫の量には関係しませんね。相変わらす葉っぱには青虫がついていましたし、巻き始めた白菜の中にはヨトウムシが大量発生していました。それに気付いたのが、こちらに戻る前日です。蝶々にばかり気を取られていたからですね。慌ててヨトウムシ退治をしましたが、やや手遅れの気がします。トホホ……。