草むしりしながら

読書・料理・野菜つくりなど日々の想いをしたためます

負うた子に教わる

2024-11-22 10:36:43 | スローライフは忙しい

 11月も下旬になりましたね。11月の3日から2週間ほど生家に戻っておりました。滞在中に畑やネコや古民家のでの暮らし等を書くつもりでいたのですが、草むしりに追われて書くことができませんでした。しばらくは生家での二週間をふりかえり、書いていきたいと思います。

 負うた子に教えられる

 九月のお彼岸過ぎに種を蒔いてそのまま東京に戻ってきました。さてその後畑はどうなっているのやら。色々と想像しておりましたが、その想像を絶する量の草でした。それでもめげずに草むしりをしておりますと、草むらの中から人参やほうれん草が出てきました。

 嬉しいことに草の中でも野菜たちはたくましく成長していました。帰省中は毎日畑の中にいたのですが、その間もぐんぐん育って行きました。ただちょっと気になるのが青虫です。ブロッコリーは派手にやられていますし、キャベツや白菜も穴だらけです。

 いつもなら野菜に付きっきりで青虫退治をするのですが、後から植え付けた野菜の世話に追われて、虫退治にまで時間が廻りませんでした。その上まだ暖かかったせいか、たくさんの蝶々が飛んでいました。卵を産み付けにきたのですね。

 そこでひらめきました。青虫の元である蝶々を捕った方が青虫を捕るより早いのではないかと。早速ホームセンターに網を買いに行きました。ところが残念なことに魚取りの網しか在庫がありませんでした。仕方なく魚捕り用の網を買ってきて、いざ畑に……。

 目の前をヒラヒラと飛んで簡単に捕まりそうなモンシロチョウですが、網ではなかなかどころか全く捕まらないのです。それでも諦めずに網を振り回しながら畑の中を走りまわっておりましたが、その時ふと孫のことを思い出した。

 長男の第一子。私にとっては初孫にあたる男の子は虫や魚が大好きで、虫などは素手で捕ってしまいます。あるとき道を歩いていたら道ばたの花の近くにアゲハ蝶が飛んでいました。すると孫はそっと蝶に近づいていき、アゲハが花に止まった瞬間を狙って親指と人差し指で羽を挟んで捕まえてしまいました。

 なるほどそうか。蝶が止まったときか!その時のことを思い出し、蝶が葉っぱに止まった時にさっと網を被せました。何度か失敗をしてやっとコツが掴めました。孫のおかげですね。負うた子に教わるってこんな感じかな?

 でも蝶々だって命を繋いで行かなければなりませんからね。そう簡単に捕まる訳にはいきませんね。捕まえたり逃げられたりを繰り返しながら、毎日畑の中を網を持って走り回っておりました。家の畑は大きな道路の脇にあります。網を持って蝶々を追いかける私を、沿道の人々はどのように見ていたのでしょうか。ちょっと恥ずかしいですね。

 それから蝶は少し位捕っても、青虫の量には関係しませんね。相変わらす葉っぱには青虫がついていましたし、巻き始めた白菜の中にはヨトウムシが大量発生していました。それに気付いたのが、こちらに戻る前日です。蝶々にばかり気を取られていたからですね。慌ててヨトウムシ退治をしましたが、やや手遅れの気がします。トホホ……。 

 


未だに血がたぎる

2024-11-21 07:38:50 | 草むしりの幼年時代

未だに血がたぎる

 もうかなり以前からですが、教師の不祥事が絶えませんね。教師は聖職とされていた時代もあったのですが、今の教師はどうなのでしょうか?もちん問題を起こすのはごく一部の人たちなのでしょうが、どうしても教師という職業の人を同じ目で見てしまいがちです。

 しかし正直これは良くないですね。今でも立派な教師もいるはずです。反対に昔の教師すべてが立派な人だったかは疑問です。中には生徒に嫌われる先生っていませんでしたか。ただこの場合は不祥事とは全く別のものだと認識して下さい。もちろん今の時代にもこの手の先生はいるでしょが、やはり不祥事とは別の問題ですね。あしからず。

 先日姉が参加している「俳句教室」で面白い話を聞いてきました。参加者の中のお一人の話です。

 彼女は昔から詩や短歌が好きで高校時代は「文芸部」だったそうです。ところがその文芸部の顧問の先生が嫌いだったので、文芸部も辞めてしまったといいます。なんでも暴力教師だったそうで、授業中やたらと生徒を殴るのだとか。中には流血する生徒もいて、警察沙汰にもなったとか。

 もうクラス中いや高校中の生徒がその先生のことを嫌っており、今でも同級生が集まるとその話になるのとか。「○○って嫌な奴だったわね」って感じで、大盛り上がりするそうです。そして未だに腹がたって血がたぎるそうです。

 すごいですね。私たち姉妹よりも年上の方なので、もう六十年以上も前のことになるでしょうに。まるで昨日のことの様に思い出し、そのたびに腹が立つそうです。おかげでクラス会は大盛り上がりなのですが、だからと言って楽しくはないそうです。

「またあんな奴のこと思い出して……。ああ、クシャクシャする」そんな気持かな?でも年取るとそんな風に熱く語ることあんまり無いので、それはそれでその先生良い味出しているよう思えますが。けれどもそんなこと言うと「冗談じゃ無いわ」とその方に怒られそうですね。

 嫌いな先生って。何年たってもずっと嫌いなまままのですね。私にも覚えがあります。でもあまり思い出したくもないので、今日はこの辺でやめておきます。

 やっぱり先生って大変な職業なんでしょうね。

 

 

 

 


エンゲル係数

2024-11-19 07:22:10 | 日記

エンゲル係数

 11月17日の日経新聞日曜版第1面「チャートは語る」の見出しは「エンゲル係数 日本圧迫」でした。エンゲル係数が7~9月間に28.7%まで上昇し、G7で最も高く、上がり方も急ピッチだそうです。

 確かに昨今の食品の値上がりは激しいなぁと思いながらも、エンゲル係数の方に興味をひかれました。確か中学校の時の社会科で習った覚えがあります。

 エンゲル係数とは消費支出に占める食料費の割合。19世紀、法則が発見された。生存に必須の食料への支出割合が高ければ、他の支出は細る。一般的には所得が上昇するにつれ、この割合は低下するため「生活レベルの高低を示す指数と考えられる」日経新聞3面「今日のことば」より

 ただ出来の悪い中学生でしたので、こんなにはっきりとは覚えてはいませんでした。つまりは貧乏(低所得)だと食べることに精一杯で、他のことにお金を使えない。程度の認識しかありませんでした。でもお金持ちの人は良い物を食べるので(当時のイメージだとステーキ)その分食費が嵩むのではという疑問も生じました。

 しかしその疑問に関しては教師から説明を受け納得したのですが、それがどんな説明だったかははっきり覚えていません。確か人間が食べる量に関してはそんなに大差は無いと説明されたのだけ覚えています。それにしても中学生の時たった一回こっきり習っただけなのに、今でも鮮明に覚えています。

 その日の朝何気なく新聞を開いた私の目に、「エンゲル係数」の文字が飛び込んで来ました。「まあ、懐かしい!エンゲル係数なんて、何十年ぶり」なんて声を上げてしましました。まるで懐かしい人に出会った気分になり、記事の内容には全く興味を示しませんでした。

 ですから、今日改めて記事を読んだ次第です。

 身近な食品が値上がりし、家計に重くのしかかる。実質賃金が伸び悩む中で仕事と家事の両立に課題を抱える共働き世代は、家事の時短のために中食への依存が強まる。支出にしめる食費の割合が高い高齢者の急増も係数急伸の背景だ。生活の質の劣化も心配される。

 中略 ……最高水準だから日本が貧しいとはいえない。ただ上がり方に日本に課題がにじむ………。中略 エンゲル係数の土台が高くなる中、物価の上昇が直撃。値上がり率で見てみると、「庶民の味」とされる食材ほど上昇が激しい。……中略

 ……。女性の社会進出の加速も食費の負担増の一因になったのでは………。正社員同士の共働き世帯にとっても、仕事と家事の両立が改めて問題となる。……働き方改革は道半ばだ。………エンゲル係数の急伸は食にとどまらず、働きかたを含めた日本人のライフスタイルのあり方を問いかけている。で結ばれておりました。

 

 

 


今年の泡ぶく立った(24秋)

2024-11-18 07:48:38 | スローライフは忙しい

 今年の泡ぶく立った(24秋)

 皆様ご無沙汰しております。私は二週間ほど生家に帰省しておりました。畑や猫や古民家のこと。書くことはたくさんあるのですが、目いっぱい外仕事をした後は疲れしまい、ブログの投稿ができずしまいでした。

 それにしても今日は寒いですね。全国的に冬の到来を思わせる寒さだとか。やっと十一月らしい気温になりましたね。本当に今年はいつまでも暑かったですね。生家の古民家でも炬燵やストーブは隅のほうに押しやられ、窓が開け放されていました。

 そんな異常気象の中で、古民家恒例の味噌の仕込みを行いました。

 泡ぶく立った 煮え立った………。一晩水に浸した大豆を六時間煮て、米麹と塩を混ぜて樽に仕込みます。その翌日は昨年仕込んだ味噌の樽を開けて、ビニール袋に小分けをして冷凍庫に入れて保存します。

 冷凍保存なんて意外かもしれませんね。でも常温のまま保存しておくと、発酵が進んで味噌が真っ黒になって風味も損なわれてしまいます。そこで一年寝かせて樽を開けた時の状態を保つために、冷凍保存しおくのです。

 さて今年の味噌の出来は如何なものか……。何もかもが目分量でだった母の時代と違い、今では材料はすべて計量して仕込みます。ですから毎年同じような味噌が出来上がるはずなのですが、今年は違いました。いつもなら黄金色の輝いている新味噌が、黒々と輝いておりました。多分暑さのせいで発酵が進んでしまったのでしょうね。

 これでは「光る新味噌」ではなく「黒光りする新味噌」です。これも暑い暑いといいながら「光る君へ」を熱中して見ていたからでしょうか……。しかしまあ、これ位の黒さなら許容範囲です。ドラマの「黒光りする君」も良い味出しているので、こっちの「黒光りする味噌」も良い味出すかもしれませんね。

 ただもうこんな暑さは懲り懲りです。来年の気候は通常に戻って貰いたいものです。