草むしりしながら

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べらぼう第三回「千客万来『一目千本』見ました

2025-01-21 12:33:08 | 最近見たドラマ

べらぼう第三回「千客万来『一目千本』」見ました 

 岡場所や宿場に流れていった客をなんとか取り戻しいたいと、蔦重が最初に打った手は「吉原細見」の改本。細見そのものは前からあったのですが、放っておいても一定数は売れるので改訂もせずの毎年刷り直していただけの代物。そこを蔦重が苦労して改訂し、序を平賀源内に依頼した。そこまでは第二回のお話でしたね。

 こうして出来上がった改訂本。本そのもはたそのものは評判がいいのですが、吉原の客足は遠のいたまま。そこで蔦重が打った次の手は、吉原の遊女を花に見立てた「一目千本」。吉原の姐さんたちからお金を募って、彼女たちの本を作ろうと算段しましたね。

 出資したのは花魁たちのご贔屓さんなのでしょうね。いかにうまく金を引き出すかは彼女たちのの腕次第。額の多い順に並びが決まるので、姐さんたちも頑張っちゃいましたね。

「どう思う。もうこれしか中橋(なかばし)なんだと思うんだけど」なんて蔦重、九郎助稲荷に相談していましたね。江戸っ子ってどんなに困っても変な冗談飛ばすのですね。でも九郎助稲荷に言わせれば、「かなり危ない橋」みたいですよ。

 その危ない橋の手始めとして、花ノ井を使って若き鬼平から50両の大金を巻き上げましたね。そしてそれをそのまま川岸のかたせ梨乃さんのところに持っていきました。何よりも先に川岸の女たちを助けたかったのでしょうね。おかげで玄米の茶色い握り飯がふるまわれました。姐さんったちも一息つけたのようですね。その上玄米なら、脚気の心配もないでしょう。

 川岸の女たちも元気になり、これからが資金集めの本番。蔦重、吉原の花魁たちに片っ端から声を掛けていきくましたね。それにしてもいろんなタイプの女たちが出てきましたね。そのときの姐さんたちの特徴と後で見立てた花がよく合っていましたね。「一目千本」一度見てみたいですね。

 彼女たちのおかげで資金も集まり、いよいよ本を作りが始まりました。絵師の書いた原画が彫師に渡り、その後摺師の手によって紙に印刷され、川岸の女たちの手で製本されました。コンコンと槌の音が暗い部屋に響き、姐さんたちも商売の傍ら頑張っていましたね。おかげで出来上がった本はめっぽう粋でした。

「やることがことがいっぱいあって寝る間もねぇくらいて大変だっけど、なんだかめっぽう楽しかった」

 出来上がった本を見ながら蔦重がいいましたね。大変と思うよりも楽しかったと思えたのは、きっと天職に出会ったからでしょうね。

 さて天職といえば気になるのは若き日の鬼平さん。この方もそろそろ天職に出会うのでは。親の残した金を使い果たしから、もう吉原には来れないと花ノ井に手紙が来ていましたね。

 蔦重と若き日の鬼平さん。これからの二人の天職に期待してますよ。

 


星から来たあなた

2025-01-21 09:28:35 | 最近見たドラマ

星から来たあなた

 Amazon Originalドラマ「星から来たあなた」は韓国の大ヒットドラマの日本リメイク版です。ただ本家の方は見たことがないのであしからず。

 約400年前の江戸時代の日本に舞い降りた宇宙人・東山満(とうやまみつる)は、自分の正体と能力を隠しなが大学講師として暮らしていました。けれどもそれもあと三ヶ月で、故郷の星に帰れることになりました。故郷に帰る準備をすすめていた東山は、ある日隣の部屋に越してきた人気女優の笹山椿(ささやまつばき)と出会います。

 高飛車で自分本位だがどこか憎めないヒロインを山本美月さんが演じます。厚顔無恥のように見える椿ですが実は純真で、今の人気も自分の努力で勝ちとったもの。だからといって愛されキャラかと思えばそうでもなく、その日もSNSで叩かれてへこんでいました。一方400年の間宇宙人であることを隠すために人間との付き合いを避けてきた、クルーな宇宙人を演じるのは福士蒼汰さんです。

 当初反発しあっていた二人ですが、すぐに惹かれあい最後にはもうメロメロになってしまいます。クールな満がこっそりデレデレするところがたまりません。この二人に絡んでくる家族や同僚、殺人事件の犯人や刑事等など面白さ満載ドラマでした。

 果たして宇宙人東山は故郷の星に帰って行くのでしょうか……。笑いあり、笑いあり、笑いありのラブファンタジーでした。

 主演の福士蒼汰さんは以前「あまちゃん」のヒロインの相手役の種市先輩でしたね。そのときもなんてイケメンなのと驚きましたが、十数年たった今でも健在のイケメンですね。いやいやもっとイケメン度がアップしていましたね。

 それはまるでヤマザキマリの「テルマエロマエ」に出てきそうな美形のギリシャ人。それとも萩尾望都の名作「ポーの一族」のエドガーのような危険で謎いめいたイケメン。そのくせちっともバタ臭くなく(失礼ソース顔でしたね)あっさりとしたしょうゆ顔。細マッチョで体にぴったりとフィットした今風のスーツを着こなす福士蒼汰さん。クールな宇宙人の役がぴったりですね。

 今回は二度目の宇宙人の役だそうです。そういえば宇宙人とかサイボーグとか永遠の時を生きるバンパイヤーとか、人間以外の役が似合いそうなお顔ですね。こんなイケメンを好きな時に好きな所で見れるなんて、なんて幸せなのかしら。全10編のを5日くらいに分けて見ましたが、もう最後は幸せな気持ちで眠りにつきました。

 その夜は一晩中福士蒼汰さんにキュンキュンしていたのでしょうか?いつもなら夜中に何度も目が覚めるのに、その日は朝までぐっすりと眠ることができました。この年になると一端目が覚めてしまうと、その後なかなか寝付けないものですが。

 このような高齢者の睡眠の障害や不足は、免疫や高血圧、肥満、老化にも影響し、意欲低下、抑鬱状態などを引き起こす要因となっているとか。予防の意味でも自分好みのイケメンを見てキュンキュンするのも良いかもしれませんね。

 ところが今度はどんな福士ドラマを見ようかと考えている私に、夫が思わぬことを言い出しました。

「夜中うなされていたけど、何処か具合が悪いんじゃないのか」と……。

 どうやらこの年になってキュンキュンするのは、傍から見ると具合が悪いように見えるらしいですね。


べらぼう第二回吉原細見「嗚呼御江戸」見ました

2025-01-14 16:27:05 | 最近見たドラマ

ばらぼう第二回吉原細見『嗚呼御江戸』見ました

 江戸っ子は気が短いと言いますね。今年の大河ドラマはそんな江戸っ子を主人公にしたからでしょうか、話がどんどんと進んで行きますね。第二回目にしてもう将来の仕事の足がかりになる吉原細見が登場しましたね。

 今で言うガイドブックのような「吉原細見」を使って吉原に人が集まるようにしたい。そのためには「序」の部分を平賀源内に依頼したいのだが、はて源内は何処に?そんな感じで源内を捜しまわっているのですが、なかなか見つかりません。そこで前回「田沼さまを尋ねろと」教えてくれたおかしな男なら源内の居所を知っているのではと、出会った長屋で待っておりました。しかし、いつまで待っても男が現れません。

「そう、うまくはいかのくちばし(烏賊の嘴)か」なんて蔦重ぼやいていましたね。「そう上手くは行かない」の最後に嘴をつけたのでしょうね。先週の「ありがた山の寒がらす」もそうですが、江戸っ子ってこういう言い方が好きだったのでしょうね。たぶん「恐れ入谷の鬼子母神」なんかもそうなんでしょうね。

 考えてみれば私が若い頃には、似たようなこと言っていたような気がします。例えば○○(名字)○○(名前)さん まの尻尾だとか、冗談コロッケなどです。サンマの尻尾は明石家さんまさんが登場するよりも前ですし、冗談コロッケは確か土田よし子さんの「鶴姫」っていう漫画の中で使われた気がします。どちらもはっきりとはしないのですがね。

 それから小学生の時に見ていた「ど根性カエル」っていうテレビ漫画の主題歌の終わりは「ざまあかんかんカッパの屁」でしたし、子育てしていた頃流行ったのは「○○マンモス」でした。「ただいまマンモス」「お帰りマンモス」なんて感じで使ってましたね。なんだか懐かしいですね。

 さて次回蔦重はどんなことを言うのでしょうか。楽しみですね。もちろんドラマ自体も面白いですね。若き日の鬼平は吉原で大散財をしてしまいました。今の金額にすると一枚二万前後の紙花を盛大にばらまいていましたね。それから平賀源内が男色家だとは知りませんでしたし、一橋御治済は呑気に人形を操っていましたが不気味な存在でしたね。

 来週が楽しみですね


べらぼう第一回「ありがた山の寒がらす」見ました

2025-01-07 05:29:00 | 最近見たドラマ

「べらぼう」第一回「ありがた山の寒がらす」見ました

 皆さま大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。もう七草も過ぎてしまったのに、申し訳ありません。

 我が家では年末に七番目の孫が産まれました。予定より三週間ほど早く産まれたので、ちょっと小柄ですが元気な男の子が誕生しました。まだ怖くて離れた所から見ているだけですが、末娘一家のサポートを毎日頑張っております。

 さて年末には毎週楽しみに見ておりました「光る君へ」が終わり、五日の夜は「べらぼう」が始まりましたね。物語は明和九年(めいわくねん)(1772年)の迷惑火災からはじまりました。「光る君へ」の時代から大体七、八百年後ってとこでしょうか。

 前作の十二単を見慣れたせいか、今回の出演者の皆様方の衣装が軽く感じられました。また登場人物もほぼ藤原さんだった前回比べ、いろんな名字の方が登場して覚えやすいですね。初回から田沼意次や平賀源内、若き日の鬼平こと長谷川平蔵も登場しておりました。

 すっかり客が来なくなった吉原を救ってほしいと願い出た主人公に「お前は何かしているのか。客を呼ぶ工夫を」と問いかける田沼意次。渡辺謙氏による圧巻の演技でしたね。今後とも渡辺田沼さん、若き蔦重をお願いいまします。

 さてもう一人私的に気になったのは、若き日の長谷川平蔵です。若い頃はかなりの放蕩息子で吉原にも出入りしていたとか。このドラマではまだまだ若い鬼平さん、精一杯に凄みきかせた笑い顔の中に青臭さがにじみ出ておりましたね。

 「これはいい鴨にされるな」なんて思って見ておりました。ところが後で知ったのですが、この若き日の鬼平を演じている中村隼人さんは、同じNHKのBS時代劇「大富豪同心」の主人公宇之吉役の方でした。江戸一の豪商三国屋の孫にして同心の卯之吉が、数々の事件を仲間に頼りはんなりと解決していく痛快娯楽時代劇。その主人公宇之吉だったなんて。

 鬼平と大富豪同心を同じ人が演じるなんて、思わずクスっと笑ってしました。この宇之吉ってボンボンなんだけどほんといい人なんですね。まあ若き日の鬼平も同じボンボンだし、こちらの方も鬼の平蔵なんて恐れられていますが根はいい人のようですね。今後この「大富豪同心」が「鬼平」にどうやって変わっていくのかが楽しみです。