草むしりしながら

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光る君へ第47話「哀しくしとも」

2024-12-08 10:48:46 | 最近見たドラマ

光る君へ第47話「哀しくとも」

 刀伊の入寇での隆家の活躍に比べ、都での公卿たちの対応はお粗末でしたね。遠く離れた所で起こった事件とはいえ、あんまりでしたね。「事件は現場で起こっているんだ!」って隆家絶叫すればよかったのに。

 前回46話では最後に周明が矢で胸を射貫かれて終わりましたね。でもそれがあまりにも衝撃的で、隆家や双寿丸の活躍も吹っ飛んでしまいました。まひろのほうも周明の死をただ悲しむばかりで、なかなか立ち直れないようです。昼間の白い月をまひろは周明のことを思ってい見ているのでしょうか。

 一方道長の方はまひろのことを心底心配していましたね。もちろん公人の道長としては「今回の公卿たちの有り様はあまりにも緩みきってあきれ果てた」と怒りをあらわにしています。ただ私人道長としては、まひろのことが頭から離れないのでしょう。しかし公人道長の立場上、安否の確認などは到底できません。そこが私人道長の苦しい所ですね。

 多分それしか方法が無かったのでしょうね。「籐式部から便りあったか」娘の賢子に何気ない様子で声をかかましたね。おっかない顔で……。もしかして初めて賢子に話かけたのではないでしょうか。

「先日まだ太宰府にいると文がまいりました」賢子の返事を聞いた時の道長の表情が良かったですね。「良かったー」って感じを唇の微妙な動きで表現していましたね。もちろん賢子には顔を背けて、見られないようにしてはいました。

 その後賢子を振り返り「太皇太后さまにはお目をかけていただいておるか」と問いかけます。怖い顔から次第に優しい顔になり、最後は父親の顔になってましたね。こんな表情ができるなんて俳優さんてすごいなと思いました。

 さて次回はいよいよ最終回です。予告編では皆が笑顔をになっていました。怒った顔、困った顔、戸惑った顔、いろんな顔を見せてくれた俳優さんたち、最後はどんな笑顔を見せてくれるのでしょうか。楽しみですね。


メタモルフォーゼの縁側

2024-12-06 09:53:26 | 最近見たドラマ

メタモルフォーゼの縁側

 ある夏の暑い日だった。市野井雪は夫の三回忌の法要の帰りに立ち寄った本屋で一冊の漫画本を買った。表紙がとても綺麗だったからだ。ところがレジ係の佐山うららは、雪が差し出した本を見て目を丸くしました。

 その夜布団の中で本を開いた雪。この漫画なんだか変だなと思うのだが、読まずにはいられないし続が気になる。翌日は次巻を買いにまた本屋を訪れた。初めてBL漫画を読んで虜になったようだ。

 そこで出会ったのが本屋でアルバイトをしている高校生のうららだった。うららは雪のことをよく覚えていた。続きが早く読みたくてという雪に、多少の戸惑いを覚えていたのだ。本は二巻はあったものの三巻は在庫切れ。そこでうららが取り寄せることになった。 

こういうのって流行っているのかしら?私初めて読んだんだけど。応援したくなっちゃう」やっと届いた三巻を抱きしめながら雪はうららに言った。「分かります」一歩踏み出してうららが答えた。

 実はうららもBL漫画の愛好家なのだが、今まで誰にもそんな話をしたことがなかったのだ。隠れてもこっそり読むタイプだった。それとも人に知られるのが恥ずかしいからだろうか。

 75歳の雪と17歳の高校生のうらら。二人はすぐに仲良しになった。雪の家の縁側でBL話に花を咲かせるのだった。そんなある日雪の元に海外で暮らす娘がやってきた。雪はBLにはまったことを隠そうとしなどころか「あんた読んでみれば」なんて娘に奨めるのだ。

 そんな雪をうららは羨ましいと思うのだが、雪の方はうららが羨ましと言う。そして「こんなにたくさんの本を読んでいるのですもの、わたしだったら今度は自分で書いてみるわ」と言った。「自分で書く」うららの中で何かが変わった。縁側でノートに書かれた自分の絵を見ている冬服のうらら。

 それからも二人の友情は続き、ある日うららは雪をコミケに誘った。だが腰の悪い雪を人混みの中に連れ出すのも気が引ける。泣く泣く諦めたのだが、どうしても雪とコミケに行きたい。

 そこで今度は自分で漫画を書いて雪と二人でコミケで売ろうと決心した。ジャンルはBL。果たして二人はコミケに行くことができるのだろうか?

映画「メタモルフォーゼの縁側」は2022年制作の日本映画です。

原作鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」監督狩山俊輔 脚本岡田恵和 芦田愛菜(佐山うらら)宮本信子(市野井雪)

好きな本の話ができる友達って良いですね。私もほしいです。雪とうららが羨ましくなりました。

劇中うららの書いたBLに癒やされました。心がほんわかしました。


光る君へ第46回刀伊の入寇

2024-12-02 07:45:20 | 最近見たドラマ

光る君へ第46回刀伊の入寇

 やったね「にぃにぃ」

 まひろはすっかり吹っ切れたと思っておりましたが、まだ道長に未練があるのでしょうか。二十年ぶりに出会った周明と再会しニコニコ顔だったのに、道長が出家し体調も悪いと知ると笑顔が消えてしまいました。。

 「都には私の居場所がない。書く気力も失せた」なん周明に愚痴っていましたね。あんな大作を書き上げた後です。後に来る喪失感も大きいのでしょうが、どちらかと言えば道長への未練が笑顔を曇らせた気がします。

 一方道長の方は体調も回復したのか割と元気でしたね。こちらの方もまひろへの思いは断ち切れてはいないようですね。違う場所で同じ月を見る二人。互いのこと思うとき二人はいつも月を見ていますね。

 こんな未練タラタラの二人はさて置き、今回は藤原隆家が大活躍しましたね。ドラマでは流星涼(りゅうせいりょう)さんという俳優さんが熱演されていますね。学者肌の中関白家の中で隆家だけちょっと浮いていた気がします。でもそこがまた流星涼さん演ずる隆家らしかったですね。

 この方は以前「ちむどんどん」という朝ドラの「にぃにぃ」役をやっていましたね。四人姉弟の唯一の男子で、主人公の兄に当たる「にぃにぃ」はもう最低な奴でしたね。家族の足を何度引っ張ったことか。私の中ではにぃにぃと演じる流星涼さんが同一化してしまい、流星涼=家族の足を引っ張る奴になっていました。

 ですからにぃにぃが演じる隆家を見て「こいつまた何かやりそうだ」と思っていたら、やっぱりやってくれました。花山院に弓を射かけた「長徳の変」。この後中関白家は没落して行きましたね。にぃにぃは大河に来ても家族の足を引っ張ってしまいましたね。

 ところが今回「刀伊の入寇」では大活躍でしたね。にぃにぃやりましたね!太宰府にきて来て人生が変わったとか。出世争いに未練はないのでしょう。髭もじゃのお顔で「出陣じゃー」の声が勇ましかったですね。

 さて今回はにぃにぃ、失礼しました。隆家の活躍と共に、刀伊と合戦シーンに多くの時間を割いておりましたね。今季初となる合戦シーン。これまで培ってきた合戦のノウハウを生かし、千年前の戦いを再現してくれました。とても綺麗な映像でしたね。大河と言えば合戦です。水を得た魚と申しましょうか。スタッフの皆様方の嬉しそうな顔が思い浮かばれます。