ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

イラスト(イリス)

2021年05月15日 17時05分48秒 | 「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」【R15】(自作小説)

まだ、色塗り中です。

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イラスト(イリス)

2021年05月07日 12時13分51秒 | 「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」【R15】(自作小説)

月の妖精。(イリス)

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第Ⅱ章。「現れし古に伝わりし指輪」1話、初めて見る人の女。「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」0004

2021年05月06日 03時07分17秒 | 「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」【R15】(自作小説)

0004_初めて見る人の女(おんな)

--初めて見る人の女(おんな)--

人の太腿(ふともも)ぐらいの太さの幹(みき)が間隔(かんかく)を空(あ)けながら生(お)い茂(しげ)っている。
それは、山の深い森へと繋(つな)がっている。
ひょっとしたら異世界に行けるかもしれない。
今、古(いにしえ)の扉(とびら)を開かん。

山には潺(せせらぎ)がある。
澄(す)んだ水が流れている。
人が水を汲(く)みに行くせいか草が分け踏(ふ)まれ少し道が出来ている。

デミュクは、その道のわきの茂(しげ)みに倒(たお)れていた。

森の直(す)ぐ傍(そば)には、畑があり農家が見える。
森の木でつくられた家で、屋根は、木の板を貼(は)り、
上に藁(わら)が敷(し)き結んである。

畑で一人の女性が、作物(さくもつ)の成長の様子(ようす)を見ている。
一(ひと)つの葉っぱを束(たば)ねて掴(つか)み抜く。
赤茶色の細長い房(ふさ)の根がついている。
キャロット(にんじん)である。
「大丈夫(だいじょうぶ)。収穫(しゅうかく)できそう」
女性の名は、『イリス』月の神話から取った名前である。
納屋(なや)から籠(かご)を持ってきた。
そして、キャロットを抜いて入れていく。

犬が畑の周りを走り回っている。
コリーのようだ。
中型犬で体は黒の毛色(けいろ)で首筋に白の月形の模様(もよう)がある。
女性は、頭から被(かぶ)る白のシャツと茶色のロングスカートにエプロンを腰に巻いている。
白いシャツは、土まみれであった。
女性は、細身であり、
胸は、普通に膨らんでいる程度でけっして大きくない。
だが、顔から愛らしさが浮かんでいる。
犬が吠(ほ)えている。
「ワゥ。ウゥゥゥゥ。ワンワン」 
イリスは、犬の唸(うな)り声があまりにうるさいので周りを見た。
犬の姿が見えない。
森に入ったようである。
「ブロク!ブロク!」
(森で何か見つけたのかしら)
『ブロク』は、犬の名前である。

デミュクは、意識が薄れる中、犬の気配を感じた。
力を出して腕を動かし、血を右手の人差し指に付けた。
そして、犬に翳(かざ)す。
犬は、噛みつこうとして近づいた。
デミュクは、目を見開いた。
それは、デミュクが見開いたと言うより、何かが乗り移ったのかもしれない。
デミュクの目が白い。犬の目を見た。
犬は、急に大人(おとな)しくなった。
犬の額(ひたい)に血の付いた人差し指を当て、一言(ひとこと)いう。
「これは、契約の印(しるし)である」
犬は、デミュクの横に座った。
そして、主人(しゅじん)を呼ぶのか、
今度は、遠吠(とおぼ)える。
「ウォォォォーーーォ」

「犬の声が変わったわ。
 私を呼んでるの?」
イリスは、近づいて行く。

デミュクは、森の中の木々が開けた草原にいた。
太陽が眩(まぶ)しい。
(あ!月か?周りが暗い。でも、明るい)
人影が月の中から浮かび上がる。
薄黒(うすぐろ)い肌。
褐色(かっしょく)だが透き通るような肌をしている。
神話に出て来るような白い肌ではない。
(魔族のものか?)
髪は、ショートヘヤーで白髪(はくはつ)ではあるが艶々(つやつや)して輝いている。
羽(はね)を静かに羽(は)ばたかせ降りて来る。
全身に一糸(いっし)纏(まと)っていない。
(素肌が美しい)
胸の真ん中が光っている。
(何の輝(かがや)き?
 白黄(はくおう)の宝石)
デミュクは、(汚(けが)してはいけない)が、欲望を覚える。
何の感情かは分からない。
しかし、声を掛けたくなった。
だが、思うように動かない。
(痛て。
 俺、怪我(けが)して森の中で倒れたんだ。
 痛て。脇腹(わきばら)に。
 う。何かが貼(は)ってある)
デミュクは、薄く目を開いた。
(どこかの家なのか。今のは、夢なのか?
 藁(わら)か?
 暖かい。
 夜?
 夜にしては、明るい。
 月の匂(にお)いがする)
薄く開いた目からは、ぼんやりと月の光に祈っている女性の後ろ姿があった。
白髪(はくはつ)の髪(かみ)が光つていた。
(夢の女性?人か?人の村?祈り?)
デミュクは安(やす)らぎを感じた。
再(ふたた)び意識が遠のき眠りにまた落ちる。
深く深く、落ちて行く。
(デミュクは、何に安心したのだろうか?
 安(やす)らぎとは何?)筆者の問いかけです。

イリスは、犬の鳴き声がした時、森に入った。
そして、デミュクを見つけた。
青い血がお腹から流れていた。
(人の血ではない)
しかし、イリスは、ほっとけなかった。
森の奥に行き薬草を取って来て、
一部は手で擦(こす)り潰(つぶ)し、
お腹(なか)の切り口に当て、
葉っぱを被(かぶ)せた。
そして、エプロンを外してデミュクのお腹に巻き縛(しば)った。
そして、納屋から荷車を持ち出してデミュクを乗せて、納屋まで運んだ。
藁(わら)を集めて来て敷き、その上に寝かせた。
イリスは、祈を捧(ささ)げた。

そして、今である。
デミュクは、安らかに寝ている。
イリスは、デミュクの顔が安らいでいるので安心した。

お爺(じい)さんが、別の畑から農作業を終えて帰ってきた。
お爺さんを迎(むか)える。
「お爺(じい)様。
 お疲れ様です。
 農具は、私がしまってきます」
イリスは、お爺さんから農具を受け取った。

つづく。 次回(願い、言い訳)

#自作小説 #~失望と愛~ #導かれし悪魔の未都市 #デミュク #導かれし未都市

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第Ⅰ章。「序章」0003話、山の奥の裂けた入口。「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」0003

2021年04月26日 20時11分36秒 | 「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」【R15】(自作小説)

0003_山の奥の裂けた入口

--山の奥の裂けた入口--

デミュクは、森を奥へ奥へ進む。
もう、進む足元に道はない。
元々、人は立ち入らない。(人ではなく悪魔だが)
草が腰まで伸びている。
デミュクを探す追手(おって)の声は、遠(とお)のいていく。
山へ山の火口へ。
ふと周りを見る。
(そうだ、子供の時、入って怒られたっけ)

(何の木だろうか?
 ブナの木?
 何千年?万年か?
 老齢に曲がりくねった幹。
 だが、上部には葉が生い茂っている。
 そこにいつまでいるのだろう?)

棘(とげ)をもつ蔓(つる)が巻き付いている。
(靴を履いていて良かった)
手や体は、擦(す)り傷だらけになる。

疲れた。
木の曲がって空いた幹の隙間に蹲(うずくま)って座り込む。

静かにしていれば、やり過ごせる。
でも、人界への入口はどこにあるのだろう?
暗い。
追手の声は、聞こえない。
疲労で瞼(まぶた)が重い。
眠ってはいけない。
(いけない。 い けなぃ)
デミュクは、眠気に負けた。
眠りにつく。

はっと!目覚(めざ)める。
月に替(か)わり、
青い光を放つ金環食の太陽がでている。
悪魔の世界の太陽である。
月と同様、太陽の真ん中を黒い影が覆(おお)っている。
人間界の地球の影なのか?


茂(しげ)みがざわつく。
黙り込んでいるものが静かに手探りして茂みの中を歩いている。
甲冑(かっちゅう)の音がする。
デミュクは、口を押えた。
気配を消した。

「白(しら)みつくしに探せ。
 いないぞ。見つけ出さねばならない。
 我々の命がかかっている」
話し声が聞こえる。
(追手だ)
静かに進む。
「バキィ」
枝を踏んだ。

「いるぞ!向こうから音がした」


デミュクは、走りだす。
「ザザァザァザ」

「あそこだ!あそこだ!」
追手に完全に見つかった。

追手は、甲冑で重い。動きが鈍い。
だが、デミュクは、素である。
森は、障害で覆(おお)われている。

茂みをかき分けるが思うように進めない。
棘(とげ)が痛い。
しかし、必死でかき分け進む。
追いつ追われつ、暫く時間が経過した。

辺りが暗い。
「まだ昼?」と言うのに。
(本当に昼か?)
山のどこかも分からない。
(木々が光を遮(さえぎ)っているのか?)

ついに追い詰められる。
周りを追手が囲(かこ)む。
「もう。逃げられないぞ。
 観念(かんねん)しろ」

(囲まれた)

「殺すようにいわれたよな。
 そう、面倒だ」

一斉(いっせい)に追手が槍(やり)を投げる。
数本の槍が飛んでくる。
デミュクは両腕(りょううで)を顔の前にかざして防御する。
顔に向かう槍は防ぐことが出来た。
「グサ」
だが、左腹(はら)に一本の槍が刺さった。
「うぅ」
デミュクは、槍を掴(つか)み傷口を抑(おさ)えた。
手に血が滲(にじ)む。
そして、何かが口をついて出る。静かに呟(つぶや)く。
「ゴンドリヤ。イゲ。オフマイワーゲデ」
(何の意味?)
デミュクの血筋につたわる悪魔の古い言葉。
無意識にでた言葉だ。
意味は、分からない。
(支配されている。誰かに?)
『窮地(きゅうち)に至(いた)った時に唱えなさい』とおばあ様に幼少時に教わった気がする。
おばあ様は、死んだの?
悪魔に寿命はあるの?
今は、そんなことを考えてる余裕はない。

そして、血の付いた指で十字を切る。

『開こーぞ』
天空から声が響いた。

足元に裂(さ)け目が現れる。
「ガガァガァ」
追手は、恐れおののき慌(あわ)てて後ずさる。

裂(さ)け目の底は、黒い黒い。暗黒である。
裂け目の壁は、岩肌にどす茶色の土と白い石が剥(む)き出しである。
良く底を見ると何かが渦(うず)を巻いていた。
(吸い込まれそうである)
デミュクは、裂け目の上、宙に浮いていた。
そして、意を決して飛び込む。

それは、簡単な事だった。
力を抜くだけで良かった。
体が吸い込まれ落ちて行く。
暗い。明かりが無くなる。
そして、空気が薄くなる。
(息がしにくい)
何かが体を通り抜ける。

暗いが木の香りがする。
目に風景がひらけてくる。
月が見える。
まん丸く光った月。
足の下に地面を感じる。

(森!人間界?
 満光(まんこう)の月。
 でもなぜか同じ!
 同じ森。
 でも、追手がいない)

(灯りが見える)

(助けを求めるべきか?)

ふらふら、足は、進む。
血が滲(にじ)んでいた。
森の向こうに畑が見える。
民家の灯(あか)りが見える。
(意識が、出血のせいぃぃ ぃ)
膝(ひざ)からゆっくり崩(くず)れて行く。
森の外(はず)れで気を失った。

つづく。 次回(初めて見る人の女)話名は、変わるかも知れません。ご容赦ください。

次回は、第Ⅱ章。「現れし古に伝わりし指輪」です。

 

#自作小説 #~失望と愛~ #導かれし悪魔の未都市 #デミュク #導かれし未都市

 

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浴湯の風景。

2021年04月25日 18時07分11秒 | 「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」【R15】(自作小説)

 

何をしてるの?

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第Ⅰ章。「序章」0002話司祭の欲望。「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」0002

2021年04月24日 20時46分51秒 | 「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」【R15】(自作小説)

--司祭の欲望--

司祭アデレイリの望みは叶った。
王座の椅子に座る。
椅子は、金と赤・青・白黄・緑・紫、色とりどりの宝石で飾られている。
そして、豪華な布と綿を入れたフカフカのクッションが椅子に掛けられていた。
座るところには薔薇(ばら)の刺繍(ししゅう)が施(ほどこ)されている。
「フカフカする。
 満足だ。
 これが王と言うものか」
司祭アデレイリは、満足気である。
椅子の感触を楽しんだ。

王の一族はと言うと、全て捕らえ手足を鎖輪(くさりわ)で嵌(は)め鉄格子の石畳の冷たい牢(ろう)に放り込まれていた。
しかし、王には、子供はいなかった。
悪魔に子供が生まれるのは、稀(まれ)である。
なぜなら、種(精子)が通常は、無いからである。
そういう意味でデミュクは、特別であった。
次の王になったかもしれない。


王を殺したので宙に浮いている契約がる。
司祭アデレイリは、牢獄に急ぐ。
それを治めるには、執務の長(おさ)の撤約(てつやく)がなければならない。
デミュクの父であるザイジリオン家の主の撤約がなければならないからだ。
しかし、デミュクの父は、「うん」と頷(うなず)かなかった。

司祭アデレイリは、何やら液体を取り出し酒杯(さかはい)に注(そそ)いだ。
そして、小指を少し噛(かみ)み血を滲(にじ)ませた。
それを絞り酒杯に落とす。
赤く色が変わった。
悪魔の血は、前回でご存知の通り青であるにも関わらずにだ。
色は、赤くなった。
人間の血の様に泥ついていた。

そして、衛兵にデミュクの父の口を開けさせる。
「うぅ。何をしようとしているのだ」
デミュクの父は、叫んだが、衛兵は、口に指を突っ込んだ。
「うぅぅぅう」
そして、間から酒杯の赤い液体を流し込んだ。
「ゴクリ」
暫くして目の色が赤く変わる。

宙に契約書の束(たば)が現れる。
「さあ、主(あるじ)を我の名にせよ」
司祭アデレイリは、執務長デミュクの父に命じた。
「契約の主を司祭『アデレイリ・ジ・リュウジェ』に変更」
そう言ってデミュクの父は、空にサインをして気を失った。

『おぉぉぉ。お前は何者だ。答えよ』

天から大声が降り注いっでくる司祭アデレイリは、身を縮(ちぢ)めた。
「私は、この度、王の座を継いだものです」
アデレイリの声は震えていた。
(何者だ。悪魔の神か?
 そんなものがいるのか?
 女性のような声でもある。
 どう答えれば良い)
訳が分からない。
司祭であるにもかかわらず知らなかった。

『殺したね』
天の声は、鋭く言い放った。

「は は はぃ」
(恐ろしい)
司祭アデレイリは、覚悟した。
(これが、悪魔の掟を守る者か)

『まあ、良い。大目に見よう。
 だが、裏切りは裏切りを生むぞ。
 心して地を治めるが良い。
 許そうぞ。許そうぞ』

司祭アデレイリは、胸を撫でおろし安堵した。

契約の力が流れ来る。
「うぉぉぉ。 王とはこう言うものか
 もう、司祭アデレイリではない。
 王アデレイリである」
王アデレイリは、城中全てに聞こえるように言い放った。

王の執務は、終わった。

王の住まう部屋に帰ってきた。
貴妃デオンズが迎える。
「衣類は、全て新しくして於きました。
 まず、疲れた体をお癒しなさいませ」
そう言って浴湯(よくゆ)を進める。
「デジャシャ。お世話をお願いです」
こう見えてデジャシャは、お世話だけの係(かかり)ではない。
農園の統括もこなして見せる有能な貴女である。

あとをデジャシャが付いていく。
「ここが浴湯場か」
王は、衣類を脱いだ。
貴女デジャシャが片付ける。
デジャシャも衣類を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になる。
それと入れ替えに着替えを用意する者が現れる。
そして、貴女デジャシャは浴室に入る。
王が気づいて振り返ると貴女デジャシャが裸でいる。
(ヒューーゥ)
「お背中を流しましょう。
 皆の者。掛(か)かりなさい」
丈夫な体の男性が入ってきた。
そして、王の背中や胸、腕、足を優しく取り、
ゆっくりと洗い出す。
「よいよい。気持ちのいいものだな」
王アデレイリは、満足気である。
(こんなものか?男性とは、少し期待外れだな)
洗い終わると貴女デジャシャは、王を促(うなが)す。
「湯船へ」
その後を貴女デジャシャも付いていく。
貴女デジャシャは、冷静に顔色変えずに王の男性器を洗った。
「うぅ。良いではないか」
悪魔は悪魔にしか醜態(しゅうたい)を曝(さら)してはいけない。
人間の契約者には、曝(さら)してはいけないのである。

「うぅ」

王アデレイリは、満足した。

今度は、俺の番とばかりに我慢出来ずにデジャシャに触ろうとする。
デジャシャの顔が貴妃の顔に変わる。
男性器を指で軽く弾いた。
燃えるように熱い。
「わかった。もうせぬ。貴妃」
王アデレイリは、貴妃に慌てて謝った。
貴女デジャシャは、#微笑__ほほえ__#んだ。

浴湯は、終わった。

つづく 次回(山の奥の裂けた入口)今度こそ。

#自作小説 #~失望と愛~ #導かれし悪魔の未都市 #デミュク #司祭の欲望

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第Ⅰ章。「序章」0001話奪われし地位。「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」0001

2021年04月24日 13時59分51秒 | 「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」【R15】(自作小説)

(読みの#の部分は、余裕が出来れば直します)

第Ⅰ章。「序章」0001話奪われし地位。「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」0001

--#奪__うば__#われた地位--

「ドン! ドン! ドンドン!」
ドアを強烈に#叩__たた__#く者がいる。

「ザイジリオン!」
「戸を開けよ」
外は暗く地球と逆の金環食の黒い月が出ている。真夜中である。
ザイジリオンの#主__あるじ__#。デミュクの父は、起き上がった。
真夜中に何事かと思ったが、察しはついた。
王宮のほとんどの人が油断していた。

ザイジリオンは、デミュクの家のファミリー名である。
デミュクは、悪魔。
18歳になったところである。
悪魔としては生まれたばかりである。

ザイジリオン家の#主__あるじ__#は、王宮の王室の下の階の一室に#常住__じょうじゅう__#していた。
悪魔の#執務__しつむ__#を#司__つかさど__#っている。
家族は、城下から離れた東の村に農地と城を構えていた。
城があることが王族の印である。
家族と言っても息子のデミュク一人である。
デミュクは、そこで#使魔__しま__#の#執事__しつじ__#の#一人__ひとり__#と二人きりで暮らしている。
人間と同じように数えるのは、ご容赦ください。
※#使魔__しま__#とは、字の如く「#使__つか__#い魔」である。


悪魔も普通に農地を持ち食べ物を食べ暮らしていた。
食べ物は、味を楽しむもの。
#果物__くだもの__#が多い。
特殊な肉に似た#果実__かじつ__#もある。
エネルギーは、契約者から流れ込む。
血を飲むが肉は、食べない。

悪魔と契約をして死んだ人間は、悪魔の世界に生まれ変わり、
その悪魔に使える『命の契約』がある。

今、王は、#襲__おそ__#われて殺された。
首を#割__か__#っ切られた。
床に王の青い血が#滴__したた__#り流れている。
衛兵は、信仰者である。
すでに裏切っていた。
悪魔の#司祭__しさい__#(祭りを司るもの)が裏切ったのである。
司祭の名は、「アデレイリ・ジ・リュウジェ」である。
祭りごとを#司__つかさど__#っていたが、
王に支配されることに飽き、
自分でこの世界を支配し動かそうと決めたらしい。
王の家臣をどうたぶらかしたかは、不明である。

(よくある裏切りでごめんなさい。やっぱり、ナンバーツーが裏切る。
 これがしっくり来るのでございます。
 司祭は信仰者が向ける熱い信頼を持つている)筆者の謝罪と言い訳です。m(__)m

王宮にいるデミュクの父と母が襲われ捕らわれた。
デミュクの父母は、抵抗しなかった。
王族の#誇__ほこり__#りがる。

「デミュク逃げなさい。
 私たちのことは心配いらないから」心の声がする。
良く見ると小さな頭に角が二つ生え、背中に透明な羽がある赤いミニ#使魔__しま__#がいる。
「ボォォォ」
ミニ#使魔__しま__#は、燃え出す。
「ギャァァア」
叫んで消滅した。

「ウハハハァハ」
高らかな笑い声。

「デミュク。
 逃がさんぞ。
 #大人__おとな__#しく待て」
城に声が鳴り響いた。

「ドン ドン ドン」

デミュクの城は、周りを白い石を積み上げた壁に囲まれていた。
入口に#木造__きずく__#り門がある。
そして、その中に赤レンガの塔が立っている。
緑茶けた#蔓__つる__#と葉がまとわりついてる。
もう数万年そこに立っている。
裏は、しばらく行くと森に続いている。
その先は、深い山の森に成り#辺__あた__#りは見えない。

デミュクが塔の窓から見下ろすと城の城壁の扉を叩く大勢の人影。
真っ黒な#鎧__よろい__#姿。
鎧の窓から赤い目が光っている。
何かの呪いの魔法にかかっている様にも見えるが、
契約したのかもしれない。
悪魔同士の契約は禁止されてる。
それを司祭は、何らかの方法で破ったのか?
#槍__やり__#と#弓__ゆみ__#を持ち。
大きな#木槌__きずち__#で門の#扉__とびら__#を壊そうとしている。
誰も止める者はいない。
#護衛__ごえい__#はいない。
人の生まれ変わりの契約者は、上位の悪魔には逆らえない。
襲われるとはこの数千年なかったことである。
(#油断__ゆだん__#していた)

使い魔の執事は、消えた。

人間界への入口は、3つある。
一つは、王の城のどこか?
一つは、山の中のどこか?
一つは、天空の#果__は__#て(金環の月かも)?

デミュクには、まだ羽がない。
彼は、決断した。
そして、塔の窓から城壁の裏に飛び降りた。

「ドーースン」
2階ぐらいの高さがある。
足が着くと同時に転がり受け身を取った。
しかし、足を少し痛めた。
デミュクは、足を引きずりながら森に向かって走った。

雨が降り出して来た。
「ゴォゴォォォオ」
激しい雨。雷が鳴る。
辺りは、真夜中で真っ暗である。月の縁だけが怪しく光る。
気付いたリュウジェの配下の衛兵が後を追ってくる。
馬がいないのが#幸__さいわ__#いである。
馬は、悪魔を載せない。
特別な馬以外はだが。

弓が飛んでくる。
(足が素早く動く。早い。さっきの痛みはどこへいったの?)
デミュクは、おかしいと思った。
見捨てて消えたと思った#使魔__しま__#が#援助__えんじょ__#していたのである。
森に着いた。
だが、弓が足を#射抜__いぬ__#く。
「うぅぅぅ」
射抜いたのはデミュクの足ではない。
声を上げたのは#使魔__しま__#である。
デミュクの代わりに傷をおった。
「デミュクさま。先にお進みください」
#使魔__しま__#は、そこでまた姿を消した。
#使魔__しま__#にも名前がある。
しかし。デミュクは、子供のころから魔族の種類である「シマ」と呼んでいた。

一人で深い森の中に逃げる。
(人間界に逃げ込むしかないのか)
デミュクは、痛めた足に#鞭__むち__#を打ち森の奥、山の頂上に向かって進んだ。

つづく 次回(山の奥の裂けた入口)訂正です。次回は(司祭の欲望)です。

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新しい自作小説書こうかなぁ(18禁にならないようにしたもの)

2021年04月24日 03時08分11秒 | 「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」【R15】(自作小説)

「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」

 

あらすじ。

悪魔の王家の一族に生まれし「ガンジ・デミュク」。
しかし、地位を奪われ、両親を殺される。
富を憎み世界、全てを恨むことになる。

新しく悪魔の街を征服したのは、司祭「アデレイリ・ジ・リュウジェ」。
デミュクは、権力の闘争に負け滅ぼされた無力な一介(いっかい)の者に成り落ちる。
それは、彼の家が権力を持っていたから?
だから、奪(うば)われるの?

しかし、彼の家系には受け継がれた謎の力を持つ指輪が隠されていた。
悪魔の世界を飛び出し人の世界に逃亡する。
最初の時。500年前に彼は、一人の女性に救われた。

その時、隠された指輪が現れる。
彼は、女性を守るために支配する。
しかし、その女性は神に?(悪魔の追手に?)に殺される。
それから永遠の愛を探しているのかもしれない。
そして、復讐(ふくしゅう)に目覚める。恋?運命?悪?正義?光女?
誰が決めたの?
権力を持つ者が決めるの?

時は、疫病、震災、不条理の世の中に入る。

では、物語をお楽しみください。(#^.^#)

18禁に成らないようにブログには、修正して載せます。

投稿は、18禁で投稿するよ!

 

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