0039_魔物の誤解(21)(本位の出現)裕也日記
--(本位の出現)--
エジェントは、サンディアをエトランダァーの元に連れ行った。
厳(おごそか)かに案内するエジェント。
サンディアは、後ろをゆっくり歩いていく。
やがて、大広間、祭壇の部屋の像の前に着く。
サンディアは、怒りを顕(あら)わにした。
「エトランダァー なぜ、裕也を苦しめる?」
エトランダァー「それは、啓示(けいじ)からだ」
サンディアは、裕也を唯、ここから救い出さねばと思った。
エトランダァーは、落ち着いていた。
メンディア「あ 裕也の周りに白い霧がでてる
裕也が包まれてく」
サンディアは、白い霧に包まれていた。
「ここは!」
サンディアとエトランダァーは、真っ白な二人だけの世界に居た。
エトランダァー「ここは イメージの世界だ」
サンディアは、両手を挙げ怒りをエトランダァーに放った。
しかし、何も起こらない。
「お前の力は無だ」エトランダァー
「う」
サンディアは、エトランダァーに襲い掛かる。
しかし、エトランダァーは、サンディアの喉を左手でガシッと掴(つか)んだ。
「うぅうう」
我を呼び覚ます裕也。
(サンディア 何をしようとしているの?)
(裕也を助ける 像を壊す)サンディア
(破壊? そうやって昔も生きて後悔してきたじゃないか?
これは、俺の体だ
俺が好きに生きる)裕也
裕也の髪が黒髪に戻る。目の青さは奥に吸い込まれていく。
(裕也 確かにお前の生きる道だ さようなら)
裕也は、我に返った。
(苦しい こんな場面でぇ)
裕也は、ありったけの力で像を蹴った。
像の力が緩む。
不思議と力が出る。
左手から逃れた。
両手で左手を掴んでいる。
(俺も人のこと言えないな
破壊しか思いつかん)
両手で必死に左手に食らいついている。
(裕也 左手と右足を食うのだ)亡くなった父の声
(それは、お前が昔なくしたものだ)
裕也は、理由も分からなかったが、像の左手を噛み千切った。
像の動きは和らいだ。
すかさず這(は)い蹲(つくば)りながら右足に噛り付いた。
腹が燃えるように熱い。
「うぉぉおお」
その声の主を見ると
エジェントが顔や体をかきむしりながら声を上げていた。
(熱い)
青い光が裕也の腹から出。左腕と右足に着く。
(血と肉の縁?)
エジェントは、うめき声をあげるのを止め蹲(うずくま)っていた。
現実の世界に帰った。
像の左手は、見る見る灰になり、そして、右足も灰になっり、
崩れ落ちていく。
つづく 次回(新しい時代)
--(本位の出現)--
エジェントは、サンディアをエトランダァーの元に連れ行った。
厳(おごそか)かに案内するエジェント。
サンディアは、後ろをゆっくり歩いていく。
やがて、大広間、祭壇の部屋の像の前に着く。
サンディアは、怒りを顕(あら)わにした。
「エトランダァー なぜ、裕也を苦しめる?」
エトランダァー「それは、啓示(けいじ)からだ」
サンディアは、裕也を唯、ここから救い出さねばと思った。
エトランダァーは、落ち着いていた。
メンディア「あ 裕也の周りに白い霧がでてる
裕也が包まれてく」
サンディアは、白い霧に包まれていた。
「ここは!」
サンディアとエトランダァーは、真っ白な二人だけの世界に居た。
エトランダァー「ここは イメージの世界だ」
サンディアは、両手を挙げ怒りをエトランダァーに放った。
しかし、何も起こらない。
「お前の力は無だ」エトランダァー
「う」
サンディアは、エトランダァーに襲い掛かる。
しかし、エトランダァーは、サンディアの喉を左手でガシッと掴(つか)んだ。
「うぅうう」
我を呼び覚ます裕也。
(サンディア 何をしようとしているの?)
(裕也を助ける 像を壊す)サンディア
(破壊? そうやって昔も生きて後悔してきたじゃないか?
これは、俺の体だ
俺が好きに生きる)裕也
裕也の髪が黒髪に戻る。目の青さは奥に吸い込まれていく。
(裕也 確かにお前の生きる道だ さようなら)
裕也は、我に返った。
(苦しい こんな場面でぇ)
裕也は、ありったけの力で像を蹴った。
像の力が緩む。
不思議と力が出る。
左手から逃れた。
両手で左手を掴んでいる。
(俺も人のこと言えないな
破壊しか思いつかん)
両手で必死に左手に食らいついている。
(裕也 左手と右足を食うのだ)亡くなった父の声
(それは、お前が昔なくしたものだ)
裕也は、理由も分からなかったが、像の左手を噛み千切った。
像の動きは和らいだ。
すかさず這(は)い蹲(つくば)りながら右足に噛り付いた。
腹が燃えるように熱い。
「うぉぉおお」
その声の主を見ると
エジェントが顔や体をかきむしりながら声を上げていた。
(熱い)
青い光が裕也の腹から出。左腕と右足に着く。
(血と肉の縁?)
エジェントは、うめき声をあげるのを止め蹲(うずくま)っていた。
現実の世界に帰った。
像の左手は、見る見る灰になり、そして、右足も灰になっり、
崩れ落ちていく。
つづく 次回(新しい時代)