何をしてるの?
--司祭の欲望--
司祭アデレイリの望みは叶った。
王座の椅子に座る。
椅子は、金と赤・青・白黄・緑・紫、色とりどりの宝石で飾られている。
そして、豪華な布と綿を入れたフカフカのクッションが椅子に掛けられていた。
座るところには薔薇(ばら)の刺繍(ししゅう)が施(ほどこ)されている。
「フカフカする。
満足だ。
これが王と言うものか」
司祭アデレイリは、満足気である。
椅子の感触を楽しんだ。
王の一族はと言うと、全て捕らえ手足を鎖輪(くさりわ)で嵌(は)め鉄格子の石畳の冷たい牢(ろう)に放り込まれていた。
しかし、王には、子供はいなかった。
悪魔に子供が生まれるのは、稀(まれ)である。
なぜなら、種(精子)が通常は、無いからである。
そういう意味でデミュクは、特別であった。
次の王になったかもしれない。
王を殺したので宙に浮いている契約がる。
司祭アデレイリは、牢獄に急ぐ。
それを治めるには、執務の長(おさ)の撤約(てつやく)がなければならない。
デミュクの父であるザイジリオン家の主の撤約がなければならないからだ。
しかし、デミュクの父は、「うん」と頷(うなず)かなかった。
司祭アデレイリは、何やら液体を取り出し酒杯(さかはい)に注(そそ)いだ。
そして、小指を少し噛(かみ)み血を滲(にじ)ませた。
それを絞り酒杯に落とす。
赤く色が変わった。
悪魔の血は、前回でご存知の通り青であるにも関わらずにだ。
色は、赤くなった。
人間の血の様に泥ついていた。
そして、衛兵にデミュクの父の口を開けさせる。
「うぅ。何をしようとしているのだ」
デミュクの父は、叫んだが、衛兵は、口に指を突っ込んだ。
「うぅぅぅう」
そして、間から酒杯の赤い液体を流し込んだ。
「ゴクリ」
暫くして目の色が赤く変わる。
宙に契約書の束(たば)が現れる。
「さあ、主(あるじ)を我の名にせよ」
司祭アデレイリは、執務長デミュクの父に命じた。
「契約の主を司祭『アデレイリ・ジ・リュウジェ』に変更」
そう言ってデミュクの父は、空にサインをして気を失った。
『おぉぉぉ。お前は何者だ。答えよ』
天から大声が降り注いっでくる司祭アデレイリは、身を縮(ちぢ)めた。
「私は、この度、王の座を継いだものです」
アデレイリの声は震えていた。
(何者だ。悪魔の神か?
そんなものがいるのか?
女性のような声でもある。
どう答えれば良い)
訳が分からない。
司祭であるにもかかわらず知らなかった。
『殺したね』
天の声は、鋭く言い放った。
「は は はぃ」
(恐ろしい)
司祭アデレイリは、覚悟した。
(これが、悪魔の掟を守る者か)
『まあ、良い。大目に見よう。
だが、裏切りは裏切りを生むぞ。
心して地を治めるが良い。
許そうぞ。許そうぞ』
司祭アデレイリは、胸を撫でおろし安堵した。
契約の力が流れ来る。
「うぉぉぉ。 王とはこう言うものか
もう、司祭アデレイリではない。
王アデレイリである」
王アデレイリは、城中全てに聞こえるように言い放った。
王の執務は、終わった。
王の住まう部屋に帰ってきた。
貴妃デオンズが迎える。
「衣類は、全て新しくして於きました。
まず、疲れた体をお癒しなさいませ」
そう言って浴湯(よくゆ)を進める。
「デジャシャ。お世話をお願いです」
こう見えてデジャシャは、お世話だけの係(かかり)ではない。
農園の統括もこなして見せる有能な貴女である。
あとをデジャシャが付いていく。
「ここが浴湯場か」
王は、衣類を脱いだ。
貴女デジャシャが片付ける。
デジャシャも衣類を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になる。
それと入れ替えに着替えを用意する者が現れる。
そして、貴女デジャシャは浴室に入る。
王が気づいて振り返ると貴女デジャシャが裸でいる。
(ヒューーゥ)
「お背中を流しましょう。
皆の者。掛(か)かりなさい」
丈夫な体の男性が入ってきた。
そして、王の背中や胸、腕、足を優しく取り、
ゆっくりと洗い出す。
「よいよい。気持ちのいいものだな」
王アデレイリは、満足気である。
(こんなものか?男性とは、少し期待外れだな)
洗い終わると貴女デジャシャは、王を促(うなが)す。
「湯船へ」
その後を貴女デジャシャも付いていく。
貴女デジャシャは、冷静に顔色変えずに王の男性器を洗った。
「うぅ。良いではないか」
悪魔は悪魔にしか醜態(しゅうたい)を曝(さら)してはいけない。
人間の契約者には、曝(さら)してはいけないのである。
「うぅ」
王アデレイリは、満足した。
今度は、俺の番とばかりに我慢出来ずにデジャシャに触ろうとする。
デジャシャの顔が貴妃の顔に変わる。
男性器を指で軽く弾いた。
燃えるように熱い。
「わかった。もうせぬ。貴妃」
王アデレイリは、貴妃に慌てて謝った。
貴女デジャシャは、#微笑__ほほえ__#んだ。
浴湯は、終わった。
つづく 次回(山の奥の裂けた入口)今度こそ。
#自作小説 #~失望と愛~ #導かれし悪魔の未都市 #デミュク #司祭の欲望
(読みの#の部分は、余裕が出来れば直します)
第Ⅰ章。「序章」0001話奪われし地位。「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」0001
--#奪__うば__#われた地位--
「ドン! ドン! ドンドン!」
ドアを強烈に#叩__たた__#く者がいる。
「ザイジリオン!」
「戸を開けよ」
外は暗く地球と逆の金環食の黒い月が出ている。真夜中である。
ザイジリオンの#主__あるじ__#。デミュクの父は、起き上がった。
真夜中に何事かと思ったが、察しはついた。
王宮のほとんどの人が油断していた。
ザイジリオンは、デミュクの家のファミリー名である。
デミュクは、悪魔。
18歳になったところである。
悪魔としては生まれたばかりである。
ザイジリオン家の#主__あるじ__#は、王宮の王室の下の階の一室に#常住__じょうじゅう__#していた。
悪魔の#執務__しつむ__#を#司__つかさど__#っている。
家族は、城下から離れた東の村に農地と城を構えていた。
城があることが王族の印である。
家族と言っても息子のデミュク一人である。
デミュクは、そこで#使魔__しま__#の#執事__しつじ__#の#一人__ひとり__#と二人きりで暮らしている。
人間と同じように数えるのは、ご容赦ください。
※#使魔__しま__#とは、字の如く「#使__つか__#い魔」である。
悪魔も普通に農地を持ち食べ物を食べ暮らしていた。
食べ物は、味を楽しむもの。
#果物__くだもの__#が多い。
特殊な肉に似た#果実__かじつ__#もある。
エネルギーは、契約者から流れ込む。
血を飲むが肉は、食べない。
悪魔と契約をして死んだ人間は、悪魔の世界に生まれ変わり、
その悪魔に使える『命の契約』がある。
今、王は、#襲__おそ__#われて殺された。
首を#割__か__#っ切られた。
床に王の青い血が#滴__したた__#り流れている。
衛兵は、信仰者である。
すでに裏切っていた。
悪魔の#司祭__しさい__#(祭りを司るもの)が裏切ったのである。
司祭の名は、「アデレイリ・ジ・リュウジェ」である。
祭りごとを#司__つかさど__#っていたが、
王に支配されることに飽き、
自分でこの世界を支配し動かそうと決めたらしい。
王の家臣をどうたぶらかしたかは、不明である。
(よくある裏切りでごめんなさい。やっぱり、ナンバーツーが裏切る。
これがしっくり来るのでございます。
司祭は信仰者が向ける熱い信頼を持つている)筆者の謝罪と言い訳です。m(__)m
王宮にいるデミュクの父と母が襲われ捕らわれた。
デミュクの父母は、抵抗しなかった。
王族の#誇__ほこり__#りがる。
「デミュク逃げなさい。
私たちのことは心配いらないから」心の声がする。
良く見ると小さな頭に角が二つ生え、背中に透明な羽がある赤いミニ#使魔__しま__#がいる。
「ボォォォ」
ミニ#使魔__しま__#は、燃え出す。
「ギャァァア」
叫んで消滅した。
「ウハハハァハ」
高らかな笑い声。
「デミュク。
逃がさんぞ。
#大人__おとな__#しく待て」
城に声が鳴り響いた。
「ドン ドン ドン」
デミュクの城は、周りを白い石を積み上げた壁に囲まれていた。
入口に#木造__きずく__#り門がある。
そして、その中に赤レンガの塔が立っている。
緑茶けた#蔓__つる__#と葉がまとわりついてる。
もう数万年そこに立っている。
裏は、しばらく行くと森に続いている。
その先は、深い山の森に成り#辺__あた__#りは見えない。
デミュクが塔の窓から見下ろすと城の城壁の扉を叩く大勢の人影。
真っ黒な#鎧__よろい__#姿。
鎧の窓から赤い目が光っている。
何かの呪いの魔法にかかっている様にも見えるが、
契約したのかもしれない。
悪魔同士の契約は禁止されてる。
それを司祭は、何らかの方法で破ったのか?
#槍__やり__#と#弓__ゆみ__#を持ち。
大きな#木槌__きずち__#で門の#扉__とびら__#を壊そうとしている。
誰も止める者はいない。
#護衛__ごえい__#はいない。
人の生まれ変わりの契約者は、上位の悪魔には逆らえない。
襲われるとはこの数千年なかったことである。
(#油断__ゆだん__#していた)
使い魔の執事は、消えた。
人間界への入口は、3つある。
一つは、王の城のどこか?
一つは、山の中のどこか?
一つは、天空の#果__は__#て(金環の月かも)?
デミュクには、まだ羽がない。
彼は、決断した。
そして、塔の窓から城壁の裏に飛び降りた。
「ドーースン」
2階ぐらいの高さがある。
足が着くと同時に転がり受け身を取った。
しかし、足を少し痛めた。
デミュクは、足を引きずりながら森に向かって走った。
雨が降り出して来た。
「ゴォゴォォォオ」
激しい雨。雷が鳴る。
辺りは、真夜中で真っ暗である。月の縁だけが怪しく光る。
気付いたリュウジェの配下の衛兵が後を追ってくる。
馬がいないのが#幸__さいわ__#いである。
馬は、悪魔を載せない。
特別な馬以外はだが。
弓が飛んでくる。
(足が素早く動く。早い。さっきの痛みはどこへいったの?)
デミュクは、おかしいと思った。
見捨てて消えたと思った#使魔__しま__#が#援助__えんじょ__#していたのである。
森に着いた。
だが、弓が足を#射抜__いぬ__#く。
「うぅぅぅ」
射抜いたのはデミュクの足ではない。
声を上げたのは#使魔__しま__#である。
デミュクの代わりに傷をおった。
「デミュクさま。先にお進みください」
#使魔__しま__#は、そこでまた姿を消した。
#使魔__しま__#にも名前がある。
しかし。デミュクは、子供のころから魔族の種類である「シマ」と呼んでいた。
一人で深い森の中に逃げる。
(人間界に逃げ込むしかないのか)
デミュクは、痛めた足に#鞭__むち__#を打ち森の奥、山の頂上に向かって進んだ。
つづく 次回(山の奥の裂けた入口)訂正です。次回は(司祭の欲望)です。
「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」
あらすじ。
悪魔の王家の一族に生まれし「ガンジ・デミュク」。
しかし、地位を奪われ、両親を殺される。
富を憎み世界、全てを恨むことになる。
新しく悪魔の街を征服したのは、司祭「アデレイリ・ジ・リュウジェ」。
デミュクは、権力の闘争に負け滅ぼされた無力な一介(いっかい)の者に成り落ちる。
それは、彼の家が権力を持っていたから?
だから、奪(うば)われるの?
しかし、彼の家系には受け継がれた謎の力を持つ指輪が隠されていた。
悪魔の世界を飛び出し人の世界に逃亡する。
最初の時。500年前に彼は、一人の女性に救われた。
その時、隠された指輪が現れる。
彼は、女性を守るために支配する。
しかし、その女性は神に?(悪魔の追手に?)に殺される。
それから永遠の愛を探しているのかもしれない。
そして、復讐(ふくしゅう)に目覚める。恋?運命?悪?正義?光女?
誰が決めたの?
権力を持つ者が決めるの?
時は、疫病、震災、不条理の世の中に入る。
では、物語をお楽しみください。(#^.^#)
18禁に成らないようにブログには、修正して載せます。
投稿は、18禁で投稿するよ!
0299_神々の合議(024)裕也の冒険-諸天善神の任命-
--諸天善神の任命--
マークの妖精の王は、妖精の代表者としてサインした。
これで、妖精さんは、終わり。
続いて、死の神仏の代表として、死神四郎さんがサインした。
水子ちゃんは、何か読めない文字を書いて来た。
「これは、誰のサインですか?」
裕也は、尋(たず)ねた。
「えへへ」
笑ってごまかす。
「水子さんの代表者のサインですね?」
裕也は、念を入れて聞いた。
「そうですよ」
水子は、顔を膨らまして答えた。
「なら良いです。
信じます」
「後はと、天使さん」
「マゲドン!」
裕也は、虚空(こくう)に叫んだ。
「はい」
「ボォォン」
金髪の栗毛の可愛らしい女の子が現れた。
裕也を救った女の子である。
ハルマゲドンの時、裕也を救った子である。
裕也が愛称を付けたのである。
「天使(エンジェル)の代表で良いですか?」
「はい」
サラサラと読めない文字を書いた。
(やっぱり。同類)
裕也は、少し思った。
「これで、全員。諸天善神です」
裕也とアクストラは、目を見合わせて、ホットした。
裕也は、手の汗をぬぐった。
水子ちゃんは、『全神仏の和平宣言』と『諸天善神の任命書』を持って閻魔大王のころに行った。
今度は、閻魔大王は、書類に目を通し、
サインを確認した。
そして、また、渋い顔をした。
「ドキ」
水子は、また、怒られると思い身構えた。
閻魔大王は、ゆっくり言葉を告げた。
「これで、『全神仏の和平宣言』は完了した」
そして、サインした。
水子は、ホットした。
しかし、閻魔大王は、続いて口を開く。
「南の地球の人にも『紛争の解決手段』から武力の行使をしないと徹約させなさい」
「はぃ」
水子意識は、燃え上がった。
つづく。 次回(南の地球宣言)
#裕也の冒険 #自作小説 #神々の合議 #裕也 #諸天善神の任命
問題点と対策
完全電子化。
・機器障害
・・サーバー(データ障害)(通信障害)
・・・非常用アプリ(パカチョンプリント)QRコード入力
・・・・単純は発注・在庫・運搬(メールで行う)
・・端末(非常用パソコン入力)
・・・ワンポイントパスワードの発行による他端末の使用
・・・パソコンからのログイン
・機器の分散
・・売上管理と在庫管理
携帯端末の表示能力
携帯端末のデータ入力能力
財務処理
承認管理
印刷のルール
バックアップのルール
システム間の連動
「不思議なハートの力」「裕也の冒険」「闇と光の慈愛のコントラスト」の
「元始の子①」「チベット④⑤⑥」「戦争のはじまり1」の旧話を投稿・公開しました。
すこしブログとを修正しています。宜しければ覗いてください。
錦織2-1でリード。
ブレークバックされる。きーぽも
2-3です。
また、ブレイクされた、
2-4です。
手はなに?神様でも恨んでるの?
錦織がブレークバック。
3-4です。
錦織がブレーク!5-4。
あかん。5-6ガリンリード。
なんか、タイブレークで錦織1セット取った。
2-1両者キープ。錦織先行です。
錦織が勝利です。詳しくはYahoo見てね。