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イマを見つめて
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政局三題噺

2010年03月05日 09時49分00秒 | 政治
?「辺野古移設なら連立政権離脱も 福島・社民党首が表明」
 社民党の福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について、鳩山内閣が2006年の日米合意通り同県名護市辺野古に移設することを決めれば、社民党として連立政権からの離脱も辞さない考えを示した。

?「外国人参政権法案提出なら連立離脱の考え 国民新」
 国民新党代表の亀井静香郵政・金融担当相は、永住外国人に地方参政権を付与する法案について「鳩山由紀夫首相が法案を出す方を国民新党と組んでいるより優先すると思うなら、連立は一挙に解消される」と、政府が法案を提出すれば連立政権を離脱する考えを示した。

?「舛添氏、みんなの党の渡辺喜美代表や、民主党の前原誠司、仙谷由人、枝野幸男との連携示唆」
 自民党の舛添要一前厚生労働相は、(中略)離党の可能性にも言及した。さらに、みんなの党の渡辺喜美代表や、民主党の小沢一郎幹事長と距離を置く前原誠司、仙谷由人、枝野幸男の3閣僚とも親しい関係にあることを強調し、今後の連携の可能性も示唆した。

バラバラなニュースだが、繋げてみると色々な物語が読み取れる。
社民党と国民新党が、揃って「言うことを聞かないと連立を解消するぞ」と強気なのは、鳩山内閣の支持率低迷が要因だろう。政権交代直後は、翌年の参議院選挙も民主党が圧勝しそうな勢いがあった。そうなれば連立の必要などなくなり、相手から捨てられる。それまで好き勝手なことをやっておこうという感じだったが、昨今の情勢を見ると、民主党単独過半数は非常に危うい。参院選後も連立を解消できないと見ての強気だろう。

ところで?が抜けているのにお気付きだろうか?
これはミスではない。
実は、この物語には?が入って?で完結する。起承転結の「転」がまだ抜けている。

?に来るのは、ズバリ「民主と自民の大連立」
福田政権のときに小沢党首との間で密かに進められていた構想。
与党と野党の立場を逆にして、再燃する可能性大。

自民党から見れば大連立は望むところだ。
かつて総理大臣の椅子を他党に明け渡してまで与党に返り咲いた前科がある。自民党が一番欲しいのは与党の座だ。

いっぽうの民主党。
内閣支持率が高ければ、自民との大連立など絶対に有り得なかった。そんなことをすれば国民を失望させて支持が激減する。
しかし現在はどうか?
鳩山内閣の支持率は下降の一途で、かつての自民党内閣とさほど変わらない状況になってきている。
これ以上下がらなくなれば、もはや「失望の恐怖」などない。既に「絶望」されているのだから。
ならばミニ政党の社民や国民新などより、自民党と組んだ方が、圧倒的に「お得」である。
自民党が野党ならば「衆・参ねじれ」が起きる可能性もあるが、社民や国民新にねじれを起こす力はない。
民・自大連立ならば、国会では与党の安定多数が確実だ。

なんだか国民は夢も希望も無くなりそうだが、おそらく、ここで政界再編が起きる。
民・自大連立政権で力を握るのは、民主は小沢派、自民は現主流派だろうから、ここから民主の反小沢と自民の反主流派が飛び出して新党結成となる。
枡添構想は、そういう先のお話しだ。

少なくとも今の民主・自民の枠組みよりは、解り易くて良い二大政党になりそうだ。