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トップの知恵

2011年04月13日 18時16分32秒 | 東日本大震災
震災直後は市内に十数箇所の避難所が設けられていたが、学校の新学期が始まるのに伴い、五箇所に統合された。
ライフラインが復旧して自宅へ戻れる被災者も増え、避難所生活を続けるのは家屋が全壊、半壊したような被災者に限られてきたこともある。ただし自宅で生活できるといっても、雨風をしのいで眠れるだけというような被災者は少なくない。家具・家電などが全て使用不能など、とても「普通の生活」とは程遠い。従って避難所では、自宅へ戻った被災者に対しても物資の配給等を続けている。

筆者宅から、ほぼ等しい距離にA避難所とB避難所がある。
A避難所での配給方法。午後5時から配給すると告知。避難所へ行くと、避難所暮らしの方々と在宅配給者と、2種類の列を作らされ、避難所暮らしの方々から物資が配り始められる。これが30分ほどかかる。配給慣れしてる避難所の方々は、長時間に渡って並ばされるのを嫌い、ゆっくりと出てくる方もいる。そうした避難所生活者への配給が全て終わったあとに、在宅被災者への配給が始められる。在宅被災者に比べて避難所生活者の方々は、住む場所を失った、より辛い方々であると頭では十分に理解している。そういう方々を優先するのは当然だ。しかし分かっていても、配給を待つ度にストレスが溜まる。
B避難所の配給方法は少し異なる。避難所内で暮らしている方々には午後4時半から配給が開始される。いっぽう在宅被災者への配給は午後5時から。配給開始時刻よりも少し早めに着くことがある。避難所生活者への配給は行われているが、在宅被災者へはまだ配られない。5時になっていないのだから当然だ。別にストレスは溜まらない。
A避難所もB避難所も同じ物資を市から届けられて配給している。さらに避難所で生活している家屋を失った方々をまず優先する方針も同じだ。ただひとつ違うのは、運営する人間がそこに知恵を巡らせているかどうかの僅かな差だ。
トップが僅かに知恵を働かせるだけで、住民の幸福度は全く変わってくる。
これは,避難所でも国家でも同様だろう。

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