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賭博問題の真の解決は?

2010年07月05日 00時00分01秒 | スポーツ
大嶽親方「自分がアホだから」…無言の琴光喜

相撲協会が一連の賭博問題への処分を発表した。
琴光喜と大嶽親方は解雇。他の力士も名古屋場所出場停止など。
「これで終わりではない」とマスコミが騒ぐ。
確かに、その通り。しかし論点が違う。ピントが外れている。

この問題のキーポイントは、琴光喜を脅迫したとされる元力士・現やくざだ。
彼は望んでやくざになったのだろうか。そうかもしれない。しかし、やくざにしかなれなかったのかもしれない。

プロスポーツ選手の寿命は短い。大相撲も30歳代になれば、もう引退だ。ところが角界には特別なルールがある。それは年寄株(年寄名跡)を持っていなければ、引退後に相撲協会に残って働くことができない点だ。現在は値崩れしたかもしれないが、バブル期には取引額が数億円という話を聞いた。

年寄株を取得できなかった引退力士はどうなるか?
ちゃんこ屋でも開くしかない。中には中学卒業と同時に、親方が部屋にスカウトしてきて、その後は相撲漬けの生活だ。教習所で一般教養も教えるというが、高校とは全く違う。
そんな教育を受けた者が、相撲が取れなくなって年寄株も持てなければ、ポーンと放り出される。ちゃんこ屋を開けた者はまだ幸福だ。しかしちゃんこ屋は味だけで繁盛するとは限らない。経営のノウハウが必要だが、前述のように彼らはそういうことを学んでいない。

結局はやくざにしかなれなかった……。そんな元力士が出てきてもおかしくない。スポーツ選手の引退後の生活保証は他競技でも大きな問題だ。
だが、例えば相撲と並んで日本の伝統的格闘技である柔道の場合は、柔道整復師が国家資格として認定され、整体師や「ほねつぎ医」として仕事ができる。
相撲協会も引退後の力士のサポートとして、職業訓練、スキルや資格の取得補助などに取り組むべきだろう。
土俵に上がれなくなったらポイでは、いずれ黒い癒着として維持会員席に黒い背広でやってくる(笑)。

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