「STAP細胞」論文 理研、論文の取り下げを視野に検討
理化学研究所の小保方 晴子さんが発表した「STAP細胞」の論文について、11日、理研は、調査を開始したと発表した。
一方、共同研究者である山梨大学の若山照彦教授も、11日午後、あらためて記者会見を行った。
若山教授は午後5時すぎ、「(小保方さんからメールの返信はあった?)小保方さんは、(今後)どうするかということではなくて、とにかく前向きの、そういう感じのメールでした」と話した。
生物学の歴史を覆す、新たな万能細胞として、世界的な科学雑誌「ネイチャー」に掲載されたSTAP細胞の論文。
小保方さんは1月、「もしかしたら、夢の若返りも目指していけるのではないかと考えております」と述べている。
論文を発表した理化学研究所の小保方 晴子さんらは、STAP細胞の特徴は、筋肉や内臓など、体のどんな細胞にも変化できる万能細胞で、ごく簡単な方法で、短期間に作成できると説明している。
しかし、論文発表後、不適切な画像の使い回しや加工、別の論文からの無断引用などの疑いが指摘されたほか、論文の情報だけでは実験で再現できないとする報告が相次ぎ、理化学研究所は、3月5日、STAP細胞のくわしい作成手順をウェブサイトなどで公開していた。
そうした中、論文で、STAP細胞の万能性を示す根拠として掲載されていた写真が、小保方さんが、2011年に書いた博士論文で、別の現象の写真として掲載されたものと同じという指摘を受けて、小保方さんの共同研究者で、山梨大学の若山照彦教授が10日、会見を開いた。
若山教授は10日、「それまでは、信じようと努力していたが、これではもう、ちゃんとした説明を受けないかぎり、僕自身が信じられなくなってくるし」と話した。
若山教授は、小保方さんや共同研究者らに、論文を一度、取り下げるよう呼びかけ、提供を受けたSTAP幹細胞について、第3者の研究機関に調査を依頼することを明らかにした。
今回の件について、下村文部科学相は「客観的な研究・調査をしてですね、再度、論文を出すように期待をしたい」と述べた。
文部科学省で行われた理化学研究所の記者会見では、信頼性、研究倫理の観点から、論文の取り下げを視野に入れて検討していると発表した。
理化学研究所の加賀屋 悟広報室長は「きょう会見を行うということは、本人(小保方さん)もご存じだと思っています。一方で、今回、どう思っているかにつきましては、特に(本人と)確認していないという状況」と述べた。
理化学研究所は、14日午後に会見を開く予定。
今回の問題について、「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、論文の共著者であるハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授が、「いくつかのミスがあったが、結論に影響するものではない。論文を取り下げる理由はない」と語ったと報じている。
そして、午後5時、若山教授が、あらためて報道陣の取材に応じた。
若山教授は「(論文の)信頼を取り戻すために、いっぺん取り下げて、本当にいい論文に仕上げて、再投稿するのが、今、僕の考えでは、一番正しい方法かなと思います」と話した。
もう30年ほど前になるだろうか?
任天堂がファミリーコンピュータ、通称ファミコンを発売すると、またたく間にテレビゲームブームが巻き起こった。
人気ソフト発売日には、前日から徹夜の行列ができるほどの過熱ぶりだった。
このブームは出版界にも及び、多くの出版社がゲーム雑誌を創刊した。
今ではゲーム攻略については、雑誌や書籍よりもインターネットの攻略サイトのほうが早くて解り易く、しかも無料だから、これらの雑誌は相次いで廃刊されてしまったが、ネットが普及する以前はゲーム雑誌の攻略記事がゲーマーの一番の情報源となっていた。
ほとんどの雑誌に、読者からの「ウラワザ投稿コーナー」が設けられていた。読者が発見したウラワザを紹介するコーナーだ。
実はウラワザには二種類ある。ひとつは製作者が予め意図して仕込んでおいたものだ。「上・上・下・下……」とボタン操作すれば主人公が無敵になる……などのウラワザがこのタイプだ。こうした情報が話題になればゲームの売り上げが伸びるだろうなんて企てでプログラミングされている。
もうひとつは製作者が全く予想しなかったところで起きるウラワザで、ほとんどはプログラムの不具合、いわゆるバグが原因だ。もちろんゲーム発売前には入念なテストプレイを行いバグを除去する。しかしどんな入念な作業をしても残念ながら出てしまうことがある。
出版社に話を戻そう。読者から寄せられたウラワザを掲載するに当たっては、もちろん編集部でそれが事実かどうか検証する。晴れて情報と同じことが起きれば掲載となる。ところが前述のように、ゲーム製作会社が厳重に検査した隙間をすり抜けて起きてしまったバグだ。そう易々とは起きない。簡単に起こせるならゲーム会社で発見できたはずだ(笑)。
時には編集部以外の社員や外部のフリーライター等まで総動員してゲーム漬けの日々が始まる。
そこまで努力しても、ついに情報を再現できない時は泣く泣く没となる。そこまでやってもできないウラワザでは載せたところで誰もできないだろうから……。
「ネイチャー」と「ファミコン通信」では権威が全然ちがうだろう(笑)。
でも、「たかがゲーム」でも、ここまでしているのだ。
理化学研究所の小保方 晴子さんが発表した「STAP細胞」の論文について、11日、理研は、調査を開始したと発表した。
一方、共同研究者である山梨大学の若山照彦教授も、11日午後、あらためて記者会見を行った。
若山教授は午後5時すぎ、「(小保方さんからメールの返信はあった?)小保方さんは、(今後)どうするかということではなくて、とにかく前向きの、そういう感じのメールでした」と話した。
生物学の歴史を覆す、新たな万能細胞として、世界的な科学雑誌「ネイチャー」に掲載されたSTAP細胞の論文。
小保方さんは1月、「もしかしたら、夢の若返りも目指していけるのではないかと考えております」と述べている。
論文を発表した理化学研究所の小保方 晴子さんらは、STAP細胞の特徴は、筋肉や内臓など、体のどんな細胞にも変化できる万能細胞で、ごく簡単な方法で、短期間に作成できると説明している。
しかし、論文発表後、不適切な画像の使い回しや加工、別の論文からの無断引用などの疑いが指摘されたほか、論文の情報だけでは実験で再現できないとする報告が相次ぎ、理化学研究所は、3月5日、STAP細胞のくわしい作成手順をウェブサイトなどで公開していた。
そうした中、論文で、STAP細胞の万能性を示す根拠として掲載されていた写真が、小保方さんが、2011年に書いた博士論文で、別の現象の写真として掲載されたものと同じという指摘を受けて、小保方さんの共同研究者で、山梨大学の若山照彦教授が10日、会見を開いた。
若山教授は10日、「それまでは、信じようと努力していたが、これではもう、ちゃんとした説明を受けないかぎり、僕自身が信じられなくなってくるし」と話した。
若山教授は、小保方さんや共同研究者らに、論文を一度、取り下げるよう呼びかけ、提供を受けたSTAP幹細胞について、第3者の研究機関に調査を依頼することを明らかにした。
今回の件について、下村文部科学相は「客観的な研究・調査をしてですね、再度、論文を出すように期待をしたい」と述べた。
文部科学省で行われた理化学研究所の記者会見では、信頼性、研究倫理の観点から、論文の取り下げを視野に入れて検討していると発表した。
理化学研究所の加賀屋 悟広報室長は「きょう会見を行うということは、本人(小保方さん)もご存じだと思っています。一方で、今回、どう思っているかにつきましては、特に(本人と)確認していないという状況」と述べた。
理化学研究所は、14日午後に会見を開く予定。
今回の問題について、「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、論文の共著者であるハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授が、「いくつかのミスがあったが、結論に影響するものではない。論文を取り下げる理由はない」と語ったと報じている。
そして、午後5時、若山教授が、あらためて報道陣の取材に応じた。
若山教授は「(論文の)信頼を取り戻すために、いっぺん取り下げて、本当にいい論文に仕上げて、再投稿するのが、今、僕の考えでは、一番正しい方法かなと思います」と話した。
もう30年ほど前になるだろうか?
任天堂がファミリーコンピュータ、通称ファミコンを発売すると、またたく間にテレビゲームブームが巻き起こった。
人気ソフト発売日には、前日から徹夜の行列ができるほどの過熱ぶりだった。
このブームは出版界にも及び、多くの出版社がゲーム雑誌を創刊した。
今ではゲーム攻略については、雑誌や書籍よりもインターネットの攻略サイトのほうが早くて解り易く、しかも無料だから、これらの雑誌は相次いで廃刊されてしまったが、ネットが普及する以前はゲーム雑誌の攻略記事がゲーマーの一番の情報源となっていた。
ほとんどの雑誌に、読者からの「ウラワザ投稿コーナー」が設けられていた。読者が発見したウラワザを紹介するコーナーだ。
実はウラワザには二種類ある。ひとつは製作者が予め意図して仕込んでおいたものだ。「上・上・下・下……」とボタン操作すれば主人公が無敵になる……などのウラワザがこのタイプだ。こうした情報が話題になればゲームの売り上げが伸びるだろうなんて企てでプログラミングされている。
もうひとつは製作者が全く予想しなかったところで起きるウラワザで、ほとんどはプログラムの不具合、いわゆるバグが原因だ。もちろんゲーム発売前には入念なテストプレイを行いバグを除去する。しかしどんな入念な作業をしても残念ながら出てしまうことがある。
出版社に話を戻そう。読者から寄せられたウラワザを掲載するに当たっては、もちろん編集部でそれが事実かどうか検証する。晴れて情報と同じことが起きれば掲載となる。ところが前述のように、ゲーム製作会社が厳重に検査した隙間をすり抜けて起きてしまったバグだ。そう易々とは起きない。簡単に起こせるならゲーム会社で発見できたはずだ(笑)。
時には編集部以外の社員や外部のフリーライター等まで総動員してゲーム漬けの日々が始まる。
そこまで努力しても、ついに情報を再現できない時は泣く泣く没となる。そこまでやってもできないウラワザでは載せたところで誰もできないだろうから……。
「ネイチャー」と「ファミコン通信」では権威が全然ちがうだろう(笑)。
でも、「たかがゲーム」でも、ここまでしているのだ。
コピペ文がポロポロ指摘されますネ
嘘とも思えません、しっかり精査し確実な
本物の研究になって貰いたいものですねですネ
確かに問題ですが、話題をかっさらった発明で、期待が寄せられていただけに、残念としか言いようがありません。
万能細胞にも影響のある研究で、頂点での競争を焦った、という未熟さと共に、科学界の序列にも問題があったのではないでしょうか。
科学界の下位にある大学であったり、研究者の情報や発見というのは、上位にある大学、学閥に不当利用され、流用される事もしばしばあるとの事で、今回、問題となっているのは、学閥の上位者達の不毛の争いであって、構造的な序列社会への批判には到りません。
>任天堂
ファミコン世代のヒット層なので、よく分かります。家庭にゲームが持ち込まれた事によって、科学に興味を持つ人も多かったのではないでしょうか。ゲームは文系才能によっても作られる、という事など、たかがであれど、教育のツールに活かす方法もあったのではないかと思います。学校側は子供達の熱狂的関心を嫌っていましたが、今はネットという、多機能ハードの登場によって、ネットやゲームなどとの距離は近付いており、学生達にとっては「春の時代」でもあると思います。