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猫逃亡中その4

2010年04月27日 01時05分44秒 | 生活・娯楽
夜間捜索から只今帰還。成果なし。
ただし昨日、雨でできなかった猫砂とエサを少しずつ周囲に撒くことができた。
これで大体の家の位置を察してくれると助かる。エサは野良猫に食べられてしまう可能性のほうが大だが。

ねこを飼ってる人の中には、たった2日で大騒ぎしているのが馬鹿らしいと思う方もいるかも。
原因はあの子との出会いまで遡る。
あれの母親は近所の野良猫だった。地域猫で、餌遣りおばさんが夜中にエサを置いていってた。自分も、賞味期限が最後の日になって食べられそうもない肉なんかが出ると、やっていた。
やがて妊娠して四匹の仔猫を生んだ。
親猫は途中から餌を遣り始めたため、どんなに餌を遣っても一定距離より近付かなかったが、仔猫のほうは離乳時期から餌付けしたため、半年もすると抱けるくらいに懐いた。
ただし野良猫や地域猫を世話する人は、こういう行為を否定する人も多いので加筆しておく。飼えないなら、そういう行為はマイナスだ。確かにそう思う。
話を元に戻すと、そうして慣れた一歳の冬に、風邪が悪化した。エサも全然食べなくなった。そこまで懐かれていると、みすみす見殺しにできない気になり、動物病院へ連れて行った。
注射してもらい、一週間分の薬を処方された。
「外へ出してますか?」
飼い猫だと思った獣医は、そう聞いた。そこで、
「はい。出してます」
とお茶を濁すと、
「だったら治るまでは、外へ出さないように」
と注意された。
仕方ないので、家まで連れて帰り、部屋に放した。最初はベッドの下へ潜り込んで怯えていたが、徐々に慣れた。そして病気が治ってからも、住み着いた。

つまり、前の家は、あの子に取っては土地カンのある縄張りの中にあった。だから逃げ出しても、そこは一年以上自由に歩き回っていた土地だった。
いっぽう、今は引越したあと、完全に室内飼いだったので、全く見知らぬ土地の中にいる。
そして、さらに心配なのは、あの子が交通機関を使って遠く離れた場所まで連れて来られたことを理解してないだろうこと。あるいは昔いた縄張りの近くと誤解してしまい、知っている場所を求めて遠くへ行ってしまう不安がある。
一抹の希望は、三年間ベランダから外を眺めていたから、その風景を記憶してくれていれば。しかし二階のベランダからの風景と、体高30センチ程度の下から見上げる風景は全くちがうんだろうなあ。
中島みゆきの『空と君のあいだに』は、犬目線の歌だと『深イイ話』で聞いた。犬目線で見上げると、そこに君(安達祐実)がいて、その先に空があるという。
とにかく遠くへ行っていないことが最大の願い。
近くに居れば、家まで辿り着けなくても、探し回る筆者を見かけて出てきてくれることもある。
長期戦の様相になってきた。


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