女性自身が6月1日に小学館から発売された『ひげの殿下日記』を取り上げて記事にしている。

ひげの殿下日記 ~The Diary of the Bearded Prince~
寛仁親王著 彬子女王監修 単行本4400円 Kindle版3940円
😐 表紙の1980は、何でしょう? 右下の図形にも意味があるのか?
思わせぶりにウィンクされたような気分。
「女系天皇出現なら皇室は危機に」日記発売で波紋広げる“異色皇族”の予言記事投稿日:2022/06/14 06:00 女性自身編集部
<抜粋>
「寬仁さまは会長を務めていた福祉団体『柏朋会』の会報にエッセイを執筆されていました。その内容は障害者福祉から、お嬢さまたちの育児、宮家職員との交流まで多岐にわたります。そうした寬仁さまが遺された文章をまとめたのが『ひげの殿下日記』なのです。
《二六六五年間の世界に類を見ない我が国固有の歴史と伝統を平成の御世でいとも簡単に変更して良いのかどうかです》(’05年9月30日付)《「女系」を認める事は、婿殿の血族をも認める事で、長いスパンで見れば、普通の家系図とそれ程変わらなくなります。その時人々が、神話時代の神武天皇以来、連綿と続く、「万世一系」が途切れた皇統を尊重してくれるか甚だ疑問です》(’10年6月30日付)
「’05年、小泉純一郎首相(当時)の諮問機関『皇室典範に関する有識者会議』の議論により、女性・女系天皇容認論が社会的に盛り上がりを見せ始めていました。寬仁さまはその動きに危惧を抱かれていたのです。ほかにも《いつの日か、「天皇」はいらないという議論に迄発展するでしょう》と、書いていらっしゃいますが、“男系を維持し続けなければ支持を失って、皇室は滅びてしまう”と、予言されていたわけです。寬仁さまは、歴史上存在した一代限りの“女性天皇”については認められています。しかし多くの男系維持派は、“女性天皇誕生は女系天皇(母方にのみ天皇の血筋を引く天皇)につながる”として、支持していません。寬仁さまもご存命であれば“愛子さまを天皇に”という意見には“皇室消滅につながる可能性がある”として反対されたことでしょう」
😐皇位継承について語りたがらない天皇皇族の中で、寛仁殿下は男系維持を明確に語っていた。寛仁殿下が御存命なら、と思っても詮なきことをつい思う。
寬仁さまにお話を伺ったこともある宮内庁関係者はこう語る。「寬仁さまご本人は『歴史学者の父・三笠宮も男系維持を主張しているから』と、おっしゃっていました。皇統の問題に関する皇族の“肉声”は大変貴重です。保守系の学者や政治家も“寬仁さまも男系男子による皇位継承を訴えられていた”と、いまも自分たちの主張のよりどころにしているのです」
😐 この部分は「愛子天皇派」「女系天皇容認派」を以て任ずる『女性自身』の周到なミスリードでしょう。
巷間の男系維持派は皇族の”肉声”を拠り所に男系維持を主張しているのではない。また寛仁殿下も「父が男系維持を主張しているからボクも」というだけで男系維持を主張しているわけではない。
『女性自身』は皇族寛仁親王殿下の主張も巷間の男系維持派の主張もその根拠は「誰それが言うから」という浅いものだと決めつけているところが気になった。
何故、男系維持派が主張の根拠とするところをそのように決めつけるかといえば、「愛子天皇」派「女系天皇」派がその主張の根拠とするところが、脆弱で浅いからではないでしょうか。
相手の根拠を浅く設定しておかないと「愛子天皇」論「女系天皇」論の優位性を示すことができないからではないか、と、ふと思う。
男系維持派寛仁親王の主張を利用して、「愛子天皇」「女系天皇」の旗を振るProf.小田部が自説を主張している。
「126代の今上陛下までの系図が確定したのは明治以降のことです。初代の神武天皇も女神とされる天照大神の子孫です。また系図についても、神武天皇から何代目までかは実在しなかったという学説などがあり、万世一系で男系が維持され続けてきたという論拠も崩れ始めているのです。
*系図は明治以降に確定したとしても、女系天皇が存在しなかったことは歴史的事実です。
*始まりが神話。そのどこがいけないのか。始まりが神話の王朝、種族は歴史上腐るほど登場したが、その中で現在も続いているのは日本の天皇だけである。何故、残ったのか、それは一つには「男系維持」に拘ったからでしょう。
*アマテラスが男神か女神かは論が分れて結着はついていないようで、女神派が多いので暫定女神となっている。処女懐胎のマリアさまは出産したが、アマテラスは出産したわけではないしね。
そんなことはProf.小田部は百も承知。でも、こんなことを言って衆を惑わす。
*万世一系は一筋の川のイメージでは理解できません。一筋の川のイメージで語るから、神話が崩れたなどという。
万世一系はそのはじまりから、悠仁殿下に至るまで変わることなく。です。
勝手に「崩れた、崩れた」と喧伝しないでいただけませんでしょうか。
また私は、男系論者の一部が、愛子さまと旧宮家男系男子との結婚を、皇位継承問題の解決策として主張していることを危惧しています。男系を維持するために、愛子さまの人生を犠牲とするようなことは、国民の1人として絶対に避けるべきとも考えています」
😐 「男系維持」のためならまだしも、悠仁殿下の御子孫に皇位継承させないために、愛子さまと旧宮家男系男子との結婚を画策するのは反対です。
>愛子さまの人生を犠牲にする
どうなのでしょうね。「旧宮家男系男子と愛子さまが結婚する」=「愛子さまの人生が犠牲になる」と決めつけられるものでもないでしょうね。
愛子さまが旧宮家男系男子と結婚して幸福になられることだってあるでしょうに。
愛子さまと旧宮家男系男子の結婚に反対するのは、それでは御自分が思い描く「女系天皇」の実現が遠のくからではないですか?
宮内庁関係者は次のように語る。「政府有識者会議では、女性・女系天皇については答申がありませんでしたが、国民からは“愛子さまを将来の天皇陛下に”といった声も上がっているのが実情です。
😐 国民からは「天皇も皇室も要らない」「天皇制は令和で終わりで良い。」という声も上がっているのが実情です。
もちろん、男系維持、という声も上がっています。
女系天皇派は何故「男系維持」を廃したいのでしょうね。
そこが私には今以てわかりません。



