新型コロナで中止、とさらりと報道されていますが・・・。
千葉県の「房州びわ」 皇室への献上中止 新型コロナで2年連続2021/05/25 21:20 産経新聞千葉県は25日、県内で唯一の皇室への献上品である「房州びわ」の献上が、新型コロナウイルスの感染防止の観点から2年連続で中止となったと発表した。生産者らでつくる房州枇杷(びわ)組合連合会(南房総市)から自粛の申し出があった。同連合会などによると、例年6月上旬に献上品を決める選果式を開き、南房総市をはじめ館山市、鋸南町の各組合から出品されたビワを審査。このとき組合や農協、県や市町の関係者ら数十人が集まるため、感染拡大防止の観点から開催が難しいと判断した。県によると、皇室への献上は明治42年に始まり、一昨年までに105回行われた。本県のビワ栽培は260年以上の歴史があり、令和元年の産出額は7億円で長崎県に次ぐ。
房州びわ 3Lサイズ
献上品は3L~4L でしょうね。
数十人が集まって選果するため、密になる。
と、おっしゃいますが、工夫すれば密にならないで選果する方法はあるでしょう。
例えばリスクが多いといわれるバイキングでも、工夫を凝らして行っているところはある。先日、緊急事態宣言前にそのような場所に行きましたが、予防対策は徹底したものでした。経営のために必死にコロナ対策を考えるからそのような方法も考えつくのでしょう。
献上品も「どうしても陛下に献上したい!」という思いがあれば、コロナ予防対策を行った上での選果も可能でしょう。
それをしないのは、もう献上に喜びも晴れがましさも名誉も感じられなくなって来ているからではないでしょうか。
前にも書いたが、昭和天皇の即位の大礼の日、奉祝の酒に酔った在の男達が誰からともなく言い出して熱田神宮まで奉納の酒を担いで20km。野道を駆けて行った情熱はもう今の在の人々には無い。
一方的に贈る「献上品」がブランドになることもあるが、「献上品」にブランド的価値をみるひとも減って来ているのかもしれない。
房州の枇杷は「献上品」というラベル抜きでも商売できるようになって来ているのではないか。皇室がこれ以上国民の支持を失えば「献上品」というラベルは邪魔になるかもしれない。
「最上の物を差し上げたい、差し上げなければならない。」という思いも、天皇と皇室への尊敬の念があればこそでしょう。
「植えて、育てて使い、また植える」林業と森の利用を得意げに語り、昭和天皇お手植えの黒松をバッサリと伐ったこの人も、天皇と皇室、そし森(自然)への敬意は無いのだろう。