私は秋篠宮皇嗣殿下妃殿下を見奉る時、いつも後ろ楯無き皇子・妃という言葉が浮かぶ。
『源氏物語』は千年前のフィクションであるが、描かれている後ろ盾無き皇子・妃の事情は当時の現実であり、今もそう変わりはないだろう。
千年前から今も後ろ盾の無い皇子・妃は苦労をする。
旧華族との交際を避けた美智子上皇后の後ろ盾は、成婚当時実家正田家もその一員だった「新貴族」と呼ばれた新興勢力だった。
(「新貴族」についてはまた機会があれば書こう。)
美智子上皇后は旧華族を凌いで台頭した「新貴族」の後ろ盾があればこそ、新婚当初から旧華族を無視することができたのでしょう。
美智子上皇后の後ろ盾は、新貴族と呼ばれた経済集団。
雅子皇后の後ろ盾は外務省。宮内庁は外務省の出先機関と揶揄されるくらい外務省の力は宮中に及んでいる。
雅子皇后の父君は「権門」である。
紀子妃殿下の後ろ盾はどうでしょうか。
父君は経済学の学者。いくつかの学会に所属されているが、どちらかと言えばトロフィー、広告塔として利用されている感があり、後ろ盾力は上記のお二人にとうてい及ばない。
秋篠宮家には、強力な後ろ盾が無い。
それは殿下自らが望まれたことでもあったのではないだろうか。
後ろ盾に頼れない秋篠宮殿下、妃殿下を応援したいとは思うのだが。
あの男の存在が皇室に拭いようもない影を及ぼしている。