経済産業省は、次世代のエネルギー資源として注目されている
「メタンハイドレート」の実用化に向け、愛知・三重両県沖で産出実験を行う。
今春以降に井戸の掘削に着手し、
2017年1~3月に海底のメタンハイドレートから天然ガスを産出する予定だ。
日本は13年3月に世界で初めて海底からの採取に成功したが設備のトラブルで作業を打ち切った。
生産技術に改良を加えて再挑戦し、安定した国産エネルギーの確保を目指す。
メタンハイドレートは、天然ガスの主成分のメタンと水が高圧・低温の環境で結合した物質で、
「燃える氷」とも呼ばれる。
愛知・三重沖の周辺には、
日本の天然ガス消費量の約10年分に相当するメタンハイドレートが存在すると推計されている。
開発に成功すれば、化石燃料の輸入依存度の引き下げにつながると期待されている。
実験は前回と同様、渥美・志摩両半島の沖合約80キロで実施。
深海の地下数百メートルまで井戸を掘り、地中の圧力を下げてメタンハイドレートを分解し、
メタンガスをパイプで海上に運ぶ。
今年4~6月をめどに井戸を掘削する。来年の実験期間は1カ月を予定している。
-時事通信 1月6日(水)15時56分配信-
日本近海の埋蔵量
日本のメタンハイドレートの資源量は、
1996年の時点でわかっているだけでも、
天然ガス換算で7.35兆m3(日本で消費される天然ガスの約96年分)以上と推計されている。
採取方法とその課題
日本では1990年代より太平洋でメタンハイドレートの調査や試掘を実施している。
しかし、2002年にアメリカ・ドイツ・カナダ等と共同で実施した
カナダ北西準州のマッケンジーデルタでの産出試験や、
2014年に経産省所管の石油天然ガス・金属鉱物資源機構が
2年間の準備期間を経て実施した愛知県沖での産出試験でも
商業科に繋がるような方策は得ることができておらず、
2015年代においても有効な採掘方法の確立には至っていない。
2012年から3年に渡って日本海側の「表層型」と呼ばれる
比較的浅い地層に存在するメタンハイドレートに関する調査が実施されている。
-ウィキペディア-
≪「メタンハイドレートは資源ではない」石井吉徳・元国立環境研究所長≫
今回の原発事故の後、メタンハイドレートを原子力の代替として注目すべきとの論も出てきた。
しかし東京大学名誉教授で元国立環境研究所長の石井吉徳さんは
「そもそもメタンハイドレートは使えるような資源ではない」と断言する。
◇在来型ガス田と全く違う
メタンハイドレートは、普通の天然ガス田と違い、
掘削しても自然に噴出しない。
固体のメタンと水の水和物、メタンを中心に周囲を水分子が囲んだ形に、
包接水和物は低温かつ高圧の条件下で、
水分子は立体の網状構造を作り、
内部の隙間にメタン分子が入り込み氷状の結晶になっている。
これが資源として価値があるかどうかだが、
前にも述べたようにメタンハイドレートは濃集して存在していない。
だから資源として価値がない。
その性状をもう少し、説明しよう。
メタンハイドレートの堆積層は地中深くなるにつれて地温が高くなるためガス化する。
そのため海底斜面内、水深500-1000 m程度でその下数十から数百mにしか存在できない。
そこで固体状メタンハイドレートより、
その下の遊離メタンを通常のガス田のように採取できないかが話題になったこともある。
だがその後の掘削事例から、その可能性がないと分かった。
繰り返すが、資源は質が全て、量ではない。
濃集されていないものを集めるにはエネルギーが要る。
ところが日本ではその意味が理解されない。
メタンハイドレートは天然ガス換算で7.35兆立方メートル、
日本で消費される天然ガスの約96年分、以上あるというのである。
これは原始埋蔵量であって、経済的に可採な資源量と違う。
大事なのは「エネルギーコスト」だ。
良く話題になるマネーコストは殆ど無意味である。
資源かどうかの見極めの総投資額を100億円程度と思っていた。
その後の経過は詳しくは知らないが、毎年の規模となったようである。
-Archive「メタンハイドレートは資源ではない」から要旨抜粋-
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の
「我が国におけるタンハイドレート開発計画」では、
2008年度にフェーズ1、
その成果を2009年~11年度のフェーズ2の海洋採掘試験の成功。
2012年~2016年度のフェーズ3で
商業ベースでの産出の技術確立の整備が想定されていたという。
しかし、その2016年。
まだ年が明けたばかりだが、本当にフェーズ3の想定スケジュール通りいくのか不安になる。
専門家の石井吉徳・元国立環境研究所長の意見を借りれば
「そもそもメタンハイドレートは使えるような資源ではない」そうだ。
極めて絶望感を抱かせる記事内容である。
それでもやはり期待したい。
明治以降、日本の悲願であるエネルギーの自給自足は
資源調査費用に100億円以上使うだけの価値がある。
でも、果たして結果が得られるか、大いなる賭けかもしれない。
冒頭の期待の持てそうな記事に、藁をもすがる思いの人たちは多いと思う。
もし成功したら、
もし成功したら、
バラ色の未来が待っている。
そうなったら、もう石油の輸入ルートはシーレーンとしての重要な役割を終える。
勿論、石油の需要が全くなくなる訳ではない。
石油にしか生成できない物質もあるからだ。
でもアラブからの輸入が死命を制する状況からは脱出できる。
だからもし中国が南沙諸島の軍事基地化が完了し、
対日本海上封鎖を行っても、
日本は困らなくなる。
中国がなぜこの今のタイミングで
南沙諸島の強引な領有既成事実化と軍事拠点化を進めるのか?
それは国力が充実し、
軍事的に日本に対抗できる実力を身につけつつある自信を持ったから。
現段階でのシーレーン封鎖は、中国にとって強力な対日カードを持つ事を意味する。
中国がそんな手段を使い、日本の死命を制するのは絶対に阻止しなければならない。
そういう軍事的側面からも、是非成功してほしいと心から願う。
いつまでも化石燃料に頼ってばかりいてはいけないけど、
世界規模で見て、今世紀中に完全に脱することは難しいかもしれない。
再生可能エネルギーへの日本の産業構造の完全転換までのつなぎに
メタンハイドレートへの役割に対する期待は大きい。
燃料代が安くなることを期待するオヤジが一句。
ザマぁミロ お尻ペンペン してみたい
(反中日本人)
お下品過ぎて人格を疑われるお粗末な句でした。-反省ー
「メタンハイドレート」の実用化に向け、愛知・三重両県沖で産出実験を行う。
今春以降に井戸の掘削に着手し、
2017年1~3月に海底のメタンハイドレートから天然ガスを産出する予定だ。
日本は13年3月に世界で初めて海底からの採取に成功したが設備のトラブルで作業を打ち切った。
生産技術に改良を加えて再挑戦し、安定した国産エネルギーの確保を目指す。
メタンハイドレートは、天然ガスの主成分のメタンと水が高圧・低温の環境で結合した物質で、
「燃える氷」とも呼ばれる。
愛知・三重沖の周辺には、
日本の天然ガス消費量の約10年分に相当するメタンハイドレートが存在すると推計されている。
開発に成功すれば、化石燃料の輸入依存度の引き下げにつながると期待されている。
実験は前回と同様、渥美・志摩両半島の沖合約80キロで実施。
深海の地下数百メートルまで井戸を掘り、地中の圧力を下げてメタンハイドレートを分解し、
メタンガスをパイプで海上に運ぶ。
今年4~6月をめどに井戸を掘削する。来年の実験期間は1カ月を予定している。
-時事通信 1月6日(水)15時56分配信-
日本近海の埋蔵量
日本のメタンハイドレートの資源量は、
1996年の時点でわかっているだけでも、
天然ガス換算で7.35兆m3(日本で消費される天然ガスの約96年分)以上と推計されている。
採取方法とその課題
日本では1990年代より太平洋でメタンハイドレートの調査や試掘を実施している。
しかし、2002年にアメリカ・ドイツ・カナダ等と共同で実施した
カナダ北西準州のマッケンジーデルタでの産出試験や、
2014年に経産省所管の石油天然ガス・金属鉱物資源機構が
2年間の準備期間を経て実施した愛知県沖での産出試験でも
商業科に繋がるような方策は得ることができておらず、
2015年代においても有効な採掘方法の確立には至っていない。
2012年から3年に渡って日本海側の「表層型」と呼ばれる
比較的浅い地層に存在するメタンハイドレートに関する調査が実施されている。
-ウィキペディア-
≪「メタンハイドレートは資源ではない」石井吉徳・元国立環境研究所長≫
今回の原発事故の後、メタンハイドレートを原子力の代替として注目すべきとの論も出てきた。
しかし東京大学名誉教授で元国立環境研究所長の石井吉徳さんは
「そもそもメタンハイドレートは使えるような資源ではない」と断言する。
◇在来型ガス田と全く違う
メタンハイドレートは、普通の天然ガス田と違い、
掘削しても自然に噴出しない。
固体のメタンと水の水和物、メタンを中心に周囲を水分子が囲んだ形に、
包接水和物は低温かつ高圧の条件下で、
水分子は立体の網状構造を作り、
内部の隙間にメタン分子が入り込み氷状の結晶になっている。
これが資源として価値があるかどうかだが、
前にも述べたようにメタンハイドレートは濃集して存在していない。
だから資源として価値がない。
その性状をもう少し、説明しよう。
メタンハイドレートの堆積層は地中深くなるにつれて地温が高くなるためガス化する。
そのため海底斜面内、水深500-1000 m程度でその下数十から数百mにしか存在できない。
そこで固体状メタンハイドレートより、
その下の遊離メタンを通常のガス田のように採取できないかが話題になったこともある。
だがその後の掘削事例から、その可能性がないと分かった。
繰り返すが、資源は質が全て、量ではない。
濃集されていないものを集めるにはエネルギーが要る。
ところが日本ではその意味が理解されない。
メタンハイドレートは天然ガス換算で7.35兆立方メートル、
日本で消費される天然ガスの約96年分、以上あるというのである。
これは原始埋蔵量であって、経済的に可採な資源量と違う。
大事なのは「エネルギーコスト」だ。
良く話題になるマネーコストは殆ど無意味である。
資源かどうかの見極めの総投資額を100億円程度と思っていた。
その後の経過は詳しくは知らないが、毎年の規模となったようである。
-Archive「メタンハイドレートは資源ではない」から要旨抜粋-
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の
「我が国におけるタンハイドレート開発計画」では、
2008年度にフェーズ1、
その成果を2009年~11年度のフェーズ2の海洋採掘試験の成功。
2012年~2016年度のフェーズ3で
商業ベースでの産出の技術確立の整備が想定されていたという。
しかし、その2016年。
まだ年が明けたばかりだが、本当にフェーズ3の想定スケジュール通りいくのか不安になる。
専門家の石井吉徳・元国立環境研究所長の意見を借りれば
「そもそもメタンハイドレートは使えるような資源ではない」そうだ。
極めて絶望感を抱かせる記事内容である。
それでもやはり期待したい。
明治以降、日本の悲願であるエネルギーの自給自足は
資源調査費用に100億円以上使うだけの価値がある。
でも、果たして結果が得られるか、大いなる賭けかもしれない。
冒頭の期待の持てそうな記事に、藁をもすがる思いの人たちは多いと思う。
もし成功したら、
もし成功したら、
バラ色の未来が待っている。
そうなったら、もう石油の輸入ルートはシーレーンとしての重要な役割を終える。
勿論、石油の需要が全くなくなる訳ではない。
石油にしか生成できない物質もあるからだ。
でもアラブからの輸入が死命を制する状況からは脱出できる。
だからもし中国が南沙諸島の軍事基地化が完了し、
対日本海上封鎖を行っても、
日本は困らなくなる。
中国がなぜこの今のタイミングで
南沙諸島の強引な領有既成事実化と軍事拠点化を進めるのか?
それは国力が充実し、
軍事的に日本に対抗できる実力を身につけつつある自信を持ったから。
現段階でのシーレーン封鎖は、中国にとって強力な対日カードを持つ事を意味する。
中国がそんな手段を使い、日本の死命を制するのは絶対に阻止しなければならない。
そういう軍事的側面からも、是非成功してほしいと心から願う。
いつまでも化石燃料に頼ってばかりいてはいけないけど、
世界規模で見て、今世紀中に完全に脱することは難しいかもしれない。
再生可能エネルギーへの日本の産業構造の完全転換までのつなぎに
メタンハイドレートへの役割に対する期待は大きい。
燃料代が安くなることを期待するオヤジが一句。
ザマぁミロ お尻ペンペン してみたい
(反中日本人)
お下品過ぎて人格を疑われるお粗末な句でした。-反省ー