人気アイドルグループ「SMAP」の過半数のメンバーが、
所属するジャニーズ事務所からの独立を検討していた問題で、
SMAPのメンバーたちは1月18日、
フジテレビ系の番組「SMAP×SMAP」に生出演して謝罪し、グループの存続を表明した。
とりあえず解散は回避されることになったようだが、
独立しようとしたメンバーが苦渋の表情で「謝罪」したことについて、
ネット上では「日本のサラリーマン社会の縮図みたい」などと、
労働問題の観点からコメントする人も目立った。
今回のSMAPの独立騒動と謝罪表明を、我々はどうとらえればいいのか。
ブラック企業被害対策弁護団の代表をつとめる佐々木亮弁護士に聞いた。
●「さらし首のような、見せしめ的なものに感じた」
SMAPほど有名なタレントでも、所属事務所に隷属的な印象を受けました。
いつもは中居さんが中心になって話すことが多いと思うのですが、
今回は事務所を離れると報じられていた4人が脇にいて、
当初から事務所に残ることを表明していた木村さんが中心に話していました。
40歳を過ぎた大人がテレビの前にずらっと並ばされて謝っている姿は、
さらし首のような、見せしめ的なものに感じました。
そもそも、なぜ謝るのか、誰に謝っているのかがわかりません。
今回の謝罪生放送は、芸能人の人権や労働者性を考える上で、とても勉強になりました。
一般の労働者が会社を辞めたいと申し出た際、
「辞めるなら損害賠償を請求するぞ」などと会社から圧力をかけられて、
退職を妨害されることは、ブラック企業と呼ばれる企業において、非常に多くあります。
今回の解散騒動は、その「退職妨害」と通じるところがあると感じました。
もっとも、SMAPは日本でも有数の人気グループで、収入もかなり高いでしょうし、
一般の労働者とは単純に比較できません。
ただ、事務所が圧力をかけるようなことがあったのだとすれば、
ブラック企業と構造的には同じです。
芸能人は、労働基準法上の労働者性はケースバイケースなのですが、
労働組合法上の労働者性はあると言っていいと思います。
日本では、俳優の西田敏行さんが理事長を務める「協同組合日本俳優連合」という組合があります。
また、最近では俳優の小栗旬さんが、
「俳優にも労働組合が必要だ」と発言したことが話題になりました。
海外に目を向けると、アメリカには「SAG-AFTRA」という俳優のための労働組合があり、
活発に活動しています。
このように、「事務所の枠組みを超えてモノを言えるタレント」を作っていくためには、
タレント間の労働組合を結成することが必要なのではないでしょうか。
SMAPの「謝罪」会見を見て、そのように強く思いました。
【取材協力弁護士】 佐々木 亮(ささき・りょう)弁護士
-弁護士ドットコム 1月19日(火)16時54分配信-
≪SMAP存続「よかった」=安倍首相≫
安倍晋三首相は19日の参院予算委員会で、
解散騒動があったアイドルグループ「SMAP」が存続することについて、
「多くのファンの期待、願いに応えて存続することはよかった」と述べた。
民主党の斎藤嘉隆氏への答弁。
解散騒動に関しては「政治の世界もそうだが、
同じグループが長年続く上ではさまざまな課題もあるんだろう」と語った。
菅義偉官房長官も記者会見で、「(存続は)よかった」とした上で、
「国民から親しまれ、夢と希望を与え続けられるよう、
さらなる活躍を期待したい」とメンバーを激励した。
-時事通信 1月19日(火)10時43分配信-
いったい国会で何を論議しているのだろう?
少々呆れてしまったが、それほどSMAPの存在って大きいのだと
改めて認識した。
それにしても芸能界。
相変わらずの旧態然とした体質に引いてしまう。
退職は個人の持つ、固有の権利なはず。
滅私奉公的な考えを押し付け、いつまでも自分のために働けというのは通じない。
そんな状況の中、木村拓哉が発言した
「空中分解になりかねない状態」という言葉の意味は、
「木村以外の4人は芸能界から追放されるところだった。
会見では5人全員が慎重に言葉を選んでいたが、
木村は4人の芸能界追放を指して『空中分解』と表現した」
との関係者の見解もあるらしい。
その見解が正しいのかどうかは分からない。
でももしそうならば、言語同断だ。
「私に逆らう奴は、この業界に居られなくしてやる」
そう云う事でしょう?
以前もアイドル歌手が事務所の移転問題でもめ、
実質的に芸能界から締め出されている例がある。
芸能界のそうした負のイメージは、単なるイメージではなく、
本当にそうしたブラックな人種が牛耳っているのだろう。
テレビの生放送で「さらし首」にされたSMAPのメンバーたち。
そうした声が多数聞こえる今回の生放送の会見。
私はタイムリーには見ていなかったが、
たまたまテレビのワイドショーで観た限り、
同様の感想を持った。
こんな人権を蔑ろにする風潮の残る芸能界に対し、
嫌悪の感情が少し芽生えた。
自分勝手で傲慢な経営者は、それ自体その業界から追放してほしいと思う。
とは言え、今回の騒動もこれで終わり?
日本中が、いや、海外でも、ほっと胸をなでおろした人たちが多いだろう。
こんな50過ぎのオヤジでもそうなのだから、
やっぱりSMAPは凄いと思う。
誰からも愛される存在、それを体現しているグループに敬意の念を持ったオヤジが一句。
国会の 議論っていつも 高尚ね
お粗末。
所属するジャニーズ事務所からの独立を検討していた問題で、
SMAPのメンバーたちは1月18日、
フジテレビ系の番組「SMAP×SMAP」に生出演して謝罪し、グループの存続を表明した。
とりあえず解散は回避されることになったようだが、
独立しようとしたメンバーが苦渋の表情で「謝罪」したことについて、
ネット上では「日本のサラリーマン社会の縮図みたい」などと、
労働問題の観点からコメントする人も目立った。
今回のSMAPの独立騒動と謝罪表明を、我々はどうとらえればいいのか。
ブラック企業被害対策弁護団の代表をつとめる佐々木亮弁護士に聞いた。
●「さらし首のような、見せしめ的なものに感じた」
SMAPほど有名なタレントでも、所属事務所に隷属的な印象を受けました。
いつもは中居さんが中心になって話すことが多いと思うのですが、
今回は事務所を離れると報じられていた4人が脇にいて、
当初から事務所に残ることを表明していた木村さんが中心に話していました。
40歳を過ぎた大人がテレビの前にずらっと並ばされて謝っている姿は、
さらし首のような、見せしめ的なものに感じました。
そもそも、なぜ謝るのか、誰に謝っているのかがわかりません。
今回の謝罪生放送は、芸能人の人権や労働者性を考える上で、とても勉強になりました。
一般の労働者が会社を辞めたいと申し出た際、
「辞めるなら損害賠償を請求するぞ」などと会社から圧力をかけられて、
退職を妨害されることは、ブラック企業と呼ばれる企業において、非常に多くあります。
今回の解散騒動は、その「退職妨害」と通じるところがあると感じました。
もっとも、SMAPは日本でも有数の人気グループで、収入もかなり高いでしょうし、
一般の労働者とは単純に比較できません。
ただ、事務所が圧力をかけるようなことがあったのだとすれば、
ブラック企業と構造的には同じです。
芸能人は、労働基準法上の労働者性はケースバイケースなのですが、
労働組合法上の労働者性はあると言っていいと思います。
日本では、俳優の西田敏行さんが理事長を務める「協同組合日本俳優連合」という組合があります。
また、最近では俳優の小栗旬さんが、
「俳優にも労働組合が必要だ」と発言したことが話題になりました。
海外に目を向けると、アメリカには「SAG-AFTRA」という俳優のための労働組合があり、
活発に活動しています。
このように、「事務所の枠組みを超えてモノを言えるタレント」を作っていくためには、
タレント間の労働組合を結成することが必要なのではないでしょうか。
SMAPの「謝罪」会見を見て、そのように強く思いました。
【取材協力弁護士】 佐々木 亮(ささき・りょう)弁護士
-弁護士ドットコム 1月19日(火)16時54分配信-
≪SMAP存続「よかった」=安倍首相≫
安倍晋三首相は19日の参院予算委員会で、
解散騒動があったアイドルグループ「SMAP」が存続することについて、
「多くのファンの期待、願いに応えて存続することはよかった」と述べた。
民主党の斎藤嘉隆氏への答弁。
解散騒動に関しては「政治の世界もそうだが、
同じグループが長年続く上ではさまざまな課題もあるんだろう」と語った。
菅義偉官房長官も記者会見で、「(存続は)よかった」とした上で、
「国民から親しまれ、夢と希望を与え続けられるよう、
さらなる活躍を期待したい」とメンバーを激励した。
-時事通信 1月19日(火)10時43分配信-
いったい国会で何を論議しているのだろう?
少々呆れてしまったが、それほどSMAPの存在って大きいのだと
改めて認識した。
それにしても芸能界。
相変わらずの旧態然とした体質に引いてしまう。
退職は個人の持つ、固有の権利なはず。
滅私奉公的な考えを押し付け、いつまでも自分のために働けというのは通じない。
そんな状況の中、木村拓哉が発言した
「空中分解になりかねない状態」という言葉の意味は、
「木村以外の4人は芸能界から追放されるところだった。
会見では5人全員が慎重に言葉を選んでいたが、
木村は4人の芸能界追放を指して『空中分解』と表現した」
との関係者の見解もあるらしい。
その見解が正しいのかどうかは分からない。
でももしそうならば、言語同断だ。
「私に逆らう奴は、この業界に居られなくしてやる」
そう云う事でしょう?
以前もアイドル歌手が事務所の移転問題でもめ、
実質的に芸能界から締め出されている例がある。
芸能界のそうした負のイメージは、単なるイメージではなく、
本当にそうしたブラックな人種が牛耳っているのだろう。
テレビの生放送で「さらし首」にされたSMAPのメンバーたち。
そうした声が多数聞こえる今回の生放送の会見。
私はタイムリーには見ていなかったが、
たまたまテレビのワイドショーで観た限り、
同様の感想を持った。
こんな人権を蔑ろにする風潮の残る芸能界に対し、
嫌悪の感情が少し芽生えた。
自分勝手で傲慢な経営者は、それ自体その業界から追放してほしいと思う。
とは言え、今回の騒動もこれで終わり?
日本中が、いや、海外でも、ほっと胸をなでおろした人たちが多いだろう。
こんな50過ぎのオヤジでもそうなのだから、
やっぱりSMAPは凄いと思う。
誰からも愛される存在、それを体現しているグループに敬意の念を持ったオヤジが一句。
国会の 議論っていつも 高尚ね
お粗末。