今年は電気料金値上げで、真空管アンプで聞く時間帯も考えないといけなさそうだ。
最近、久々にヤフオクを見てみると見知らぬメーカの300Bが結構出ていた。
そんな中、比較的安いPSVANEの300Bが、ちょこっと入札したら2万円以下で落札できてしまった。
今は数が多く、¥14000代というのもあるようで、まるで中国真空管のようだが、
- 最新の製造工程で生産されたPsvaneの新型管
- 英国製高密度フィラメント材を使用
- 高真空度を引き出す高価な真空ガスを採用
- 厚めのクリヤーグラス
- 白磁ベース、ゴールドピン
- 柔らかくて温かいサウンド
という触れ込みで生産国は不明だ。
気になったのは、振るとシャラシャラという音が聞こえることで、2本とも同じだった。
さて、私が持っている300Bと言えば、曙光電子のなす形メッシュプレートと、通常版である。
早速、chorale 300Bシングルアンプに挿して試聴してみた。
メッシュプレートは繊細な音がするが、少し力強さが無い気がする。
通常版の方が、バランスが取れた現代的な音がする。
さて、時間が無い中、さっとPSVANEの300Bを試聴したところ、低音の押し出しの強さ、ボーカルまではかなり綺麗に聞こえる。
高域がもう一つ伸びていない感じがするが、まだ電源入れて10分ほどの音なので、本当の音はまだまだ解らない。
書いているうちに少し音が良くなってきた。
さて今日はもう大きな音では聞けないので、また続報を書こうと思う。
しかし、この価格でこの音が出せるのが驚異だ。
高槻工業の300Bを買おうかと思ったが、今の製造業よろしく、国内生産にこだわって価格が少し行きすぎだと思う。
日本技術者が中国で真空管製造のノウハウを教えたりして、世界的に見れば労働給与の安い国にどんどん製造を奪われていく。
せっかく生れた日本唯一の真空管製造会社だが、こんな物が安価で出てくるようでは安穏とはしていられないだろう。
全ては、円高を容認してきた政府のせいなのだが、とうの政治家と官僚、日銀総裁は無策のまま10年以上も放って置いたせいだ。
うちも製造業だが、ファブは海外を使用している。国内の雇用には全く貢献していないのである。