8月の終わりに、フランクフルトである毎年ある雑貨見本市に、「Tendence」に通った。
広い広い会場であるが、「ショップ・ダンケ」で扱うものとなると、ホール3と5と、アクセサリーのホール8くらいになる。
今まで取引のあるところに、挨拶に行き、最新のカタログをもらい、商品説明を受けた。天気が悪かったこともあるが、バイヤーの数が、少ない見本市だと、業者も嘆いていた。
ステンレスのギフト雑貨のロマノフスキー社は、「ショップ・ダンケ」の主力商品なのだが、なにせ、在庫を、たんまり抱えているので、おいそれと買い付けはできない。ここの小物が多かったことが、催事に呼んでもらうきっかけになったのだが、売れるものと、ダメなものがあるのよね。
自分の商品の方向性を決めて、むしろ整理していこうと思っているので、今の商品カテゴリーに入らないものは、買おうとは思わない。そう思うと、魅力的なこれぞと思う商品には、出会えなかった。とにかく、ユーロ対円の相場を考えると、何を見ても高く感じる。
いわゆるエルツの木製おもちゃは、ドイツらしい民芸品と言えるけれど「ショップ・ダンケ」の煙出し人形は、一番クオリティの高いKWO社のものを取り扱っているので、正直高いのデス。でも、人形は、顔だと思うし、ほんわかした太っちょさんのここの人形の表情に、惚れ込んでいる。木目を生かした塗りの美しさ、細やかな細工は、抜きん出ていると思う。でも、煙出し人形は、パイプ人形という人もいて、お香を、人形のお腹にたてて、口から煙を出す人形だという認知度も、まだ高くない。しかし、認知度が、高くなると、大手の業者に、抑えられてしまうしね。
まだ、「ショップ・ダンケ」には、出せていないけれど、ベルリンのビーズ屋さんから買っているアクセサリーは、買い付けた。アクリルやポリエステルで出来た玉を、微妙な色のコンビネーションでつないで、ネックレスにしているところなのだ。ガラス玉を取り入れたもののガラスの出所は、チェコ製だという。東欧の美術展や音楽祭には、ぴったりだわ。
明日から、ベルリンに行く。蚤の市を見てみたい。旧・東ドイツのもののデザイン性を高く評価する雑貨店主も多いが、コンディションの悪いものは、好きではないしなあ。
何に出会えるかは、どうにもわからない。これって、運命だもの。とにかく、晴れであることを祈るばかり。蚤の市は、天気しだい。もう、こんなドイツの夏は、お目にかかったことがないと思うくらい、寒くて雨交じりの毎日だ。