ショップ ダンケ

ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

ワイン講座

2003-07-01 00:00:00 | インポート
土曜日に、ワイン入門講座にちょっと通っていた(まあ全4回だからね)が、このあいだが、最後だった。場所は、大阪の第3セクターが作った南港の大赤字地域にあるワインミュージアム。このミュージアムは、レストランもショップもあり、こじんまりしたステキな会場なのだが、周りが、野原じゃねえ。バブル時代の置き土産になっている。

ワインが自宅に1000本は、眠っているというディレッタントなおぢさまに、ワインのうんちくを1時間ほど講義していただき、あとの1時間で、4本のワインのテイスティングをするのだ。今日は、ドイツワインもあって、ほくほくのカッチイだったのだが、出てきたのは、最もポピュラーなラインヘッセンのリープフラウミルヒだった。フルーティだが、カッチイには、甘すぎる。センセによると、戦前戦後、日本ではワインといえばドイツワインが人気だったのだが、今一番売れてないという。>あらま。がっかり。
「どうしてですか?」って質問したら、「やっぱり食と一体であるワインであって、日本でドイツ料理が出回っていないからだ。」というご意見でした。
そうねえ、フランスやイタリアレストランは、ごまんとあるのに、食の都「大阪」でもドイツレストランなんて、数えるほどもない。それも、どこももひとつどころか、もうふたつくらいのお味だ。

ドイツというとワイン以上に、ビールのイメージのほうが強いだろう。だから日本のドイツレストランでも、高いドイツの輸入ビールを出す。堂島にあるガンコそうなドイツオヤジがやっている小さなドイツレストランは、ピルツが1杯900円もする。まあ、これはきちんとドイツ風についでウマイけれどいくらなんでも高すぎる。それにお料理がしょぼい。ドイツレストランは、ドイツだからソーセージって考えるから、ドイツの高い真空パックの輸入ソーセージを出す。こんなスーパーで売っているようなソーセージ、ドイツじゃみんな見向きもしない。(ドイツでは、ソーセージは、みんな行きつけの肉屋の新鮮な好みのソーセージを買う。)
それだったら、ドイツ直輸入にこだわらず、日本の食品メーカーの上等のハムやソーセージを出したほうがいいと思うなあ。

美味しいドイツ料理が紹介されないことには、ドイツワインやドイツビールも日本に根付かないのだという指摘は、限りなく正しいだろう。でも、ドイツ料理の真髄は、基本的に保存食だからねえ。


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