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「博士の愛した数式」にはまってるんで(笑)、今度は原作について。 寺尾聰が主演で、吉岡くんも出るし、監督が、小泉堯史(たかし)が、メガホンを取る。ウハハ(笑)原作があるなら、ぜひ原作をと、映画が封切られる前に、小川洋子氏の「博士を愛した数式」を読んだ。初めて、この作家の本に触れた。 数学を、小説のなかに、取り入れたという着想に、まず乾杯!それをルート母子に伝える記憶が80分しか続かないという天才数学者というキャラクターを作り上げた小説家のイマジネーションに脱帽! 博士には、記憶が80分しか続かないという破綻を与えたのは、必然だった気がする。ちょっと現実離れしている寓話的な人物だからこそ、無垢でいられるのだ。 この浮世離れした数学者のもとに、家政婦母子が、入ってくる。3人をつなぐものに、数学と阪神タイガースを配して、この小説の図式が結ばれる。 |
原作では、シングルマザーという選択をし、家政婦をしながら子育てをする杏子の目から描かれているが、数学者に対して、淡い恋愛感情が揺れているようであっても、それ以上は踏み込まないように律している。 これも、現実世界では、ありえないのでないか?と思うのだが、息子のルートを抱擁してくれる博士を見ているだけで、彼女は、幸せだというところに留めている。博士の離れでの3人が、暖かな絆を育んでいくのは、擬似家族のようであるが、純粋であるためには、杏子と博士が、生臭く近づく関係あってはならないのだ。 それでは、彼女も、メルヘンのような存在であるかというとそうでなく、彼女の日常を短いが効果的に叙述して、リアリティを与えている
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