VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

虫ききの茶会

2007年08月23日 | Friend
墨田区の向島百花園で「虫ききの会」が行われ、そこで茶会が催される。
今年初めて、鎌倉の高橋先生(表千家)がお席を持たれるという事で「虫ききの茶会」に逗子・鎌倉の友人を誘って出向いた。
 

まずは江戸時代からの花園(1939年東京市に寄付、公開)百花園のお庭を見て回る。
 
ちょうど5時から‘放虫’のイベントが行われ、子供達が虫かごからスズムシやマツムシなどを草木に放っていた。
  
まだ秋の花には早く、名物‘ハギのトンネル(右)’も二つ三つ花が付いている程度だった。
 

さて、御成座敷に二席設けられたお茶席に向かう。少し順番待ちをして、15人前後で一席。
  
知人の鎌倉婦人こと井出さんの娘さん達も今日は着物でお運びデビューだ!

お花生けは虫かご、「一匹、飛び出しておりまして」と高橋先生のお言葉に「あら本当!」と、客人が振り返った。
  何と、お香入れが鈴虫柄。
お茶席での銘など難しい会話だけでは無い、季節を楽しむ設えが先生のお人柄を表している。
 お点前が始まり、お菓子を頂く。
‘虫の音’と名付けて作ったもので、暗闇に虫が居る様子とのこと。

鎌倉のSunnyさんもご友人と参加!(左写真の奥)角の席は難しいのよね~
  お手前も若くて綺麗なお姉さんでした

私へのお茶出しには井出さんが登場! 器では、この瓢箪型のような珍しいものも拝見。縦にして飲んでらした。
 


二つのお席でお茶を頂いていたら、外はすっかり暮れて涼しくなっていた。
 
季節の俳句や絵が描かれた絵行灯(あんどん)が、文人ゆかりの園の風情を醸し出している。

秋の虫の展示がされている横に、屋台も出ていたので
 
逗子ご近所の中山さん(右)と一緒に焼き鳥、おでん、茶飯で夕食にして帰ることにした。

ドクターに新事業支援、パナホーム

2007年08月23日 | 住宅業界
先日一部ニュースで松下電器産業が売却を検討していると報道されたパナホーム
そのような事実は無いとコメントも発表されたので一先ず安心。新サービスの発表会が行われた。

今回は業界初“多機能型高齢者専用賃貸住宅”『ケアビレッジ・リビング』という住宅&サービス。

今までパナホームでは直営の介護付有料老人ホーム高齢者専用賃貸住宅を運営したり、
グループホームを中心とした医療介護関連建築実績が全国で873棟(H19.3月)と豊富。
 

その運営実績を商品化したと、エイジングライフ部の平山部長。(写真左)
    
実はこの商品化、日本の医療・介護政策が混迷する中で医療法・介護法が変わり生まれた
‘療養病床の削減’‘介護保険施設の開設総量規制’と、‘医療法人の不動産兼業解禁’という2つの流れに着目したもの。

医療費削減により医療必要度の低い患者は追い出され、介護保険施設も許可が下りにくくなった今受け皿は必要となる。
一方、ドクター(医療法人)の方は、医療業務以外の附帯業務として老人ホームや賃貸住宅の経営を行い
“医療報酬・介護報酬・賃貸収入”の『3Pockets』が確保できるという事業。

パナホームではドクターが苦手な、施設の職員募集&教育や入居者募集、アクティビティの提案などノウハウを
パッケージ化してコンサルティングする事で、ドクターの新規事業展開を促している。

現状、1.5億円前後/1000㎡のプランパッケージを用意している。(坪単価約65万円より)
入居者の方は、およそ15万円前後/月(食事等込)で収支設計されているが
中には賃貸住宅事業で儲けなくて良いと考えるドクターもいて、賃料相場を崩すような安値の事例もあるらしい。

発表では、新潟や広島の高齢者専用賃貸住宅にデイサービス・訪問介護・居宅介護支援も行う複合施設が紹介された。


アクティブシニア向けの高級施設をターゲットにする住宅会社が多い中
事業主をドクターに絞ってソフト開発してきたパナホームの動き、社会的にも需要ありきで期待できそうだ。