VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

上海見聞録:住宅物件の見学開始!

2008年03月02日 | 上海2008
今日でお世話になったマダムFloraとお別れし、お仕事モードにスイッチON!
上海にコネクションのある北本氏にご紹介頂いた方々が、中国語の話せない私を全面サポート。謝謝!!

運転手付きお車を用意下さったのは、某現地法人のMr.佐藤。私の住宅見学要望に「どこから回れば効率良いかなぁ・・・」と思案中。
 もう一方、野村総研の白英華女史は
上海不動産事情のプロ、日本留学・勤務経験があり日本語完璧な頼れるSmartキャリアウーマン!不動産屋に交渉中。

お二人は互いに初対面にも関わらず、私の「マンションも戸建も新築も中古も見たい!」という勝手な要望に手際良く応えてくれた。

まず、上海の原風景住宅とも言える〝路地建築〟をMr.佐藤が紹介してくれた。
築90年前後のものが多く、フランスなどヨーロッパ建築様式を模して建てられた情緒ある街並みが保存されている。
 
近くの不動産屋に空室募集の内容があり、[南22㎡、炊?2合]とあるのはキッチン・トイレが2軒で共有という事らしい。
賃料2000元(約3万円)/月、中心地なので安くは無い。歴史的建造物なので感覚的には日本の同潤会アパートというところだ。
 

さて次は、今回私が楽しみにしていた‘スケルトン売り’の新築マンション見学だ。
こんな風に上海では昔の低層住宅を壊しながら、どんどん超高層マンションが建ってゆく。
 販売センターのお兄さんが指を指しながら
この物件の位置を、マンションがニョキニョキ生えてるような街の予定模型で教えてくれた。

竣工済み32階建て、197㎡・4LDKのスケルトン売りで700万元(約1億500万円)。
同物件の半年前分譲住戸より、30%以上も値上がりしているらしい。何故か1階ロビーに水路?池があり鯉が泳ぐ。
  
玄関ドアは付いているが、それ以外何も内装が無いスケルトン売りを始めて見学。
コンクリート、配管むき出し状態。右は洗面浴室ゾーン。天高は2・9mと高い。
  
総合設計のような空地率で、プレイロットも見える。地下駐車場は100%収容。
警備委員が敷地内を行き来しているセキュリティ。
ちなみに上海の治安は良く、市内では強盗よりスリが多いということであった。

現在行政はスケルトン売りを内装済み(日本同様)‘全装修’で販売するよう指導しているが
トータル価格が高くなってしまうので普及し難く、高級物件を中心に約3-40%に全装修は留まっている。

スケルトン売りは竣工後、2年以上もどこかで内装工事が続くのでエレベータなど共有部分の保護シートも取れず
先の入居者にとっても迷惑な話だし、施工効率はかなり悪いはずだ。(

購入者が自分の好みにしたいという欲求と、投資目的の購入が多いので何しろ安く済ませたいニーズからは
なかなか全装修には向かわないが、日本企業含めてチャレンジが続いている。


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