どっどど どどうど どどうど どどう、
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいくわりんもふきとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
宮澤賢治『風の又三郎』より
過日、賢治さんの会の望年会が行われました。
愛すべき賢治さんの集い、この日はひとりひとりの持ち時間で
自由な発表の場が持たれました。
会長の個性溢れる『雨にもマケズ』や、
明子さんの『鉱物は好物』なんてしゃれた
冊子付きのお話があったり、
気分転換の紀子さんの『餅つきぺっタン』手遊びなど
集まった10人の個性が光るユニークな会になりました。
和さん、もちろん!!
河本緑石さんを熱く語らせていただきました。
知れば知る程、宮澤賢治さんと共通点が見えてきます。
しかし、徹底的に違うこと
賢治さんは生涯独身を貫き、緑石さんは19歳の若さで
親の決めた結婚をし、生涯家族を愛し続けます。
ふたりは、歌人、詩人、作家、芸術の道を歩き
農学校の教師もしています。
盛岡の駅でふたりが偶然あった時
賢治さんは緑石さんに
あと八年しか生きられないだろう…と、
その八年後、二人は同じ年に亡くなっています。
運命の偶然、いや必然ではなかったろうか。
まだまだ、わたくしの二人への追悼は
終わりそうにありません。
このように、人生は深く奥行きに彩られ
厚みをもたらしてくれるのです。
『世界全体の幸せ、みんなの幸福』を
いつも願っていた宮澤賢治さん、
たくさんの作品に込められた慈愛のこころ
本当の幸せとは、今も問い続け、
わたくしたちに新鮮に語りかけてくれるようです。
でないと、こんなにいつもいつも
楽しいはずがありませんよね。
今年も、本当に素敵な望年会を通して
また、皆さんと繋がれていることを実感したのです。
来年も、きっと楽しい会になりますね。
最後まで、お読みくださりありがとうございます。
合掌