日本茶とお茶の間

お茶の間を復活させたい思いから、日本茶に関連する情報などを発信し、みなさまとの情報交換の場にしていきたいです。

☆日々是好日☆

2018年11月16日 15時40分40秒 | 晩茶人日記






本日も、お料理と茶房『久八』から晩茶人・和です。

タイトル☆にちにちこれこうじつ☆
中国の唐末から五代にかけて活躍された大禅匠
禅的力量の持ち主であった、
雲門文エン(うんもんぶんえん)禅師の言葉です。

こだわり、とらわれをさっぱり捨て切って、
その日一日をただありのままに生きれば、
全てが好日なのです。
好日の好は好悪の好ではありません。
「嵐か、よし嵐にするものぞ」
過ぎてしまったことにいつまでもこだわったり、
また来ぬ明日に期待したりしません。
目の前の現実が喜びであろうと、悲しみであろうと、
ただ今、この一瞬を精一杯に生きる。
その一瞬一瞬の積み重ねが一日となれば
それは今迄にない素晴らしい一日となるはずです。

いま話題になっている映画『日々是好日』を観る前に
改めて、意味を調べてみました。
原作者の森下典子さんが30代の時を描いたもので
以前、読んでとても共感を持っていました。
このご本を読んで、
茶の湯に憧れを持つ若い方も多いと聞きます。
わたくしも30代後半、教わる事が楽しくて楽しくて、
自分時間が持てることが嬉しくて、
近くの茶道教室に仕事を終えてから通っていました。
毎週、よく続いたものだと今更ながら感心します。
十数年は通い続けることが出来ましたもの
今は先生もご高齢、教室は閉じていますが、
年に一度、幼稚園のお茶の会にご一緒させて頂いております。
先生がお元気でいらっしゃるとやはり安心しますし、
お会いできる機会を持てることが嬉しいです。

毎日久八では、お食事のあとお客様に
お菓子と抹茶を出させていただいておリますが
お仕事となりますと、少し勝手は違います。
しかしながら茶釜を前に、少しの緊張と姿勢を正します。
皆さまが、良い時間をお過ごしでありますようにと・・・

本日は、お客様の中に
久八のご近所にお住まいの方がいらっしゃいました。
それも三世代で、なんて素敵な光景でしょう。
お庭の紅葉のお話となりました。
まだまだ、落葉せずきれいなままなのだそうです。
紅葉の落葉は、場所によってかなり開きがあるようで、
わたくしの自宅の庭はすっかり葉を落としています。
まさしく、日々是好日あるがままを楽しみます。
新緑から碧い緑、紅から黄色へ、葉の形も様々に
紅葉が見せてくれる景色も、日々を豊かに彩ってくれます。
やはり、お茶の魅力はうつろう季節の中に身を委ねること
味わうことなのですね。
さあて、映画『日々是好日』誰と観に行こうかな

今日も、良い一日になったことは言うまでもありません。合掌