春ですね
あらためまして
わこさん、こよなく愛するばん茶のお話させてくださいね。
ビックリポンや、と驚くほど大きく、過日地元紙・趣味の欄に
ばん茶を取り上げて頂きました。
タイトルは『手軽なばん茶であたたか』
特別な思いを持ち皆さまにお伝えしたいこのお茶は、
茶園で育っていない自然茶なのです。
十勝において、身近に自然のお茶を取り入れられる環境にあることは、
とても幸運なこととお伝えしたかったのです。
北海道では、お茶の木は育たないため茶木を身近に見ることがありません。
本州では、茶畑をはじめ、山野、家々の石垣にも自生しています。
宇治や静岡など産地以外でも、四国などでは、鳥が落とした茶の種が芽を出し、
山中にたくさん自生のお茶の木が見られるそうですよ。
(四国お遍路の旅の友人も話しておりました)
以前、奥伊勢の在来種の茶摘みをさせて頂いたことがあります。
三重県大台町旧宮川村、今も垣根や野山に残る「在来種(品種改良をしていない)」の自然茶が
飲み継がれているそうです。
この“奇跡のお茶”を次の世代に伝えるべく、お茶を楽しむ会(近藤先生主宰)では
毎年5月、参加者を募りお茶づくりを実施しています。
茶畑は茶園で見られるようなかまぼこ状の姿をしてはいませんので基本は手摘みになります。
茶葉を摘み採り、釜炒りして揉んで天日干しが基本となります。
最初は恐るおそる丁寧に、一芯二葉に新芽を摘み採り約一日をかけて、出来あがったお茶は100グラムくらいでした。
自分の手で摘み仕上げたお茶は、今でも大切に保存しております(かなりの年代物になっていますよね)
この一連の作業や、天日で乾燥させることでお茶の持つエネルギーが倍増するそうです。
自然茶、釜炒りのお茶はお日様の味がするようです。
四国四万十川流域では、現在も野生のお茶を祖父母たちが、子や孫に飲ませたいと作り続けております。
このお茶が、『ばんばら茶』なのです。特徴としては
茶葉は肉厚、地中深く根を下ろし、生命力豊か、天然の旨み、香りを持っています。
無農薬、カフェインも少なく、赤ちゃんから年配の方まで安心して飲めます。
一度、このお茶を味わい身体が喜ぶことを知ったなら手放せなくなるお茶なのです。
日々の暮らしの中で飲んで下さっている方のコメントです。
● 元気が湧いてくるようです
● 夜も安心して飲んでいます
● 身体が、ほっこり温まります
● コーヒーの後でも美味しいです
● シンプルで飽きないです
わこさん、旅先にはいつもポットにばんばら茶、これはかかせません!
さあ、『鬼も十八番茶も出花』タイトルについて申し上げますね。
鬼でも年ごろになれば少しは美しく見え、 番茶でもいれたばかりは香りがある。
器量が悪くても年ごろになれば少しは娘らしい魅力 が出てくるということのたとえ。
ごくごく、ばん茶とは一番茶を摘みとった後の、太陽を燦々と浴びた大きくなった茶葉、
2番茶3番茶の事を指していました。
このお茶は、最初は香りが立って美味しいのですがすぐに煎がきかなくなるといわれています。
ところが、ばんばら茶はまったくもって違うのです。
2煎3煎とさらに味わいが増してくるようです。
翌日などは、紅茶のように芳香が立ち甘味が増しています。
なんと不思議なお茶なのでしょう。
まだまだ、このお茶には奥行きがあるように思えてきます。
わこさんのばんばら茶への想いは先が長いようですね。
『わこさん六十ばん茶も出花』今日はこのへんでおしまいにしたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございます。
お茶を楽しむ会十勝 家常和