ひと雨ごとに雪解けも進み春の足音が近づいています。
我が家の庭にもフキノトウが顔をだし、フクジュソウが咲いています。
雨や雪、そして強風にもメゲズ、大地は生命を育んでいます。
わたくしの中にも、しっかりと自然茶の世界が根づいています。
ひょろひょろの枝だと倒れてしまいますよね。たおやかに強くありたいものです。
さて、お茶の旅・その2・本題に入りたいと思います。
3月11日成田発10:25発、フランクフルト14:05(現地時間)着
その日は、空の上から福島への祈りを捧げていました。
大切な友人と約束をしていましたので、そして、今回のドイツお茶の旅の目的はひとつ
古都フライブルグの市民大学で開催される『フクシマイベント』のためにお茶の会をとおして皆様に感謝をお伝えすることでした。
ひとりでも多くの方に、自然茶の力を感じて頂きたい。
きっと、師匠の近藤はあるがままをお伝えしただけとおっしゃるのかもしれません。
今回は、大きな目的の前に古城や古都を訪ねるというご褒美が先にありましたけれど、
ドイツの成り立ちや歴史を知る上では、それも欠かせないものであったような気がします。
わたくしにとりまして初めてのヨーロッパを満喫させて頂きました。
フライブルグに入ってからは、皆で手分けして持ち運んだ茶の道具の確認、現地の状況、
水の確認(フライブルグの水道水はとてもおいしかったのです)など、打ち合わせは山とありました。
何しろ、日本では現地の様子は何ひとつ把握できませんのですから・・・。
現地では、オコサン、キョウコさん、そして先に現地入りしていた、今回のコーディネーター岡さんが動いてくれます。
皆さん、お茶の会の参加が決まってからというもの、相当な気合で動いてくれていたようです。
茶器以外は、皆さんが手分けしてお茶を淹れるための準備をしてくださいました。
お茶の会では、集まった方全員にお茶を味わっていただくというのが近藤流なのですから、
皆さんはそれを承知の上でコトを進めているわけなのです。
岡さんは、毎年(といいましても3回目)参加なさっていて、今年の参加者の多さに驚いていました。
岡さんのご主人はフライブルグ大学の研究室にいらしたそうです。
そして、3年前ご両親が福島で被災され、おおくの想いを抱えられての今回です。
近藤師匠とは古いご友人です。
わたくしも、奥伊勢のお茶の旅ではご一緒させて頂きました。
岡さんの、フライブルグのご友人ウルズラさんのお宅でドイツのお茶の時を体験させて頂きました。
ウルズラさんのご実家の郷土料理もご馳走になりました。
お礼に、日本の自然茶の会をさせて頂きました。
この時、彼女が「通訳をしなくても近藤先生の言っていることがわかるような気がする。
まるで歌を聞いているよう・・」と言っていたのが印象的でした。
市民大学のフクシマイベントは一・二階各教室が沢山の人でにぎわいました。
生っ粋のドイツっ子が、とても興味を持ってくれました。
岡さんのご友人で、日本から同行したお習字の先生は初めから終わりまで、習字のリクエストがあったそうです。
皆さんの要望にあった文字を書いてあげる事なのですが、たくさんの義捐金が集まったそうです。
(そうです!!これが大きな目的の一つでもありますよね)
自分たちでも何かしたいと、このイベントが開かれることになったと聞いております。
学長は女性の方でとても素敵な方でした。
この日は、震災当日の映写会、写真展、講演会、中庭では柔道、空手なども行われていました。
現地日本人の方も沢山参加されていました。
私たちお茶の会スタッフは朝から終わるまで、皆さんにお茶を差し上げることに精一杯で
何が行われていたかなんてことは全然知らないんですよ(笑)
ぜひ、これからアップさせて頂くホームページ上で雰囲気を体験なさってくださいね。
講堂のセレモニーでは、廊下の立ち見の方にも全員150人くらいの方々にお茶を飲んでいただきました。
先ず、滴のお茶(宮崎県椎葉村)、そしてお菓子の後のばんばら茶(四国四万十)です。
通訳には岡さん、サポートにウルズラさんという強力な助っ人で会場は静寂に包まれました。
皆さん、茶の会のあいだ一切おしゃべりをなさいませんでした。
モラルの高さに驚きました。
第二会場の二階教室では80人くらいの方に自然茶を飲んでいただきました。
距離が近いせいもあって、たくさんの質問がありました。
お茶はどこで買えるのか?とか、習ってみたいとか、何年くらいお稽古をしてるのかと
とても関心は高かったです。
近藤師匠のエスコートで口に含んだ茶の味は、ドイツの皆さんにどのような日本を感じて頂けたのでしょうか?
そして、遠い異国のドイツ・古都フライブルグで、日本の福島のことを感じる長い一日になったことはいうまでもありません。
日本に帰って、小さなことでも始めたいなと強い思いもこみあげてきました。
旅先の皆さんから、多くのことを学ぶ旅でもありました。
そして、今回の旅を企画してくださったお世話役の皆さんのこと、
ここに来るまでの日本で、どのように多くの動きを終えて旅に出られたかを思うとき、
すべてが愛おしくなりました。
皆さん、命を灯してのいまがあるのだということを・・・
オコサンやキョウコさんそして協力してくださったご主人方、ウルズラさんとご主人
今回、最初から最後まで寄り添ってくださった岡さん、ほかにもたくさんたくさん
皆様からの愛情をいっぱい頂いて全員無事帰国することが出来ました。
総勢8人の自然茶の旅でした。
フライブルグ滞在中の、コンドミニアムでは食事も一緒に作りました。
27歳から78歳の異色メンバーで、南は鳥取から北は北海道迄と様々でした。
皆、ばんばら茶が大好きです。
近藤美知絵師匠率いるご一行は、おしゃれで粋で、明るくて、とても食いしん坊(私だけ?)でした。
皆さんと、シェアしたお部屋もとても新鮮で素敵でした。
本当にありがとうございました。
大いなる魂の旅に包まれて、今も夢の中にいるようです。
最後までお読み下さってありがとうございます。
美しい十勝の大いなる山々に囲まれて・・・合掌
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♪素適なお仲間♪
昨日に引き続き、四月のお茶会のお知らせをさせていただきます。昨年の素敵な出愛を大切に今もそのご縁が沢山の皆様をお引き合わせしてくださいます。わたくしは、その宇宙の流れに身を...