モー吉の悠悠パース留学絵日記

この日記では、パースでの留学生活での出来事を中心に、心象風景を交えて、写真とエッセイにより、絵日記風に綴っています。

Dear my friend

2012-12-16 22:00:47 | 今日を旅する
Dear my friend
 
 How are you? 
私は、元気でいますが、あなた方と会えなくて、大変寂しく思っています。
学校がホリデーに入って一週間余りが過ぎようとしていますが、私にはとても長く感じられます。




 今年は、いろいろとありがとうございました。
 この2012年は、私にとっても、40年余りの役所生活にピリオドを打つとともに、このオーストラリアのパースで留学生活をスタートした、正に人生の転機の年でした。
 
 あなたも、本国を離れ、この地で留学を始め、偶然にもクラスをともにした仲間となりましたね。
 それぞれの理由があり、それぞれの夢を持ち、この地を目指してきたと言う意味では、同じ夢追人のひとりではないでしょうか。




 この二ヶ月余りの時の経過には、あまりにも多くのことが詰め込まれており、すべてを書き綴れば、何冊かの本が書き上がりそうです。共に学び、共に笑い、共に遊んだあの日が夢のようです。
 あなたも同じような気持ちではないでしょうか。
 
 それにしても、この間、私の一番の宝となったものは、この地でたくさんの人々とめぐりあい、貴重な友人たちができたことです。もちろん、その中のひとりがあなたです。


 授業中、突然サンバを踊りだすことがたびたびあり、それを、日本風に言えば、姉さん女房のごとくたしなめるブラジル人カップルの君たち、
 君は、私の横に座り、ホームワークの答えを悪びれることなく、どうどうとコピーしていましたね。そんな男らしく、クラスのムードメーカーの君
 君たちの結婚式がキングスパークで行われることになったら、是非招待して下さい。


 日本名の名をもち、日本びいきのためか、私の横に座り、クラスの人気者の香港娘の君、
 君のヨガのポーズは、かわいらしく、少し色っぽくもあり、みんなの喝采を浴びていましたね。
 君の頼みで、恋人へのクリスマスカードをデザインしましたが、その後、恋の行方はどうなったでしょうか。


 いつも、最前列に座り、イギリス人教師Gregoryに機関銃のごとく質問を浴びせていた君、
 君の会話力がクラスで一番なのは、愛する夫がイギリス人だからでしょうか?


 いつも遅れてくる陽気なTailand人の君は、最初の記念撮影の時、私に変わって写真を撮ってくれましたね
 ユニクロ好きの日本びいきの君は、自分の着ているものと私の着ているものが、共にユニクロであり喜んでいましたね。
 最後の授業の終わりに、クリスマスカードとチョコレートをいただき、ありがとう。


 兄弟思いのオマーンの君は、Brotherから電話があると、すぐ教室からぬけだしていましたね。 キングスパークでのBBQお別れ会では、兄弟そろってのサポート、本当にありがとう。


 いつもニヒルな感じであったマレーシアの君が、最後の授業の時、みんなに手作りの飾りを配っている姿をみて、君の素顔を知ることができました。
 クラス一の勉強熱心でまじめな台湾の君は、いつも手作りのランチボックスを持って来ていて、私は感心していましたよ。


 途中私たちのクラスに入ってきた君は、ブラジル人には珍しくおとなしい人でしたが、BBQのお別れ会の時、手作りのチョコレートケーキを振る舞い、見事なサンバを披露し、ブラジル女性の本領を発揮しましたね。


 英語がしゃべれず、いつも教室の片隅で静かにしていた香港娘のリッチな君が、最後の授業のときに、突然陽気に歌を歌いだし、君の変貌ぶりに、みんな驚き、喜んでいましたよ。
 彼女と同じ教室の片隅で、特別レッスンを受けていたクラスで一番若い君が、片言の英語で何とかanserができた時、みんなに拍手をされていましたね。


 途中私たちのクラスに入ってきたインドネシアの君は、持ち前のユーモアですぐにクラスにとけ込み、BBQのお別れ会の時は、私と一緒に時間通り集合した一人で、几帳面な性格も持ち合わせている人でしたね。
 彼と同じ時期にクラスに入って来たベトナム人の君は、いつも携帯を手にし、自分の世界に入り込んでいることが多かったけれど、時たまリズムに乗って歌いだす陽気な人でしたね。


 そして、同じく途中からクラスに合流した日本女性の君は、控えめで、賢く、礼儀正しい大和撫子として、すぐにクラスメートの信頼を得ることとなりました。そして、私にはとても頼もしい味方として、また、いつもランチを共にしてくれる心優しい君でしたね。

 私は、このパースで、この時、君たちと共に勉強することができたことを、今とても幸せに思っています。Old-ageの私を心良く受け入れてくれて本当にありがとう。
 今、素直にそう感じています。
 私たちは、それぞれ年代は違っても、それぞれの夢を抱いて、この地へやってきた同じ夢追人といえるのではないでしょうか。
 私たちが学ぶこのパースの地には、たくさんの夢追人が集まっています。シティの街に出ると、いつも誰かがその夢の一端を披露しています。それは、ミュージシャンの卵であったり、画家の卵であったり、様々です。彼らの技術も様々ですが、みんな一様に目が輝いて、生き生きとしています。彼らの目線の先には、確かな夢のかたちが見えているからでしょうか。







 そう言えば、シティで出会った東京から来たと言う若者のパフォーマーのカップルが、ヨーロッパを六ヶ月程廻って来たけれど、ここパースは、誰もが優しく、天国のような街だから、しばらくここに滞在しようと思っていますと、うれしそうに話していたことを思い出します。



 
 二ヶ月余りが経過した今、私もその夢が少しずつ見えて来たような気がします。
 その夢が現実のものになるのがいつの日か、今は定かではありませんが、その夢に向かって頑張って行こうと決意しています。
 
 「歩みは牛のごとくのろまですが、志はかもめのジョナサンのごとく空高く飛びたい」と願っています。
 
 今日もシティの空は澄み渡り、君たちの思いでのあとさきと、夢のつまった夏模様の青空が広がり、かもめたちが、優雅に舞っていました。




 私も、そして君たちも、共に、それぞれの夢に向かって歩んで行きましょう。
 最後になりましたが、

Peace to you at Christmas and throughout the Year
Peace on Earth
December 2012
Old Dreamer Moukich・・Tatsuro
in Perth