モー吉の悠悠パース留学絵日記

この日記では、パースでの留学生活での出来事を中心に、心象風景を交えて、写真とエッセイにより、絵日記風に綴っています。

一周忌 10月12日

2013-10-20 03:00:43 | 今日を旅する
一周忌 10月12日

 今日は、昨年他界した母の一周忌の日です。
 私は、この日に日本に一時帰国する予定でしたが、学校のホリデーが二週間前にしかありませんでしたし、10月は新しく、また最後のtermが始まる時でもあったため、12日の帰国は取りやめ、二週間前のホリデーに帰国することにしました。
 ホリデーは9月23日から30日までの一週間しかありませんでしたので、母のお墓参りの他、限られた用事だけすますことにしました。
 一つは車の車検です。車検の時期は11月でしたが、その時はホリデーがないため、前もって一周忌に合わせて済ますことにしたものです。ディラーのHさんには前もってメールでお願いしてあったため、首尾よく2日ですますことができ、Hさんには本当に感謝している次第です。彼女は私のブログの読者でもあるため、今回もパースの写真をパソコンでみてもらいました。



 もう一つは眼鏡の調整です。これも日本へ一時帰国する折りにはいつもしています。こちらにも眼鏡屋さんはありますが、どうしても眼鏡を造った日本の店を頼ってしまいます。技術もやはり日本の方がすぐれているのではないでしょうか。
 眼鏡屋さんへ足を運んだついでに、前から是非写真を撮ろうと思っていた大須の商店街へ足を運ぶことにしました。
 大須は古くからの歴史ある商店街ですが、今様の電気屋さんが立ち並ぶアメ横とも呼ばれていますが、衣料店、雑貨店、飲食街などなど、若者からお年寄りまで受け入れている懐のひろい、混沌としたアーケード街でもあります。
 この日私は、この地の定番でもあるコメダの珈琲店、若者たちのメッカでもあるプリクラやゲーム店の集合しているゲーム横町などに立ち寄り写真を撮ることにしました。また、三英傑のひとり信長を奉る寺にも立ち寄ることにしました。



















 大須を見て回った後、今回是非食べたいと思っていた味噌煮込みうどんを老舗の山本屋総本家が入っている松坂屋へ赴き、賞味することにしました。この味はやはりこの地でしか味わえないものだと改めて思った次第です。




 その後、今回の帰国では是非見ようと思っていた映画「風立ちぬ」を、駅前の映画館でみることにしました。
 この映画については、また別の機会に詳しく書きたいと思っていますが、宮崎監督がこの映画の試写で号泣したと言うことですが、私も同じように涙を流してしまいました。
 この映画は零戦のことが描かれているため、戦争映画と思われがちですが、この映画を見れば、全く違うことがわかります。この映画は、あの時代に懸命に生きた一人のクリエーターの夢と挫折をラブストリーを絡めながら、彼とその同時代史として描いています。この映画のメッセージのコビー「生きねば」という言葉を、私は、一人の若きクラスメートに是非伝えたいと思い、次のように返信メールにしたためました。

 "You should live at this time with your whole heart toward your dream, even if    the wind rises."

 最後に、今回の帰国の目的の一つであった亡き母の一周忌の墓参りのため実家へ赴きました。実家ではいつものように姉たちが暖かく迎えてくれました。
 振り返れば昨年、母の告別式には参列できず、当日、このオーストラリアの地で虹を眺めながら見送り、今年も一周忌には参列できませんでした。私が、この地で自由に暮らすことができたのも、姉たちのお陰と感謝しているところです。


 墓参りの朝、母が晩年過ごした部屋で目が覚めると、母の形見でもある博多人形が障子越しの柔らかい朝日に受けて、神々しく輝いてました。今まで気にもとめていませんでしたが、この時の余りの神々しき輝きに見とれた私は、早速カメラを取り出し、その姿を何枚も写真に撮りました。晩年、母もこの神々しき輝きを見ていたのだろうかと、その時、ふと思いました。




 墓参りの後、寺の境内を久しぶりに散策しました。この寺は安楽寺といい、父の葬式が行われた寺でもあります。この寺は、この街を一望できる高台にあって、ここからの眺めはすばらしく、心が洗われた気持ちになります。




 清々しい気持ちになった私は、実家からも遠望できるワールドカップのサッカーの試合会場にもなったスタジアムを久しぶりに見に行くことにしました。
 スタジアムはイベントがあったため車でははいれませんでしたが、澄んだ青空と金色の穂の向こうに雄大な姿を見せていました。
 久しぶりに故郷の景色を堪能した私は、心おきなく日本を後にすることができました。












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