筋湯温泉には今回で3度目、とても好きな温泉郷です。
九重町にある筋湯温泉は、涌蓋山(わいたさん)の麓に湧く温泉で、1000年以上の長い歴史を持つ温泉です。
この温泉郷には共同浴場「うたせ大浴場」があって、約3mの高さからお湯が落ちてくる18本の”うたせ湯”があります。
これが日本一の打たせ湯と言われています。
そしてこの打たせ湯が「筋の病に効く」ことから”筋湯”という名前の由来になっているようです。
宿は山間に20軒ほどが点在していて、それぞれの宿がとっても魅力のある宿なのです。
今回は一番奥にある『山荘 やまの彩』を選びました。
雑木林の中にある宿で、予想通り趣きのある宿でした。
広い敷地に離れのような部屋が全部で8室だけ、1室だけを除き、あとは露天風呂か半露天風呂付き部屋になっています。
泊まった部屋にも露天風呂がありました。
[部屋の露天風呂]
部屋の露天風呂も大きくて、浴槽には途切れることなくずっと温泉が流れていました。
湯量が豊富なのですね。
温泉は単純ナトリウム塩化物泉、泉温が高いため加水をしているようです。
でも、温度調節を上手にされているようで、ちょうど良い温度の温泉になっていました。
夜は周りの木々がライトアップされていて、その中でお風呂に入るのですから、もう何とも言えない気分でした。
8室しかない宿、それにほとんどが露天風呂付きの部屋なのに、その他にもまだ貸切のお風呂が3ヶ所もあるのです。
貸切風呂は空いていればいつでも入れるようになっているので、全部のお風呂を制覇しました。
食事のこと。
食事は朝晩とも個室で囲炉裏のある食事処でいただきました。
この宿は料理自慢の宿というだけあって、出された料理はすべて本当においしくて・・・
メインは予約時に「豆乳しゃぶしゃぶ」をお願いしてありました。
これも宿の自慢だったからです。
食前酒の梅酒から始まって、その後豆乳鍋に火を入れ、出来た湯葉をすくって食べている間に、次から次へと料理が出て来ました。
料理は地元の食材を利用してあり、すべて手作り、とてもきれいな料理でした
特にビックリしたのが囲炉裏で焼いたヤマメ。
何と、生きているヤマメが串に刺してあり、自分で焼いて食べるようになっていたのです。
朝食は正に日本の朝食といった感で、かまど炊きのご飯には少しオコゲが入っていて、朝からお代わりするほどでした。
食後はセルフで飲み物が用意されていて、自分好みのカップでコーヒーなどが飲めるようにもなっていました。
この宿は温泉、料理、そして田舎のような懐かしさを感じる宿の雰囲気、スタッフの対応などが良くて、とっても満足でした。
機会があったらまた泊まりたいと思うような宿でした。