この辺りは海辺ではないのですが、街路樹の下にある植え込みやマンションの入り口などには「ハマヒサカキ」が多く使われています。
今、そのハマヒサカキが花盛りです。
ただ、生い茂った葉の陰になっているので、注意して見ないと気づかないかもしれません。
ハマヒサカキは、潮風や乾燥に強い木なので、日本では千葉県以西の海岸を中心に自生しています。
一つ一つの花は径5㎜ほどで小さいのですが、たくさんの花が枝に連なって下向きに咲きます。
可愛い花なのに『プロパンガスのような匂いがする』、とも言われています。
画像は雄花です。
雌雄異株ですが、雄花しか見つけられませんでした。
壺形の雄花は雄しべ10~20本ほどあって、雌しべは退化しています。
学名:Eurya emarginata (Thunb.) Makino
英名:なし
別名:イソシバ(磯柴)
科名・属名:モッコク科 ヒサカキ属
原産地:日本、朝鮮半島、中国、台湾
似たような木に”ヒサカキ”と”サカキ”があります。
その違いは開花時期と葉を見れば区別がつきます。
花の咲く季節順に並べると、
春・3月~4月に咲く---ヒサカキ
夏・6月~8月に咲く---サカキ
冬・10月~2月に咲く---ハマヒサカキ
葉の様子
ギザギザした鋸歯---ヒサカキ
縁にギザギザがない---サカキ(ヒサカキより少し大きめ)
全縁で、縁が反り返っている---ハマヒサカキ
[葉がギザギザのヒサカキ]
[全縁でギザギザのないサカキ]
[全縁で葉が反り返っているハマヒサカキ]