「パンドレア」の花です。
この花のことはず~っと白いノウゼンカズラだと思っていました。
ピンクノウゼンカズラも見たことがあるので、白もあるに違いないと思い込んでいたのです。
ところが近づいて写真を撮っている時に何かが違っていると、ちょっと違和感があったのです。
「あっ、葉っぱが違う。」
そうなんです、葉っぱが別物だったのです。
ノウゼンカズラの葉っぱの縁は不揃いだけれども粗いギザギザの葉になっています。
この花の葉っぱにはギザギザがなくて、南天の葉を大きくしたような形で光沢もありました。
そこであちこち調べてみたところ、やっぱりこの花はノウゼンカズラではなく、別物だということが分かりました。
外側が白で中央がピンク色のノウゼンカズラによく似た花の「パンドレア」、ソケイノウゼン(素馨凌霄花)やナンテンソケイ(南天素馨)とも呼ばれています。
『ソケイ(素馨)』はジャスミンのこと、だから葉っぱがジャスミンにそっくり。
パンドレアという名前は花の美しさから、ギリシャ神話に登場する人類最初の女性『パンドーラ(Pandora)』に因んで付けられたようです。
花色は白・ピンクがあり、両方とも漏斗状の花の中心部が濃いピンクになっています。
ノウゼンカズラ類は、葉や花が蜜を分泌するから、花に近づくと中にはいつもアリがたくさん群がっています。
学名:Pandorea jasminoides
英名:Pandorea 、Bower vine
別名:ソケイノウゼン(素馨凌霄)
科名・属名:ノウゼンカズラ科 パンドレア属
原産地:オーストラリア
「ピンクノウゼンカズラ」と「パンドレア」はよく似ているので、遠目に見ると間違ってしまいそうです。
比べてみました。
花の違い
ピンクノウゼンカズラ---花の中央には赤紫の筋がはいっています。
パンドレア---花の中心部が濃いピンクになっています。
葉の違い
ピンクノウゼンカズラ---葉は光沢がなく、縁は粗いギザギザになっています。
パンドレア---葉は濃い緑色で光沢があって、縁は丸くなっています。