ウォーキングコースには道路の両側に畑が広がっているところもあります。
今まで枝豆畑だった場所が、枝豆の収穫も終わったのか、再びきれいに整地されていて、そこにへばりつくようにして、スベリヒユやコニシキソウなど、数種類の草が生えていました。
その中に、小さな白い花が咲いているものが目に留まりました。
今まで見たことのある草だとは思うけれど、あまり気にしていなかったようで、花を見たのは初めてでした。
本当に5㎜もないような小さな花でした。
早速、この植物について調べたところ、まず、これは「クルマバザクロソウ(車葉柘榴草)」という名前だと分かりました。
本当に小さな植物なのですが、よく見ると中央にくっきりとした線が入った細長い葉が5~6枚輪生しています。
そして、その中央から細い花柄のある花弁が5枚付いた白い花が出て、この花弁にも白地に緑色の3本の線が見られます。
ところが、花弁だと思っていた白いものは、実際には花弁ではなく、5枚のガクで、花弁は無いようなのです。
ザクロソウという名前は、葉がザクロの葉に似ているのでついたようなのですが、確かに葉の様子は似ていますね。
そして、クルマバザクロソウとは、葉の数が多く、それが車状(ロゼット状)に付いているので「クルマバ(車葉)」となったようなのです。
こうなると、その元になったザクロソウとはどういうものか、比較してみたくなります。
[ザクロソウの群生]
これがザクロソウです。
クルマバザクロソウと葉はそっくりです。
でも、茎が立ち上がっているので、地面を這っている感はありません。
そして何よりも一番大きな違いは、花の付き方だということでした。
クルマバザクロソウは、葉の脇から1個ずつの花が出ているのに対して、ザクロソウは、葉の先の方に枝分かれした花になるようなのです。
でも、見つけたザクロソウには蕾だけしかありませんでしたが、花の付き方の様子は分かります。
そこで、開いた花を見たいのでネットでザクロソウの画像を探してみました。
ザクロソウの花の様子の画像が見つかりました。
花の付き方以外は全く同じようですね。
『クルマバザクロソウ』
学名:Mollugo verticillata L.
英名:Carpetweed , Green carpetweed
別名:ヘラザクロソウ
科名・属名:ザクロソウ科 クルマバザクロソウ属
原産地:熱帯アメリカ