春に咲く水色の可愛いワスレナグサ(勿忘草、忘れな草)ではなくて、「ワスレグサ(萱草)」です。
ワスレグサを漢字で書くと萱草。(萱という一文字だけでもワスレグサと読みます)
ワスレグサとは「カンゾウ」のことを言います。
ヤブカンゾウやノカンゾウ、ハマカンゾウなどを総称して「カンゾウ」と呼んでいます。
同じ発音の漢方薬のカンゾウ(甘草)はマメ科の植物なので別物です。
夏になると草むらや道ばたのあちこちで鮮やかなオレンジ、赤、黄色のユリに似た花を見かけます。
それらのすべてがワスレグサです。
一番目に付くのが鮮やかなオレンジ色で八重咲のヤブカンゾウ(藪萱草)です。
赤とオレンジのノカンゾウ、どちらも一重咲きです。
見分け方は八重咲がヤブカンゾウ、一重なのがノカンゾウです。
ワスレグサは花が1日限りで終わると考えられていたので、英語ではDaylily、でも実際には1日~3日ほど開いているものも多いようです。
Wikipediaでは「ワスレグサは広義にはワスレグサ属(別名キスゲ属、ヘメロカリス属)のことを指し、その場合はニッコウキスゲなどゼンテイカもユウスゲも含まれる。」となっています。
[キスゲ]
[ヘメロカリス]
それならばこれらも全部ワスレグサなんですね。