一つ目の豆の花は「ラッカセイ(落花生)」です。
千葉県は落花生の産地として有名です。
気候や土壌が合うためなのか、今、あちこちの畑でラッカセイが育っています。
近所の畑にも、青々とした葉っぱが一面に広がっているのを見ることができます。
そして、葉っぱの陰に隠れてポチポチとひっそり、鮮やかな黄色の花、ラッカセイ(落花生)の花も咲いています。
その形はやっぱり豆の花ですね。
どうして土の上に花が咲いているのに、ラッカセイの実は地面の下にできるのが不思議だと思いませんか?
ラッカセイはちょっと変わった実の生り方をします。
最初に、ラッカセイ(落花生)という名前は文字通り、『花が落ちて実が生まれる』ということです。
花が咲き終わると、茎のようなものが花を押し出すように出てきます。
茎のようなものとは、子房柄(しぼうへい)と言います。
その後、子房柄が土に潜って行って、土の中でその先が膨らんでラッカセイになるのです。
地面に潜らなくとも、そのまま実になればいいと思うのですが、不思議ですね。
学名:Arachis hypogaea
英名:Peanut
別名:ナンキンマメ(南京豆)
科名・属名:マメ科 ラッカセイ属
原産地:南米
もう一つの豆の花は「ササゲ(大角豆)」です。
とてもきれいな薄紫色の花です。
ササゲの花の命はとっても短いらしく、花が咲き終わったと思ったら、すぐに実になってしまうようです。
だから、次の花と実が混在しているのですね。
「ササゲ」の名前の由来は
①莢が上を向いてつき物をささげる手つきに似ているから
②漢字で『大角豆』と書くように、豆の端が少し角ばっているから
など、いくつか説があるようです。
学名:Vigna unguiculata
英名:Black-eyed pea、Cowpea
和名:大角豆
科名・属名:マメ科 ササゲ属
原産地:アフリカ
先日、数人の友人と集まった時に『お赤飯』の話題になりました。
その時に、”お赤飯には何の豆を入れるか”、という話になり、ササゲ、小豆、甘納豆、エンドウ豆などと分かれました。
地方によって違うのが面白いですね。
我が家では昔からササゲでした。
調べてみると、関東地方では主にササゲが使われているようです。
その理由として、昔の関東地方は武士社会だったから、小豆は煮たり蒸したりすると、腹が割れてしまう---これが切腹を連想するので小豆を使わずにササゲを使ったということです。
他の豆を使っている地方にもそれぞれ理由があるのでしょうね。