念願の「亀鶴旅館」に行ってきました。
この宿はとっても評判が良くて、以前から気になっていて、いつか絶対に行ってみようと思っていた宿でした。
群馬県の老神温泉にある、亀鶴旅館----「きかくりょかん」と読みます。
看板を見て、ここが旅館だと分かるのですが、玄関は普通の民家のような感じでした。
この宿のチェックイン時間はちょっと遅くて、17時からになっています。
ところが、予約サイトを通さずに宿に直接予約すると少し早く、16時半にチェックイン出来るのです。
30分の差がどのように違うのかは分かりませんが・・・
玄関を入ると、館内はところどころリノベーションされているようで、外観の古さとは全く違った様子でした。
全体が落ち着いた色になっていて、調度品もアンティークなもので揃えてありとってもオシャレ、そして磨き上げられた床など、清潔感がいっぱいでした。
すぐに可愛い奥様が出迎えてくれ、館内の案内をしてくれました。
1階のロビーではコーヒーやお茶がいつでも飲めるようになっているし、談話室のような場所には無料で使えるマッサージチェアも置いてありました。
お風呂は2ヶ所、いつでも貸し切りで入れるようになっていて、入浴時の注意事項などの説明もありました。
[階段途中にある調度品]
部屋はすべて2階にあり、階段の途中から左右に分かれるようになっています。
この日のお客では一番乗りだったらしく、「どこでも好きな部屋を選んで下さい」と言われたので、右側の階段の方を選びました。
この宿は部屋にはトイレがありません。
2階に1ヶ所だけ、共同トイレがあるのですが、そこが右側だったからです。
部屋はシンプルで、テーブル、小さな冷蔵庫、扇風機、和箪笥があるだけで、布団は既に敷かれていました。
さて、荷物を置いて、すぐにお風呂です。
先ほど説明があったとおり、貸し切り風呂が2つもあります。
1回50分まで利用できて、空いていれば入れるという仕組みになっていました。
客室数は4部屋だけなので、いつでも空いているといった感じでした。
[小さい方のお風呂]
石造りで湯船は1つだけ、少し熱めのお湯でした。
[大きな方のお風呂]
湯船は2つ、”熱湯”と”ぬる湯”に分かれていました。
この宿の温泉は老神温泉では最高の泉質と言われている『老神7号泉』が掛け流しになっています。
成分表にはアルカリ性単純硫黄泉、PHは8.5と書いてありました。
泉温が58℃もある源泉をそのまま入れているので、少し熱めですが、水を入れてしまうと薄まってしまうとのことで、湯船ごとに温度を変えているようです。
脱衣所にはバスマットが数枚置いてあり、いつでも新しいものを使えるようになっていました。
こういった配慮は嬉しいですね。
温泉に入り、肌もスベスベになり、マッサージチェアにゆっくりと座った後は夕食の時間です。
夕食は1階の食堂でいただきます。
食堂はおしゃれで落ち着いた雰囲気になっていて、ヒーリングミュージックが静かに流れていました。
お客同士が顔を合わせないように配置されたテーブル、部屋の隅にはお茶、コーヒーなど自由に飲めるように置いてありました。
高級旅館の料理ではなくて、奥様の手作り料理です。
地元の野菜などをふんだんに使ってくれていて、郷土料理などもあり嬉しい限りです。
特にお米が美味しくて、思わず銘柄を聞いてしまいました。(地元のお米のようです)
ドリンクメニューもかなりお安くなっていて、自家製の梅酒ソーダ割りがおすすめです!!
朝食も同様に、小鉢がたくさん並び、ボリュームたっぷりで、朝から食べ過ぎてしまうほどでした。
「亀鶴旅館」のまとめ
この宿のコンセプトが”良質な温泉に浸かって美味しいものを食べ、静かにのんびり過ごす”ということでした。
その通り、とっても静かな大人の宿でした。
料金はリーズナブルでも、一流旅館に引けを取らない接客、最高の温泉など、間違いなくここは『お値段以上』の宿だと思います。