最近ではあまり見かけないけれど、昔は節分にはイワシの頭と合わせ「柊鰯(ひいらぎいわし)」という飾りを玄関先に飾った。
これはヒイラギのトゲが鬼の目を刺すし、鰯を焼く臭いと煙で鬼が近寄らないから、魔除けになると言い伝えられていた。
ヒイラギという名前は、葉が肌に刺さったときの様子を、「疼く(ひひらぐ)」と表現した古語に由来している。
そんな「ヒイラギ(柊)」に今は白い花が咲いている。
ヒイラギは雌雄別株、雄株には2本の雄しべが突き出し、雌しべが小さな雄花が咲く。
雌株には同じように2本の雄しべが突き出していて、子房が膨らんだ雌しべを持った両性花が咲く。
色々な図鑑や資料によると、ヒイラギは大木になると、葉にトゲがなくなって丸くなると書いてあった。
これは、葉のトゲは動物に食べられたりするのを防ぐためにあって、大木になると上部の葉はその心配がなくなるからトゲのない葉ができるということらしい。
[大木の上部]
[大木の下部]
これは樹高が3mほどあった大きな木、確かに葉っぱにはトゲがなく丸くなっていた。
でも、この木の下の方の葉っぱにはトゲのあるものが少し見られた。
ところが別の場所にあったヒイラギは背が低く、小さいものなのに全くトゲのない葉っぱばかりだった。
大木でもないのにトゲのある葉っぱが全くないのはどうして?
調べたところ、これは園芸品種の『マルバヒイラギ(丸葉柊)』というもの。
古木を接木して若木の時からトゲのない品種を作り出したらしい。
ヒイラギと同じ花・同じ香り、それは当たり前、元々はヒイラギなんだから。
でも、これだと節分には使えなくなってしまうんじゃないのかな、と思うけど・・・
学名:Osmanthus heterophyllus
英名:Chinese-holly
別名: 鬼の目突き(オニノメツキ)
科名・属名:モクセイ科 モクセイ属
原産地:日本、台湾
[西洋ヒイラギ]
クリスマスリースの材料としてよく使われているのは「西洋ヒイラギ(クリスマスホーリー)」。
光沢のあるギザギザ葉がヒイラギと似ているからこの名前になったが、モチノキ科・モチノキ属なので、ヒイラギとは種類が異なっている。
花は4月〜5月ごろに咲き、やはりこの木も大きくなると葉にトゲがなくなり、丸い卵のような形になる。
成程と頷けます。
ドリアン助川さんの、あん。
柊は、施設を囲っての逃走柵に使われています。
それを知ってからは、もの悲しく哀れに想えて・・・
柊の姿も香りも大好きです。
昔は、当時に鰯の頭を刺して玄関に飾っていましたね。
柊を植えて置くと、浮気防止にもなるとか。
謂れに納得も然りです。
数字を入れようとしたら、3694です。
こんにちは🌞
「柊鰯」のことはもう知っている人も少ないかもしれませんね。
それよりも「浮気防止」が納得です(笑)