泣いた……。
伊藤英明なぞ、もともと脇役のイメージしかなく、
(どのドラマでどんな脇役だったか知らないが、
なぜか脇役のイメージがある)
海猿なんて映画はおろかドラマも見ていなかった。
でも去年の5月にあまりにも話題になっていたので、
『LIMIT OF LOVE 海猿』を見た。
感動した。
命の危機に瀕した状態で、
愛する人に気持ちを伝えるところなど、
仙崎の想いの強さが伝わってきて感動した。
んで、今見た『海猿』。
これも泣けたーーーーーーーーーーーーー!!
基本的にはLIMIT~とは違うように思う。
1では仙崎(伊藤英明)が潜水士になるところまでを描いていて、
辛い訓練に耐えながらも、外出時はおちゃらけるという
男の中で生活していた年頃の男性像をうまく表現している。
それだけではなく、足を引っ張るバディのことを見捨てず、
いっしょにがんばり、そのバディが死んだときは
思いっきり悔しがり、悲しんだ仙崎の想いが
表情や声によく表れている。
2では潜水士になった後の話で、
仙崎の仲間を思いやる姿はそのままであるが、
1は自分が潜水士になる過程であったためか、
気持ちが自分の方だけを向いている感じがあったが、
2ではその気持ちがより一層強くまわりに向いていたように感じた。
どちらの作品でも
仙崎が他人を思いやる気持ちに溢れていることがよくわかる。
そして最後は仲間みんなで助けに行くという構図は同じだが、
BGMとの相乗効果でかなり感動できる。
1では海上保安庁の規則を破りながら、
人の命を助けるため、
もう2度と仲間を失わないため、
訓練生を捜索に当たらせ、先崎と三島を助ける。
2では、沈んだフェリーで生存確率はゼロに等しいのに、
潜水士全員が自分たちの意志で仙崎たちを助けに行く。
all for oneの精神はありがちだけれど、
俺はこういうのが好きなので、とても感動した。
てか日本人は好きなんじゃないか?
よくわかってるね、フジテレビ♪
やっぱり俺は工藤(伊藤敦史)が死んだときが一番泣いたかな。
足手まといだったけれど、
きっと誰よりも潜水士になりたい気持ちが強くて、
そんな彼を見捨てずに応援し続けた仙崎。
それでも死んでしまって、
「がんばるんじゃなかったのかよ!!」
っていう仙崎のセリフにジーンときた。
みんなが助けにきてくれるところもよかったけどね。
あとBGMの使い方がうまい。
最後、敬礼するときにその音楽のクライマックスの部分が
ちょうどマッチするようになってる。
カッコイイ。
そこで問題になるのが『守護神』である。
パクリ?じゃないにしても似すぎている。
そして海猿の1と2を足して2で割ったような構図なので、
かなり評価下がるわー。
あの訓練してるところや外出しておちゃらけるところ、
足手まといがいること、主人公は若干エリートなところ
は『海猿』まんまだし。
沈む船に取り残された仲間を助けるケビン・コスナーは、
そのまんま『LIMIT OF LOVE』やん。
その2つを無理矢理1つにしたから長くてダラダラしちゃうんだよ。
そして、訓練シーンも長すぎた。
『海猿』はパッパとテンポよく流していたからよかったんだよね。
飽きない上に、見ていて気持ちよかった。
『守護神』ダメス。
加藤あい、ギザカワユス。
俺も将来娘ができたら、カンナと名づけよう。