いやー、これ面白かったわー。
過去のリメイクよりもスケールでかくなってて興奮した!!
このリメイクはあり!!
ローズ・クリークに住む住人たちは、とある悪徳実業家に町から追い出されようとしていた。
その名もバーソロミュー・ボーグ。
近くの鉱山から金が採掘できるということで、その金を独占しようとしていたのだ。
教会には火が放たれ、抵抗した住民も見せしめに殺される。
夫を殺されたエマ・カレンはその復讐と町を守るために強い助っ人を探しに出かけるのであった。
感想
元は1960年に公開された『荒野の七人』のリメイク。
そしてそれも1954年に公開された『七人の侍』のリメイク。
つまり、黒澤明あっての映画なんだ、これは。
町が悪いやつに襲われるから強い助っ人を探しに行って、
悪者と死闘を繰り広げるっていう大まかな流れはいっしょ。
なんだけど、今回の『マグニフィセント・セブン』は過去とは大きく違う設定もいくつか。
まず7人の中に黒人のサム・チザム(デンゼル・ワシントン)がいる。
そしてインディアンのレッド・ハーベスト(マーティン・センズメアー)もいる。
さらに東洋人のビリー・ロックス(イ・ビョンホン)がいること。
この時点で、7人の出自の幅が広がった。
さらにエマ・カレンの存在。
彼女は助っ人を探しに行く役なのだが、
町の人間が誰も名乗り出ないから自ら手を挙げてその役を買って出て、
さらに銃を使って怯えながらも敵と戦っている。
これは女性が社会進出した現代においてはなんら不思議なことではないけど、
1960年代だったらありえなかったことかもしれない。
敵の規模も大きくなっている。
1960年のオリジナルでは30人ぐらいだったのが、今回はその倍近くはいると思う。
町自体も大きくなっているため、アクションがド派手になり、
今作は昨今のアクション映画と同じぐらい興奮できるものだった。
7人ひとりひとりの見せ場も盛り込まれ、非常に迫力ある戦闘シーンだったのだ。
今回、敵の切り札として出てきたのがガトリング砲。
一瞬、『るろうに剣心』の武田観柳斎かよって思ったけど、
あの時代におけるガトリング砲の無敵っぷりはやばかった。
(現代でも十分やばいとは思うけどねw)
そしてなんといっても、今回、少ない報酬に関わらず、
チザムが町を救う決意をした理由が明確に語られていた。
『七人の侍』も『荒野の七人』も個人的には請け負った理由がよくわからず、
いや、わかりはするんだけど、なんか全然しっくりこなくて。。。
今回も最初はそこらへんよくわからないなあと思っていたんだけど、
ラストでようやくその理由がわかった。
彼はかつてボーグの手下によって母親と妹が犯され殺された挙句、
自分も吊るし首にされた過去があったことが明らかになった。
つまり、私怨があったのだ。
これは確かに仕事を引き受ける理由になるなと思い、すごく納得できた(笑)
(他の6人が付いてきた理由はよくわからんものもあったけど。唐突すぎだし、都合よすぎだしwww)
過去作と比べて、ひとりひとりのキャラが立ってたし、
アクションシーンも存分に盛り込まれ、
そしておなじみのテーマ曲も聴けるこの映画、期待以上に面白かった!
カウボーイになりたい。