Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ヤクザ以上にヤクザな刑事『孤狼の血』

2018年05月28日 23時01分40秒 | 映画


これは面白い!!
まさか泣くとは思わなかった。
こはぜ屋の社長はやっぱりこはぜ屋の社長や!!

一瞬『アウトレイジ』かと思いきや、
あんなドンパチメインの映画ではなく、
ヤクザ以上にヤクザな刑事の役所広司と、
大学卒のペーペーな松坂桃李の絶妙なバディ感溢れる話。

役所広司がもう本当に役者だなと。
クッソおっかねぇ。
極道ばりの凄みに、法律無視のムチャクチャな捜査の連続。

でも、ものすごく愛のある感じで、そのギャップに涙だよね。
その愛が、姿形は違えど、
『陸王』のときの役どころに通ずるものがあった気がする。
(そいや、ピエール瀧に音尾琢真と『陸王』メンバー揃ってたけどw)

でも実際にあんな上司いて、
あんな現場に放り込まれたら、
間違いなく僕はビビって全身硬直からの大泣きで失禁ですわ。

あの2時間という限られた時間の中で、
血肉噴き出るグチャミソした極道感をベースに、
役所広司の粗暴ながらも愛のある人となりを
きちんと印象づけられているからこそ、
松坂桃李が後を継いで行く流れも胸に熱く来るものがあったし、
ただの極道なだけじゃない人間ドラマとして面白く感じられたんだと思う。

江口洋介が日本刀持ったとき、『るろ剣』の斎藤一にしか見えなかった(笑)

とにかくテンポの悪い『のみとり侍』

2018年05月28日 23時00分02秒 | 映画


江戸時代、女性を悦ばせる仕事に従事した落ちぶれた武士の話。

設定は面白いと思ったけど、内容はあんまり。
テンポが悪くて、だれる(笑)

『娼年』みたいな感じではあるけど、
セックスシーンは変に笑いを入れてるから、
逆に気持ち悪さとテンポの悪さが目立つ。

今年ワースト5かなあ。

前半と後半の温度差がすごい『地獄の黙示録』

2018年05月28日 22時56分37秒 | 映画


「午前十時の映画祭9」にて。
1979年のアメリカ映画『地獄の黙示録』。

かなり異様な戦争映画。
マーティン・シーンが、暴走してるマーロン・ブランドを止める任務を遂行する話。

前半はドンパッチやってるオーソドックスな戦争映画って感じだけれど、
後半は、軍を裏切ってジャングルの奥地に独立国家みたいなのを築いた
マーロン・ブランドの思想に触れる展開となっている。

サーフィンのためだけに爆撃するクソみたいな上官がいたり、
謎にプレイメイトたちによる慰労ステージがあったりと、
いろいろ様子のおかしい戦争。

前半と後半で様子が変わりすぎるので、
ちょっとよくわからなくなるけど、
フランシス・フォード・コッポラ監督自身もインタビューで
「もはや自分でもテーマがわからなくなった」
と言っているようなので、
そりゃ観客もわからないよな、と(笑)

当時18歳のローレンス・フィッシュバーンが細っそりしてて、
とにかく初々しかった。

撮影は台風でセットが壊れたり、
我の強すぎるキャスト同士のぶつかり合いで、
監督も心労で倒れるほど過酷な撮影現場で、
まさに戦場だったらしい。

終盤で重要な役割を担うマーロン・ブランドは、
この映画に限らず、
台詞を憶えてこない、
必ずといっていいほど共演者の女性に手を出す、
キレてスタッフを困らせるといった、
人としてほぼ終わってるにも関わらず、
「20世紀最高の俳優」と称されているのだから、
なんかそのポジション、うらやましい(笑)